NICK LOWE [ 2002.11.08. 渋谷クラブクアトロ ]
昨年予定されていた来日公演ではツアーバンドのドラマーがヴァン・モリソンのツアーに駆り出された都合で中止になっちゃったみたいだが、今回は完全ひとりぼっちの弾き語りライブ。開演前に細野晴臣とピーター・バラカンに遭遇してしまいましたが、ほぼ満員に会場を埋めたほとんどがそんな世代だったわけで(しかも圧倒的に男)、パブロックの空気は多分にあったと思われます。アコースティックギター一本のみというパフォーマンスでしたが、これがさすがとしか言いようのない職人的実力十分の巧さと美しさで、元ベーシストの片鱗もうかがわせる見事なプレイでした。懐かしの曲も披露してくれたけど、その辺はいまの激渋の味わいに加えてバンドで観てみたかったという思いが正直なところなので、次は是非バンドで来て欲しいものです。ほんとにこの人は並外れたポップ職人ですからね。愛と平和と相互理解の何が悪い? WHAT’S SO FUNNY ‘BOUT PEACE, LOVE AND UNDERSTANDING?というセリフって最高にカッコイイよなぁ。
posted on 2002/11/09