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PARTY / GIRLS’ GENERATION

SINGLE

PARTY / GIRLS’ GENERATION

先週リリースされた少女時代の韓国でのカムバックシングル「PARTY」。その前の4月の「Catch Me If You Can」が8人体制になって最初のシングルだったけど、今回のが本当の意味でジェシカ抜き少女時代のスタートといえる。メンバーのほとんどがイメチェンして、黒髪がティファニーだけになってしまっているけど、ちょうどいい気楽さが抜群の夏の逸曲。暑いほどリピートしてしまいます。

キラ キラ! / 氣志團

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キラ キラ! / 氣志團

露出、認知、評価、ともに理想的で、バンドとして完成形に至ってしまったのではないかという思いもしていた氣志團が、ここにきて猛烈に素晴らしいシングルを発表してくれた。こんなに本気でカッコいいビートロックを鳴らされては、心にロックを持つリスナーは全員トリコになってしまうだろう。また間奏でヘビメタに転調して銅鑼とか鳴ってるところも最高!! そんなかつてないほど重厚な音圧とともに、綾小路翔のロック・ボーカリストとしての破壊力も見事に引き出した傑作。おおおーっ!!って思わず嬉しくて楽しくて唸ってしまう、このシンプルなわかりやすさは本当に感動的だ。ひょっとしたらミッシェル・ガン・エレファント周辺のファンも巻き込んで、この先さらに氣志團は凄いことになってしまうかもしれない。

TODAY IS THE DAY / YO LA TENGO

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TODAY IS THE DAY / YO LA TENGO

彼らには恒例となっているようなEPカットという形式のミニアルバム。1曲より6曲のバリエーションで聴かせたほうが、ヨ・ラ・テンゴというバンドをプレゼンするには大いに適しているのだろう。今回の聴き所は純フォークと呼ぶべきバート・ヤンシュのカヴァーか。インスト曲の洗練のされ具合も見事としか言いようのない。深くてシンプルな音楽の表現者として、ヨ・ラ・テンゴはますます揺らぎないものになっている。12月のライブは思いっきり楽しむぞ!

HERE TO STAY / NEW ORDER

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HERE TO STAY / NEW ORDER

かつてニュー・オーダーがオーナーだったマンチェスターの有名クラブ、ハシエンダを舞台にした映画『24HOUR PARTY PEOPLE』のサウンドトラックにも収録されているケミカル・ブラザーズプロデュースの新曲。去年からの勢いを持続したまま、これまたニュー・オーダーでしかないニュー・オーダー節が大放出された、ニュー・オーダーの楽曲としてまさにパーフェクトな内容。スタジオワークは見事なのに、ライブだとどうしてあそこまでショボイ音しか出せないのか、ほんと不思議だ。

花になる / 奥田民生

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花になる / 奥田民生

昨年出した2枚のシングル以降、シンプルなものをと心がけてきた結果、曲調より何より詞が直球な言葉へとなっていっていて、これが奥田民生の生きる道としての強烈なメッセージを感じる。すごい男、強い男、頼りになる男、魂の男といっても単なるマッチョイズムではなく、そこには夢や愛が語られ、何より「花になる」という言葉に民生なりのロマンが集約されている。さすが憧れの男ですよ。これもまた名曲ですね。カップリングのザ・フォーク・クルセダーズのカヴァー「悲しくてやりきれない」の弾き語りもとても懐かしくて嬉しかった。これも名曲です。

NUM-AMI-DABUTZ / ナンバーガール

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NUM-AMI-DABUTZ / ナンバーガール

これは2002年度ナンバーワンの一曲となるのではないか。音そのものはポストパンク時代に『Y』などのセンセーショナルな傑作を残したTHE POP GROUPまんまなのだが、2002年のいまだからこそ再びこの圧倒的なテンションに満ちた音は猛烈な説得力を有している。いよいよもってナンバーガールは孤高の高みに達したのかもしれない。今度のライブツアーは意地でも観に行かないとな。

劇的な瞬間 / 斉藤和義

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劇的な瞬間 / 斉藤和義

どうやら今年中のアルバムリリースはなさそうなので、シングルで我慢。シングルとしては「アゲハ」以来の曲なんだけど、「劇的な瞬間は僕が僕じゃないようで」だなんて、彼のキャリアの中でもベストと言えるんじゃないかと思えるほどの大名曲だぞ、これは。5月のライブでも披露してたけど、改めて聴くとさらに意味あるものとして浸透してくる。一人じゃないって思えることこそ、いちばん大事にしていきたいと思った。

真夜中のサイクリング / 岡村靖幸

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真夜中のサイクリング / 岡村靖幸

和製R&Bなるものが流行して、そのどれもが一様につまらないのは、その歌声にセクシーな要素が欠落しているからだと思う。歌唱力があるからといって、R&Bなんぞともてはやしてはいけない。演歌や歌謡曲と称するのが妥当だろう。R&Bとは非常に性的な音楽であり、ヴォーカリストはその歌声で異性の感情をメロメロにする力がないとダメなのだ。久しぶりにこのシングルを聴いて、カップリングの「なごり雪」のカヴァーを聴くと、やはり岡村ちゃんしか本物はいないなぁと当たり前のように思ってしまう。そういう点で男として憧れてしまいます。

The STANDARD / 奥田民生

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The STANDARD / 奥田民生

『30』以来のアンディ・スターマーとのコラボレートとなった民生の新曲は、ひたすらにひたすらに胸を打ち胸を締め付ける。「人々は実に様々な理由をつけるからラブソングは売れる」とは「悩んで学んで」の歌詞であるが、ここにあるのは純粋に真っ直ぐに向かってくるものしかない。言葉少なく、愛は多くを語らずも、こうして珠玉のラブソングが生まれるのだ。

スカート / CHARA

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スカート / CHARA

ジェームズ・イハのソロについて、否定的な意見というのを僕は聞いたことがない。スマッシング・パンプキンズも解散してしまって、とっととソロ作を作れよ!と思うファンをよそに、なーんか自分のブランドデザインやったり、やきもきさせているところに今回のシングルである。やはり、いま求められているのはシンプルに良い曲に良いメロディだと思う。それを実現させるにCHARAのイハの起用は圧倒的に正しかった。アンディ・チェイス、岡村ちゃん、その他ポップ職人がごっそり参加したアルバムにも、良い曲に良いメロディがあふれていることだろう。