ゲンセンカン主人
監督:石井輝男
[ 1993年 日本 ]
つげ義春の漫画作品の中から「季さん一家」「紅い花」「ゲンセンカン主人」「池袋百点会」の4話を映像化したオムニバス作品。すべて佐野史郎主演というわけで、大のつげファンである彼の念願の企画だったようだ。4話をつなぐサイドストーリーは別として、かなり原作そのままに描かれており、その熱意と愛情に僕も拍手を送りたい。ほのぼのとしつつもゾクっとさせる人間描写とエロティシズム。クセのある役者が多数出演する中、最後はその全員に温かく見守られ、つげ義春本人も家族と共に登場してくれる。妙な清々しさがあってステキだった。
posted on 2002/01/29