

罪人たち
Sinners
監督:ライアン・クーグラー
2025年 アメリカ
ブルースと悪魔。対立と結合。ブッ飛んだ快楽的面白さ。『クロスロード』とか『ヘアスプレー』とか、エルヴィス・プレスリーの少年時代とかを思い浮かべながら、最終的にいちばん近いと思ったのが『デビルマン』だった。永井豪は偉大だ。


万事快調〈オール・グリーンズ〉
監督:児山隆
2026年 日本
最高に面白い、最高にけしからん、最高の女優チームが輝く、最高の映画だった!!! 南沙良・出口夏希・吉田美月喜に対する、安藤裕子の異様な闇オーラも凄かった。児山隆監督は長編2作目だけど、ショーン・ベイカーに通じる大きな才能を感じる。


ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
監督:阪元裕吾
2024年 日本
わたくしの、そして髙石あかりの地元、宮崎でのオールロケで、知ってる景色が色々出てくる楽しさを差し引いたとしても、今作は映画・ドラマシリーズを通じてに限らず、阪元裕吾監督作としてベストだと思う。孤独で不器用なキャラクターで、激強になるまで鍛錬しまくった池松壮亮の存在が大きく、死なすには惜しいと思えるほど敵役として素晴らしかった!


蜘蛛女
Romeo Is Bleeding
監督:ピーター・メダック
1993年 イギリス・アメリカ
ゲイリー・オールドマン主演のノワール。怪演なのは翻弄するレナ・オリンの方で、刑事役のゲイリー・オールドマンがずっとダメで、メタメタのボロボロにされて、面白い。愛人役で出てたジュリエット・ルイスが、河合優実に見えてハッとしたけど、90年代のジュリエット・ルイスとは通じるものがあるのかもしれない。


見えざる手のある風景
Landscape with Invisible Hand
監督:コリー・フィンリー
2023年 アメリカ
2036年とかの近未来にエイリアンに高度なテクノロジーで経済的に支配された地球という設定のSF。近未来というより、ほぼ現代の風刺や暗喩に満ちた内容。エイリアンの造形と動き、支配層たる意識と言動・態度の可笑しさ。格差の下層に落ちた人間の皮肉と可笑しさ。めちゃめちゃ面白い!!!


レッツ・ゲット・ロスト
Let’s Get Lost
監督:ブルース・ウェーバー
1988年 アメリカ
写真家ブルース・ウェーバーが監督したチェット・ベイカーの傑作ドキュメントを劇場で。無茶苦茶だった私生活のことも元妻とかから語られたりするも、スタイリッシュなモノクロ映像と途切れない音楽で、どうにも魅力が優ってしまう。年の割には皺々だけど、58歳で亡くなる晩年まであふれる人間としての可愛げ。演奏、歌唱する姿の至高さ。


旅と日々
Two Seasons, Two Strangers
監督:三宅唱
2025年 日本
素晴らしい映画だった。つげ義春の原作2作を扱いながら、映画作りに関わる人の話でもあり、そことなくホン・サンスへの挑戦状かのような作品にも思えた。セリフの量は10分の1くらいだけど、お酒を飲んでおしゃべりになるくだりとか。「自分は才能がないなと思いました」というセリフの凄み。


大誘拐 クォン・スンブン女史拉致事件
Mission Possible : Kidnapping Granny K
監督:キム・サンジン
2007年 韓国
岡本喜八の『大誘拐 RAINBOW KIDS』の韓国リメイク作。韓国らしいテンション高めなコテコテ感たっぷりで面白い。KORAILの貨物列車使ってて、なかなかのスケール。樹木希林の役どころは特に見もの!


アフター・ザ・ハント
After the Hunt
監督:アメリカ・イタリア
2025年 ルカ・グァダニーノ
カットの声の後にかかるEverything But The Girl「Nothing Left To Lose」。流れでアルバム『Fuse』を聴く。ボリューム下げろと言われる前に、晩ご飯に呼ばれた。


DEPECHE MODE: M
Depeche Mode: M
監督:フェルナンド・フリアス
2025年 イギリス
感無量。1990年を最後に来日公演のないデペッシュ・モード。ライブ未体験な自分にとって、最もライブに近い体験だったと思う。デイヴの姿勢の良さよ!映画でも十分ありがたい気持ちになれたけど、やっぱりライブが観たい!何処かの国にデペッシュ詣するタイミングを探っていきたい。
