SMASH THE SYSTEM (singles and more) / SAINT ETIENNE
最近、CD屋さんにセイント・エチエンヌの新譜らしきものが置いてあると思ったら、それはアメリカ向けの彼らのベスト盤でした。まあでも今更ながらもセイント・エチエンヌが割と好きなので、もっと評価されていてもいいのになぁ、とも思うわけです。割と好き、という物言いが微妙なニュアンスに取られかねないですが、割と好き、という感じが実によく当てはまってしまうから仕方がない。そんなわけで新しいのに限らずいろいろ出ている彼らのベスト盤ですが、個人的には新しいやつより2001年版の2枚組ベスト盤『SMASH THE SYSTEM』をオススメします。1990年のデビューから1999年までの軌跡がたっぷり詰まっていますが、この変わらない一貫した音楽スタイルは何なのでしょうか。当時は何も考えずに聴いてましたが、こうして振り返ってみると、結構すごいことのように思えてきます。メロディ・メイカー誌出身がいるだけに、メロディ・メイカーとしても実は素晴らしいポップチューンだらけ。その昔、ライブはカラオケという評判を聞いたものですが、スパンク・ハッピーよりずっと以前にそんなライブを堂々とやっていたというだけでも、再評価されてしかるべきかもしれません。そろそろ日本にも来てくれないかなぁ。今こそライブが観たい。