ピンポン
CINEMA

ピンポン

監督:曽利文彦
[ 2002年 日本 ]
映画を観る少し前に友人から松本大洋の原作マンガを借りて読んだところ、この男の世界の見事な描写にいたく感動してしまいました。映画はその傑作マンガの宣伝媒体として素晴らしい役割を果たしたという点において大いに評価できるだろう。ただ結論としては、映画は別にいいから原作を読むべし、ということで、『ピンポン』という作品に関して映画の方はそれほど魅力的ではなかったと思う。確かに映画となるといろいろ割り切るところも必要だろう。しかし、いくら監督がCG得意だからといって、芝居で役者が実際のピンポン球を打ってないことが分かってしまっては、原作と同じ高みのテンションまで到底及ばないわけで、一番の見せ場で迫力を感じることができなかったのは非常に残念だ。キャスティングだけで満足してしまったのかもしれない。

posted on 2003/06/20

PAGE TOP