ロスト・イン・トランスレーション
CINEMA

ロスト・イン・トランスレーション

監督:ソフィア・コッポラ
LOST IN TRANSLATION [ 2003年 アメリカ・日本 ]
西洋人セレブの目線で綴る日本滞在記。結局のところ不思議の国ということで勝手に面白がられて終わっている薄いものでしかなく、何がよくてヒットしたのかさっぱりわからない、つまらない映画だった。外国人に受けるならまだしも、日本人がこれを面白いと思えるのか、かなり疑問だ。代官山で遊んでいる人たちなんか、全員頭悪そうだったしなぁ。ヴィム・ヴェンダースの『東京画』や『都市とモードのビデオノート』と比べれば全然たいしたことないし、オシャレでもなければ、アートでもない。映画のビル・マーレイが冷めた芝居をしていたように、冷めた気分で観てしまった。

posted on 2005/01/04
ヴァージン・スーサイズ
CINEMA

ヴァージン・スーサイズ

監督:ソフィア・コッポラ
THE VIRGIN SUICIDES [ 1999年 アメリカ ]
ボーイ・ミーツ・ガールのドキドキ胸キュンな感覚と、自殺という決定的な断絶が脳裏に刻まれるいたたまれぬ傷を負わされる感覚が同居する。人生の輝けるほんの一瞬の時間。過去の美しい思い出を心の中でリピート再生したまま、残りの空虚な日々を生き続ける男たちの哀しい性。世界は女で回っているとはよく言ったものだ。自称ファッションなヒトたちのお手本が詰まった映画でもあるけれど、ソフィア・コッポラにここまで達者にやられるとは。エールの音楽が鳴った時点で、もうお見事でした。

posted on 2001/02/21

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