真夜中のサイクリング / 岡村靖幸
和製R&Bなるものが流行して、そのどれもが一様につまらないのは、その歌声にセクシーな要素が欠落しているからだと思う。歌唱力があるからといって、R&Bなんぞともてはやしてはいけない。演歌や歌謡曲と称するのが妥当だろう。R&Bとは非常に性的な音楽であり、ヴォーカリストはその歌声で異性の感情をメロメロにする力がないとダメなのだ。久しぶりにこのシングルを聴いて、カップリングの「なごり雪」のカヴァーを聴くと、やはり岡村ちゃんしか本物はいないなぁと当たり前のように思ってしまう。そういう点で男として憧れてしまいます。