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ダリ!!!!!!

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ダリ!!!!!!

Daaaaaalí!
監督:カンタン・デュピュー
2023年 フランス

カンタン・デュピューとダリのマッチング! ダリに取材する女性がひたすら翻弄され、ここぞとばかりシュールに振り切る! もしものコーナーの如く、5人の俳優がダリを演じ、夢と現実、そもそも現実全無視の世界。音楽はダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。「本物の偽伝記映画」という評に、無茶苦茶で最高だったケン・ラッセル『超能力者 ユリ・ゲラー』を想起させる。

ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン

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ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン

Man on the Run
監督:モーガン・ネビル
2025年 イギリス・アメリカ

ポール自身の語りを中心に綴られる、ビートルズ崩壊後のソロキャリアと生き様。日本での逮捕劇を事前のダメダメなリハーサルの様子も含めてしっかり語っているのが一番印象深かった。ジョンとの関係に関するポールの言葉とともにショーン・レノンの話が入っているのも重要なポイントだと思う。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ

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マーティ・シュプリーム 世界をつかめ

Marty Supreme
監督:ジョシュ・サフディ
2025年 アメリカ

自信・自己評価・野心過剰で、責任からは逃げ続け、周囲を振り回し続けるティモシー・シャラメの役柄が、呆れながらも笑って飽きずに観れてしまう。なんというか観ていてパンプキンポテトフライの谷が頭の中でチラつく、そんな映画だった。泣いてんじゃねえよ、と思ったけど、最後の表情は真実だと思う。日本のシーンは上野公園の水上音楽堂だったみたい。映画で印象的に使われる「Change」「Everybody Wants To Rule The World」。TEARS FOR FEARSは2010年にシンガポールに行ったタイミングで観てるけど、また観たいと思った。

しあわせな選択

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しあわせな選択

어쩔수가없다
No Other Choice
監督:パク・チャヌク
2025年 韓国

製紙工場をリストラされた男の物語で、新たなるパク・チャヌクの復讐劇かと思ったら、全然違った。監督とは『JSA』以来のイ・ビョンホンだけど、ずっと何がしたいんだか動機が途中まで分からず、シュールなことばかりで、観ていてだんだん麻痺してくる変な映画だった。

長安のライチ

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長安のライチ

長安的荔枝
The Lychee Road
監督:ダー・ポン
2025年 中国

以前、中国の長距離トラックドライバーのドキュメントを観たことがあるけど、命懸けの中国物流の果てしないスケールを思い出す。唐の時代、嶺南(広州あたり)から長安まで、生のライチを運ぶ皇帝勅令プロジェクト。『熱烈』のダー・ポン監督が、今回も見事なテンポでエンターテインメントとして盛り込めるだけ盛り込んで、明晰な数学的思考で社会の歪みを問うに至る。素晴らしく面白かったし、改めておぼえる友情・努力・物流の有り難み。

12日の殺人

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12日の殺人

La Nuit du 12
監督:ドミニク・モル
2022年 フランス

上質で引き込まれる、ドミニク・モル監督作。実際の未解決事件をモデルに描いているミステリー。ポン・ジュノ『殺人の追憶』に近い印象。刑事の執念の実らなさが重なる。

センチメンタル・バリュー

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センチメンタル・バリュー

Sentimental Value
監督:ヨアキム・トリアー
2025年 ノルウェー・フランス・デンマーク・ドイツ

頑張らなければ親に似る、という話もあるけれど、父親から見た娘の面倒くささ、娘から見た父親の面倒くささ、そんな親子のしがらみの物語を、過剰に加速させずに綴られていく。老い先短いタイミングだけに父親は結構狡い気もするけど、演じたステラン・スカルスガルドは見事だった。上映後のトークゲスト伊藤亜和さんが、映画の姉妹の違いを的確に述べていて、そういう話も含めてとてもよかった。

恋愛裁判

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恋愛裁判

監督:深田晃司
2025年 日本

ある意味、深田晃司監督プロデュースといえる劇中アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」の完成度が素晴らしく、それだけで見応えがある。agehaspringsに依頼したという最重要な曲のクオリティが全部良過ぎて、たまたま今日だけ上映後の舞台挨拶&LIVE中継が観れたけど、期間限定でも音楽番組出まくるとか、そういう展開を期待してしまった。普段はアイドルの立場にいる仲村悠菜の芝居、役者の立場にいる小川未祐のアイドルワーク、それぞれの慣れない立ち位置を感じさせない上手さが目を引いた。

罪人たち

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罪人たち

Sinners
監督:ライアン・クーグラー
2025年 アメリカ

ブルースと悪魔。対立と結合。ブッ飛んだ快楽的面白さ。『クロスロード』とか『ヘアスプレー』とか、エルヴィス・プレスリーの少年時代とかを思い浮かべながら、最終的にいちばん近いと思ったのが『デビルマン』だった。永井豪は偉大だ。

万事快調〈オール・グリーンズ〉

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万事快調〈オール・グリーンズ〉

監督:児山隆
2026年 日本

最高に面白い、最高にけしからん、最高の女優チームが輝く、最高の映画だった!!! 南沙良・出口夏希・吉田美月喜に対する、安藤裕子の異様な闇オーラも凄かった。児山隆監督は長編2作目だけど、ショーン・ベイカーに通じる大きな才能を感じる。