CODE46
監督:マイケル・ウィンターボトム
CODE46
2003年 イギリス
最近特に精力的に作品を量産しているようなウィンターボトム監督の最新作。記憶に新しい『24アワー・パーティ・ピープル』は前々作にあたるようで、前作『イン・ディス・ワールド』の存在をすっかり忘れてました。今作は彼にとって初のSF作品ということで、日本では突然公開された感もありますが、一応世界のメディアではなかなか評判のようであります。しかし、やはりイギリス映画。SFという方面を期待するには、あっさりしているというか、お金かかってないなぁと思ってしまいました。SFラブストーリーという総合面で観ますと、悪くはなかったのですが、サマンサ・モートンがほとんど坊主頭なところも含めて(演技はさすがだったと思うが)、ジョージ・ルーカスの『THX-1138』にかなり近いものを感じてしまいました。劇中の管理された都市(上海)からアラブ世界へ逃避行をするわけですが、今までも『ウェルカム・トゥ・サラエボ』でのボスニアや『イン・ディス・ワールド』でのアフガニスタンなど、ドキュメント出身のウィンターボトムらしい行動の早さ、映像作家としての姿勢は立派だと思う。