ゴーストワールド
監督:テリー・ツワイゴフ
GHOST WORLD [ 2001年 アメリカ ]
感性豊かな毒舌女子にとって痛すぎる映画であると同時に、男にとっても見透かされっぱなしの哀しい状況に笑いながら泣きたくなるような映画であった。クズと呼ばれても(思われても)笑うとして、とぼけた顔でがんばろうと思う。少なくとも僕はダメなままでは絶対いたくないと思っているわけで、ダメ人間賛歌に応じるつもりは無い。この映画のユーモアと、ソーラ・バーチ、スティーブ・ブシェミ、ふたりの演技は素晴らしく、シリアスな人間味がいっそう際立って見える。あきらめてはいるけれど、絶望してはいない。そんな姿や心の気持ちに揺さぶられた。
posted on 2002/06/12