潜水服は蝶の夢を見る
監督:ジュリアン・シュナーベル
LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON [ 2007年 フランス・アメリカ ]
フランスELLE誌の編集長だったジャン=ドミニック・ボービーの自伝映画。脳出血で倒れた後、全身不随となってしまった男の片目だけの残りの人生をモノローグと映像に雄弁に語らせる。やりようによってはいくらでも泣きの方向へつっ走ることができたと思うけど、潔すぎるほど感情的に誘導する演出を避けてたのがとてもよかった。最後ぐらい熱くなってくれてもよかった気がしないでもないけど。一文字ずつのコミュニケーションを実現した主人公と仲間たちの生きる力と生きる絆に感銘を受けました。これもし日本語吹き替えが目玉おやじの声だったら怒られますかね。主演のマチュー・アマルリックは『そして僕は恋をする』の人でしたが、当初はジョニー・デップがやる予定だったみたい。ジョニー・デップじゃなくてよかったと思う。
posted on 2008/03/24