リトル・ヴォイス
CINEMA

リトル・ヴォイス

監督:マーク・ハーマン
LITTLE VOICE [ 1999年 イギリス ]
とっくに結婚して、娘までいるのに、ユアンのこの清々しさといったら! 伝書バト飼ってるってのが、またイイ。中年の名優ふたりもハツラツとしてて、なんだか全体的に異様なテンションで押し切られた映画でした。最後のオチは、しっかりイギリス映画特有の空気だったけど、それもまたよしです。LVの歌声よりも、普通の声が本物なのか気になる。

posted on 2000/11/18
オースティン・パワーズ デラックス
CINEMA

オースティン・パワーズ デラックス

監督:ジェイ・ローチ
AUSTIN POWERS:THE SPY WHO SHAGGED ME [ 1999年 アメリカ ]
マイク・マイヤーズのつくり笑顔。これができたら人生困らないだろうなあ。「シャガデリック」な美女にモテモテ。一生困らないだろうなあ。ヘザー・グレアムがキュートだったので、『デラックス』のほうが好みかな。60’sテイストを持ってくるセンスはお見事。バカラックも出てるし(コステロは余計だったが。オッサン、人間も身体も丸くなりすぎ)。全然関係ないけど、マイク・マイヤーズとつんく、似てると思った。

posted on 2000/11/16
真夜中の虹
CINEMA

真夜中の虹

監督:アキ・カウリスマキ
ARIEL  [ 1988年 フィンランド ]
よかった。感覚としては北野武に非常に近いものを感じた。ナレーションは一切無し。数少ないセリフといい、また映像に関しても無駄に説明を加えるようなことは何ひとつしていない。この潔くも淡白な映画は、だからこそ多くを表現している。73分という短さといい、文句のつけようのないプロフェッショナルな作品だ。

posted on 2000/11/13
ゲット・オン・ザ・バス
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ゲット・オン・ザ・バス

監督:スパイク・リー
GET ON THE BUS  [ 1996年 アメリカ ]
100万人の黒人男子(ブラザー)が集うデモ行進に参加するため、LAからワシントンD.C.へ1台のバスの道中を描いたロード・ムーヴィー。ともにバスで移動する仲間たちのふれあい、いざこざ、お説教、うたの数々。同じ黒人同士でも、正しい正しくないは無理に問わず、直接的な意見のぶつかり合いは絶えず劇中繰り広げられる。ひとつの黒人と括らず、キャラクター豊かに個々の人間として彼らを捉えているところが重要なポイント。『ガール6』で、もう終わったと思っていたが、スパイク・リー健在と見直すには十分な価値ある感動作だ。

posted on 2000/11/09
ブルワース
CINEMA

ブルワース

監督:ウォーレン・ビーティ
BULWORTH  [ 1998年 アメリカ ]
完全にウォーレン・ビーティの独壇場。冒頭シーンでは想像できないほどハチャメチャに壊れまくるウォーレン・ビーティが無性にカッコイイ。いままであったか、こんなウォーレン・ビーティ。思いっきり見直してしまいました。この映画にしても言えることは、選挙の結果なんてどうだっていいってことだ。とにかく見所はウォーレン・ビーティの言動と行動につきる。ラップして、DJやって、ハッパ吸って、踊りまくって、若い黒人女性とツルんで、しまいには半ズボンで金持ち連中を罵倒する。これはこれでものすごいエネルギーだが、バカだとは思わない。僕は正直な気持ちで、ブルワースに一票を投じたい。

posted on 2000/11/08
ケス
CINEMA

ケス

監督:ケネス・ローチ
KES  [ 1969年 イギリス ]
イギリスの名匠ケン・ローチ1969年の作品。絶望的日常を生きる少年を通して、当時のリアルな世相が描かれている。ロクデナシな兄貴、ロクデナシなクラスメイト、ロクデナシな教師、ロクデナシな大人、ロクデナシな未来・・・。ロクデナシな社会での集団生活の中で、少年はひとりタカを訓練することに自分の生きがいを感じる。劇中におけるそんな少年の言葉はどれも真実だが、社会全体が行き場を失っている現実は無情であり、ここといまからは逃げられない。

posted on 2000/11/06
僕たちのアナ・バナナ
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僕たちのアナ・バナナ

監督:エドワード・ノートン
KEEPING THE FAITH  [ 2000年 アメリカ ]
ハッピー・エンディングな良質のラブ・コメディ。それ以上でも以下でもないが、個人的にはこの手のものが大好きだったりする。恋に飢えていながら、映画で現実逃避をしている臆病者なのだ。今作は男性的観点から描かれているので、親友同士のベン・スティラーとエドワード・ノートンの役は非常に深みのあるものだったと思う。だからこそ彼らに比べると、ジェナ・エルフマンの役が薄いというのは否めないが、彼女の存在感はしっかり映画の印象に焼きついた立派なものだった。テレビの『ダーマ&グレッグ』とは全く違う、一切ボケ無し、しっかり者のキャリア・ウーマンだったのが新鮮に思えたのかも。

posted on 2000/11/05
ライブ・フレッシュ
CINEMA

ライブ・フレッシュ

監督:ペドロ・アルモドバル
CARNE TREMURA / LIVE FRESH  [ 1997年 スペイン ]
ひとつの事件を契機に生まれた男女五人の複雑な多角関係。恋愛憎悪の生死を決する劇的なクライマックスまで、ドラマの展開は実にスリリングかつ巧妙だ。主人公たちを翻弄する美しい女性エレナ役を演じたフランチェスカ・ネリはイタリア女優だったが、冒頭で主人公の母親を演じたお馴染みペネロペ・クルス以下、アルモドバルがアントニオ・バンデラスをハリウッドに送り込んで以降も、スペイン男女優陣のすばらしさは特筆に価する。

posted on 2000/11/03
交渉人
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交渉人

監督:F・ゲーリー・グレイ
THE NEGOTIATOR  [ 1998年 アメリカ ]
おすぎですぅCMのさきがけとなった『交渉人』だけど、おすぎが特別薦める理由がわからない。そこがおもしろいのだが、あれは見事なキャスティングだったと思う。みんな意表つかれたし。映画はたいへんおもしろかった。IQの数値は正確に計れなかったけど、かなり高い方だと思いますよ。ケビン・スペイシーの配役はまっとうすぎる気もするが、相変わらずの憎らしくないインテリぶりでよかったです。

posted on 2000/11/02
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト

監督:ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス
THE BLAIR WITCH PROJECT  [ 1999年 アメリカ ]
実にしょうもない一品。映画館で観なくて本当に良かったと思うが、いままで観たいという欲望にそそられていたのは事実であり、認めざるをえない。噂が噂を呼び、僕もまんまと自ずから観てしまったわけだ。チームワークのない三人のヒステリーを延々見せられイライラしっぱなしだったが、これこそ製作者の思うツボなのだろう。

posted on 2000/11/01

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