ボーリング・フォー・コロンバイン
CINEMA

ボーリング・フォー・コロンバイン

監督:マイケル・ムーア
BOWLING FOR COLUMBINE [ 2002年 カナダ ]
イラク問題などでアメリカ政府の動向に注目が集まっているタイムリーなタイミングで心の中にあるアメリカへのモヤモヤした感じを多少なりともスッキリさせたいのか、異例の大ヒットとなっているアメリカ銃社会をテーマにしたドキュメント映画。何も天才的なひらめきや表現があるわけではなく、ただ普通に思っている疑問を投げかける視点の鋭さとユニークさ、またカメラを連れて突撃取材を敢行する行動力によって、ドキュメントであるけどもマイケル・ムーアの作品としての個性が強く印象に残る。そして、それが物凄くおもしろい。アメリカ白人の脅え、カナダとの比較、マリリン・マンソンの明晰な会話、恐怖と消費のアメリカ社会、全米ライフル協会会長チャールトン・ヘストンなどなどといったジャーナリスティックな知的好奇心を満たす刺激的な内容が満載だ。

posted on 2003/02/25

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