

SPARK! / 好芻
昨年夏の「途切れないで」に続く新曲。MVは前回のと同じタイミングで収録してるように見える。アヒト・イナザワ&中尾憲太郎を加えたバンド形態でのライブが観てみたい。


WAKING UP TOGETHER WITH YOU / ARDHITO PRAMONO
キリンジのラジオでかかって、ギルバート・オサリバンみたいと引っかかった曲。インドネシアのシンガーソングライターみたい。


途切れないで / 好芻
4AD感炸裂。夏アニメのベスト主題歌賞。山本幹宗と中嶋イッキュウのコンビネーションと趣味性が抜群。ベースとドラムはナンバーガールの二人が参加。カップリング曲も良い。


NOW AND THEN / THE BEATLES
ビートルズの新曲でありフィナーレとなる「Now And Then」。ジョンのヴォーカルにジョージのギターも。凄い曲だ。前もって公開されたショートフィルムを観て、リンゴのドラムの上手さを改めて実感したし、曲のプロデュースにあたったポールとジャイルズ・マーティン(ジョージ・マーティンの息子)の執念に感服させられた。カップリングが「Love Me Do」で1962年にタイムトリップして、ここに壮大な輪廻が!


PARTY / GIRLS’ GENERATION
先週リリースされた少女時代の韓国でのカムバックシングル「PARTY」。その前の4月の「Catch Me If You Can」が8人体制になって最初のシングルだったけど、今回のが本当の意味でジェシカ抜き少女時代のスタートといえる。メンバーのほとんどがイメチェンして、黒髪がティファニーだけになってしまっているけど、ちょうどいい気楽さが抜群の夏の逸曲。暑いほどリピートしてしまいます。


キラ キラ! / 氣志團
露出、認知、評価、ともに理想的で、バンドとして完成形に至ってしまったのではないかという思いもしていた氣志團が、ここにきて猛烈に素晴らしいシングルを発表してくれた。こんなに本気でカッコいいビートロックを鳴らされては、心にロックを持つリスナーは全員トリコになってしまうだろう。また間奏でヘビメタに転調して銅鑼とか鳴ってるところも最高!! そんなかつてないほど重厚な音圧とともに、綾小路翔のロック・ボーカリストとしての破壊力も見事に引き出した傑作。おおおーっ!!って思わず嬉しくて楽しくて唸ってしまう、このシンプルなわかりやすさは本当に感動的だ。ひょっとしたらミッシェル・ガン・エレファント周辺のファンも巻き込んで、この先さらに氣志團は凄いことになってしまうかもしれない。


TODAY IS THE DAY / YO LA TENGO
彼らには恒例となっているようなEPカットという形式のミニアルバム。1曲より6曲のバリエーションで聴かせたほうが、ヨ・ラ・テンゴというバンドをプレゼンするには大いに適しているのだろう。今回の聴き所は純フォークと呼ぶべきバート・ヤンシュのカヴァーか。インスト曲の洗練のされ具合も見事としか言いようのない。深くてシンプルな音楽の表現者として、ヨ・ラ・テンゴはますます揺らぎないものになっている。12月のライブは思いっきり楽しむぞ!


HERE TO STAY / NEW ORDER
かつてニュー・オーダーがオーナーだったマンチェスターの有名クラブ、ハシエンダを舞台にした映画『24HOUR PARTY PEOPLE』のサウンドトラックにも収録されているケミカル・ブラザーズプロデュースの新曲。去年からの勢いを持続したまま、これまたニュー・オーダーでしかないニュー・オーダー節が大放出された、ニュー・オーダーの楽曲としてまさにパーフェクトな内容。スタジオワークは見事なのに、ライブだとどうしてあそこまでショボイ音しか出せないのか、ほんと不思議だ。


花になる / 奥田民生
昨年出した2枚のシングル以降、シンプルなものをと心がけてきた結果、曲調より何より詞が直球な言葉へとなっていっていて、これが奥田民生の生きる道としての強烈なメッセージを感じる。すごい男、強い男、頼りになる男、魂の男といっても単なるマッチョイズムではなく、そこには夢や愛が語られ、何より「花になる」という言葉に民生なりのロマンが集約されている。さすが憧れの男ですよ。これもまた名曲ですね。カップリングのザ・フォーク・クルセダーズのカヴァー「悲しくてやりきれない」の弾き語りもとても懐かしくて嬉しかった。これも名曲です。


NUM-AMI-DABUTZ / ナンバーガール
これは2002年度ナンバーワンの一曲となるのではないか。音そのものはポストパンク時代に『Y』などのセンセーショナルな傑作を残したTHE POP GROUPまんまなのだが、2002年のいまだからこそ再びこの圧倒的なテンションに満ちた音は猛烈な説得力を有している。いよいよもってナンバーガールは孤高の高みに達したのかもしれない。今度のライブツアーは意地でも観に行かないとな。
