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スターダスト・メモリー

CINEMA

スターダスト・メモリー

STARDUST MEMORIES
監督:ウディ・アレン
1980年 アメリカ

ウディ・アレン好きとはいえ、あまりに作品を量産してらっしゃる方なので、ところどころ取りこぼしてるわけですが、こいつがまたうなるほどの傑作でした。『アニー・ホール』、『マンハッタン』、『カイロの紫のバラ』をベスト3に挙げてしまいがちですが、これもかなり肉迫するくらい好きかも。ずば抜けた皮肉と笑いのセンスで気を抜かせたあとに、ほとばしるロマンチックな描写にノックアウト。シャーロット・ランプリングを見つめるシーンに恋人のいない僕も至福を感じてしまいました。でもこれは恋人のいるいないも、男も女も関係ないでしょう。アレン版『8 1/2』といえる彼の趣味・嗜好も色濃く出た、見応え十分、必見の一本。

3 / キリンジ

ALBUM

3 / キリンジ

彼らを見出したかせきさいだぁは日に日に存在感を失っているように思えなくもない昨今でございますが、それこそ無趣味で地味な全く華のない兄弟=キリンジのこの売れっ子ぶりは正直予想できなかったです。テレビブロスにコラムを持つことはあっても(これがまたホトホト地味なのだ)、夏のツアー全公演完売になろうとは! これは世の中の価値観が変わってきてるのか、キリンジ側が歩み寄った結果なのか。まあでもこのアルバムは相当に素晴らしいものでした。「エイリアンズ」の世界観は何度聴いても秀逸。これからの季節にぴったりだなぁ。

まわり道

CINEMA

まわり道

FALSCHE BEWEGUNG
監督:ヴィム・ヴェンダース
1975年 西ドイツ

人はそのときどきにおいて壁にブチ当たったり途方に暮れたりしてしまうものだ。僕にもよくあることだが、特に2ヶ月前は仕事もなく本当にどうしようもない状況で、とにかく徹底的に痛めつけられているような気分の毎日だった。そんな時にこの映画を観た。書けなくなった小説家が母親の勧めで旅に出て、その先々で出会う見知らぬ人達といつしか行動を共にする。非常に低いテンションで先の見えぬ旅を続ける姿につられるまでもなく気分はロウのままであったが、最後を締める「結局僕はまわり道ばかりしてるのかもしれない」という言葉が僕にとってかなりの救いだったのかもしれない。

GET READY / NEW ORDER

ALBUM

GET READY / NEW ORDER

前作93年の『REPUBLIC』をかろうじてリアルタイムで聴いていたことを思い出す。あれからもう8年になるけど、まさかの復活。本当に前作が最後のアルバムだと思っていただけに、フジのステージは訳もわからず観に行ってしまったようなものだ。新作は思いのほか素晴らしい出来映えである。久々に音でイギリスを感じることができる悦びに満ちたアルバムだ。

THE LAST SUPPER / 電気グルーヴ

ALBUM

THE LAST SUPPER / 電気グルーヴ

この1ヶ月、購入した新譜は結局これひとつだけだけど、他に何が必要? もうこの初回限定盤があれば1ヶ月なんて十分でしょう。おめでとう自分のメジャーデビュー10周年セルフトリビュートとあって、リミックスしてる他人も内輪で豪華に固めた濃厚なトラックが満載。ドリルキング・アンソロジー再びのムードが多大にあって最高です。21世紀もお世話になります。モテたくて、電気グルーヴっすよォ〜!

チェブラーシカ

CINEMA

チェブラーシカ

CHEBURASHKA
監督:ロマン・カチャーノフ
1969年 ロシア

生まれてこのかたペットらしいペットを飼ったことがない僕ですが、チェブラーシカとならいっしょに暮らしたいなと思ってしまいました。なんかめちゃめちゃウマが合いそう。自分が何物かがわからないアイデンティティの所在のなさが決定づけている、こんなキャラクターにあるまじき地味な性格。ひとりぼっちで内気でほとんど視線は下向きだけど、ちょっぴり天然で純粋なまんまるい目と時折見せる笑顔があまりにチャーミング!! しんみりしつつも強烈にシンパシーを抱いてしまったのであります。

SUMMER SONIC 2001 2001.08.18-19. 千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

LIVE

SUMMER SONIC 2001 2001.08.18-19. 千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

昨年、いろいろ文句を言われはしたが、富士急ハイランドという中途半端な会場だったことを除けば僕個人としては特に問題はなかったわけで、その最大の問題が解消された今年はサマーソニックとして決定的なものであったように思える。音楽のために余計な労力を使わなくて済む便利で快適な環境と、ブッキング勝負にこだわるしかないサマーソニックは、音楽ファンからすれば十分に魅力的なのだ。今回も見事に並べてきたラインナップの恩恵を受けるべく2日とも参加し、始めから終わりまでたっぷりと音楽に浸り、ライブを堪能し、ロック・フェスティバルを楽しむことができた。笑いあり涙ありのドラマティックな2日間をフラッシュバック。

■第1日
The Moldy Peaches – stage 2
10時30分すぎに幕張メッセに到着し、その足でステージ2へ直行。着ぐるみなども得意らしいが、今回はスパイダーマンなどの軽いコスプレで演奏している。ユルーい感じがグーです。ステージ前方も十分余裕があり、この状況は2日目の最後までほとんど変わらなかった。おかげで観やすかったこと! ボーカルの女子がパパイヤ鈴木(の母親?)みたい。ラストから2曲目にやったミディアムな曲がよかったです。

MxPx – stage 1
キウイを食べてスタジアム観光のため移動。スタンドに腰掛けてMxPxを眺める。スタンディングゾーンが一望できて、お客さんは割と盛り上がっているようだ。日が照って、このときがいちばん暑かった。クラッシュ「SHOULD I STAY OR SHOULD I GO」をやったりしてたけど、バンドには全く興味なし。ライブ終了後、MCが次にRIZEが登場することを告げたときのリアクションの薄さはたいへん印象深かった。

Soulwax – stage 2
腹が減ってはいたけど気になってたバンドだったのでチェックを入れに行く。全員白スーツに蛍光ライトマイクスタンド、CDのようなもので作ったSOULWAXの巨大文字。80年代チックでモダンな雰囲気はサウンドにも表れ、CASIOシンセギターで演奏を始めた曲はプリンス「POP LIFE」!! これにはひとり感動し、勝手にいいバンドだと思ってしまったもの。でも、今回のSOULWAX、本当によかったです。観てて飽きないエンタテインメント&ポップ性に優れたバンドで今後も大いに期待できそう。

Cibo Matto – stage 1
腹ごしらえ&ビールで祝杯を済まし、いい気分のまま雨上がりのスタジアムへ。すっかりシートは濡れていたけど、泥・ぬかるみは勿論皆無。素晴らしい。そんなスタンディングゾーンでチボのリズムとコーラスに揺れるゆったりとした波が心地よい。全体的には静かな反応だったものの、最後は全員ジャンプの盛り上がり。ランシド観たさの客も跳んでたんじゃないだろうか。

Primal Scream – stage 1
客は完全にお祭り騒ぎ。しかしバンドが投げかけてくる音はひたすら硬派に突き刺さる攻撃性剥き出しのもので、スクリーマデリカ以前の楽曲は一切なかったものの、現在進行形であり続けてる自信は今回も十分に見て取れた。後半の畳み掛けてくる展開と日が暮れて空が闇に染まって行くタイミングが重なって、まさにこの日のクライマックスを演出。カッコ良すぎます。アンドリュー・イネス、ロバート・ヤング、ケビン・シールズのギター3本柱は本当に強力。スクリーム・チームに死角なし。

Matthew Sweet – stage 2
プライマル終了後、足早にステージ2へ移動し、なんとかマシューのラスト1曲に間に合った。先ほどサインテントで見たときは、すっかり飯野賢治と化した巨体に感慨深くなったりしてしまったものだけど、ステージ上でギターがんがん弾いて歌う姿はやはりマシュー・スウィートそのものでした。今回のヴェルヴェット・クラッシュの面々を引き連れた形でのライブ、事後報告ではどれも絶賛の嵐。正直、じっくり観たかった・・・。

Air – stage 2
お待ちかねのAIRを体育座りで聴こうと思っていたけど、1曲も終わらぬうちに立ちあがって観てしまった。なにかもう全てが違うというか、とにかく音楽としてオペラと言ってもいいくらい壮大なスケールを感じさせるライブで、五感を刺激されまくり。ステージ両サイドにAIRの両人用のお立ち台キーボードがあって、その真ん中に陣取るのは主にベースとして参加のジェイソン・フォークナー! 彼のソロライブもやって欲しかったけど、今回のAIRサポートとしてのステージでもいっぱいスポットライトを浴びて目立ってました。極めつけはAIRの代表曲ともいえる「PLAYGROUND LOVE」を彼が歌ったこと。最初の弾き語りのイントロでまさかとは思ったけど、やってくれましたよ! ジェイソンの歌声なら全く問題なし。もうしびれまくり。本気で素晴らしかったです。最後はカラフルな照明で弾けた「SEXY BOY」で終了でしたが、あと1曲「KELLY WATCH THE STARS」が聴きたかったな。あー、でも最高。初日のベスト・アクトは文句なくAIRに決まりでございます。

■第2日
Cosmic Rough Riders – stage 2
朝方、晴れ渡った空が爽快な気分をもたらしてくれたように、心に響き渡る素敵なメロディで全てを忘れさせてくれたCRR。期待されていたストロークスが突然のドクターストップによるキャンセルにより、トップバッターに繰り上がった彼らではあったが、非常にいいライブを見せてくれた。矢井田瞳との交流のおかげか、観客とのコミュニケーションもバッチリ。

…And You Will Know Us By The Trail of Dead – stage 2
全く聴いたことのないバンドであったが、直前に出会った友人から「最後にはステージからものがなくなるらしい」との怪情報を聞いたので続けて観ることに。いやー、とんでもないテンションで1曲ごとにドラムが交代する、これはすごかった。演奏は実にしっかりしているのだ。そして最後はドラムセットを破壊し、ギターアンプを道連れに後ろに倒れ、ベースはステージ下に落下していた。スタッフが終了後、即回収。うわー。いいもん観れた。

Elbow – stage 2
昨日はベトナム麺だったので、今日はタイ・ラーメンで食事休憩。もちろんビール付。マイ・ヴィトリオールの人気のせいか、周囲から人がほとんどいなくなるも、ダラダラ休む。このダラダラが気持ち良い。それからサインテントでグラスホッパーを覗き、フラっとステージ2へ。エルボーも全然知らないバンドだったけど、昼下がりの落ち着いた時間にはもってこいのサウンドに酔う。

Ocean Colour Scene – stage 1
野外でオーシャンを観る。こんな格別なことはない。明るい時間なのがまたいいのだ。皆が思い思いに楽しんでる後方のスタンディングゾーンに降りて、歌ったり踊ったり。イールズを観るために5曲終わった時点で移動してしまったけど、全部聴きたい曲だったし思い残すことなく大満足。ホントいいバンドだなー。アルバムは『モーズリー・ショールズ』以来買ってないけど。

Eels – stage 2
無念のキャンセル劇から一年。ようやくですよ!イールズ初来日! Eの年齢不詳なルックスはさらに冴え、髭が伸びて一時期のコステロみたい。そのあまりにアグレッシブなサウンドに戸惑いつつも、完全にステージ釘付け状態で魅入ってしまった。淡々とこなしているけど、めちゃめちゃに巧いし、やはりEのヴォーカルが際立って良い。そしてディープ・パープル「ウーマン・フロム・トーキョー」まで飛び出す余裕っぷり。これがイールズだったのか!でも、本当に格好良かった!!

Mercury Rev – stage 2
無念の金欠来日公演涙の欠席劇から二年。ようやくですよ! ああー、もう、どうしたらいいのでしょう? 観終わってしばらく放心状態でした。冒頭「THE FUNNY BIRD」の最初の一音が鳴った、あの瞬間の戦慄的な感覚は体験したものにしかわからない。どう表現しても無理。凄すぎる。ただただ恍惚に身体が揺れて、終始圧倒されまくり。ジョナサンのステージアクションも思いのほか強烈だった。今日のベストというより、今年の夏のフェスティバル通じてのベストアクト大賞受賞ライブです。ありがとう。ありがとう・・・。

Slipknot – stage 1
実質トリといえるマーキュリー・レヴのステージを終え、スタジアムでお祭りの仕上げ。チューハイと焼きそばを持って、スタンドの席につく。スリップノット真っ最中。なんという光景! スタンディング一体にものすごい人がひしめきあい、常軌を逸した盛り上がりに、上から眺めているほうも異常に興奮してしまった。「スワレ〜!」「トベ〜!」「サケベ〜!」の明解なセンテンスで音頭を取り、巨大すぎる死霊の盆踊り大会(第1部)は最高潮に!! いまでしかない、ここでしかないスリップノットが観れたのは貴重だった。

Marilyn Manson – stage 1
スリップノットの次がマリリン・マンソンなんて凄まじいよな。死霊の盆踊り、1部2部制だもん。これはみんな観に来るよ。おかげで地味なバンドも呼べるわけだし、正直マリリン・マンソン観たかったし、全然文句ありません。セットチェンジ中に流れるピンク・フロイド「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」がまた異様な感じ。こちらもスタンドから座って観戦。暗転してラスト・ショーがスタート。もういきなりビキニパンツにガードルのいでたち。間髪開けず、次から次へと曲が展開し、手なが足なが人間、超巨大化、王冠とマント、演説台・・・と持ち道具も次々と披露。どれもおもしろいが、痛みが伝わるおもしろさである。おなじみユーリズミックス「SWEET DREAMS」に加え、先日フジで観たパティ・スミス「ロックンロール・ニガー」のカバーも聴けて得した気分。ラストは「ビューティフル・ピープル」でビシッと決めて、素晴らしいショーが気持ち良く終わった。同時に花火が上がりサマーソニックの終了を告げる。BGMが映画『M*A*S*H』の「スイサイド・イズ・ペインレス」だったのが謎だ・・・。

とにかく今年は十分すぎるほど楽しめた。本当に楽しかった。会場で出会ったすべての人、アーティスト、音楽に感謝! 来年も素敵な2日間が訪れることを心から期待してます。

SET LIST
Primal Scream set list
1.DRESDEN 2.BOMB THE PENTAGON 3.SICK CITY 4.SHOOT SPEED / KILL LIGHT 5.PILLS 6.BURNING WHEEL 7.LONG LIFE 8.DOORS 9.BLOOD MONEY 10.ROCKS 11.KOWALSKI 12.SWASTIKA EYES 13.ACCELERATOR 14.MEDICATION 15.KICK OUT THE JAMS
真夜中のサイクリング / 岡村靖幸

SINGLE

真夜中のサイクリング / 岡村靖幸

和製R&Bなるものが流行して、そのどれもが一様につまらないのは、その歌声にセクシーな要素が欠落しているからだと思う。歌唱力があるからといって、R&Bなんぞともてはやしてはいけない。演歌や歌謡曲と称するのが妥当だろう。R&Bとは非常に性的な音楽であり、ヴォーカリストはその歌声で異性の感情をメロメロにする力がないとダメなのだ。久しぶりにこのシングルを聴いて、カップリングの「なごり雪」のカヴァーを聴くと、やはり岡村ちゃんしか本物はいないなぁと当たり前のように思ってしまう。そういう点で男として憧れてしまいます。

The STANDARD / 奥田民生

SINGLE

The STANDARD / 奥田民生

『30』以来のアンディ・スターマーとのコラボレートとなった民生の新曲は、ひたすらにひたすらに胸を打ち胸を締め付ける。「人々は実に様々な理由をつけるからラブソングは売れる」とは「悩んで学んで」の歌詞であるが、ここにあるのは純粋に真っ直ぐに向かってくるものしかない。言葉少なく、愛は多くを語らずも、こうして珠玉のラブソングが生まれるのだ。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001(第2日) 2001.08.04. 国営ひたち海浜公園

LIVE

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001(第2日) 2001.08.04. 国営ひたち海浜公園

さらば先週のフジロック、もうそれはそれとして、燃え上がる胸・・・。急遽チケットを手に入れ、今週も土曜日のみながらの参戦となった。始発電車に飛び乗って、吉祥寺でレンタカーに乗り換え、道中雨に降られたり渋滞に巻き込まれたり道に迷ったりしながらも、地元農家のじっちゃんの巧みな方言による完璧なナビゲーションに救われ、旅を満喫しつつ、無事会場に到着。天候に問題なし。しかし暑い。国営の見事に整備された公園に不快感なく、素晴らしい会場だった。今回のフェスティバルにおけるロッキング・オンの仕事は非常に立派だったと認めざるを得ないだろう。プリ・スクールとゆずのステージをチラと覗き見つつ、しばし散策、飲酒、食事、買い物(民生「THE STANDARD」Tシャツを購入)、休憩、歓談。強烈な日差しが照りつける中、それではとステージ前方へと向かう。

トライセラトップス – grass stage
恥ずかしいMCはご愛嬌として、明快な楽曲でフェスティバルを盛り上げる。ミスチルのモノまねまで披露したり、誰よりも本人たちが楽しんでいたのではないか。気持ち良すぎて舞い上がっている感じがよく伝わった、トライセラらしいライブだった。

スーパーカー – grass stage
個人的に新曲「STROBOLIGHTS」がイマイチだったので、今のスーパーカーにそれほど興味はなかったせいか、途中やや退屈したりもしたけど、最後は気分良くなれた。ビートに傾倒しつつも、スーパーカーにはメロディメーカーとしての才能の方がやはり上にあると思う。巨乳でもないのに、なぜあれほどまで猫背になって歌わなければならないのか、ナカコーの歌い方がいつも気になって仕方がない。

JJ72 – grass stage
日本勢が主流のラインナップの中で彼らはいささか繊細過ぎるが上に大きな盛り上がりがなかったのが残念ではあったけど、この場でJJ72のライブを観れたのはかなりありがたく思える。マークの声とヒラリーのルックスは本物であると確認。もっと小さいところで観たかったな。

奥田民生 – grass stage
物凄い人口密度。民生にとって今年初ライブとなるわけで、期待の大きさがうかがい知れる。今回の僕の旅の目的も、この奥田民生のステージを観ることにあった。少し短くはあったけど、相変わらず余裕の素晴らしいライブ。「トランスワールド」と「手紙」が聴けて嬉しかった。井上陽水「最後のニュース」のカヴァーも見事に決まってた。スクリーンに大写しになった民生の笑顔もよかった。感動した。民生のおかげで生きて行けるとまた思った。

ACO – lake stage
スカスカに空いてはいたが、見逃した人は全員後悔するがいい。空には満月、後方には湖。ピンクの美しいドレスをなびかせつつステージを吹き抜ける風とスモークが照明に映えて、確かなリズムと彼女の歌声が完璧にスパークする。目で見る感動、耳で聴く感動、体で感じるビートが最高に気持ち良い。今日のベスト・アクトはACOに決まり。アンコールもなく、50分足らずで終わったのが惜しい。

メインに戻るとミスター・チルドレンが終盤で「TOMORROW NEVER KNOWS」を演奏している。ロック・フェスのトリにあるべき雰囲気がすごくあった。正直、こちらもじっくり観てみたかったな。脇のHMV・DJブースではVEGASチームの一員として、スギウラムらとともに曽我部恵一がそれはもう満面の笑みで客を煽りプレイを楽しんでいる。DJやってる場合なのか? ステージに立つ姿はもう期待できないのか? そんなこんなで最後は花火が打ち上げられ、第2日が終了した。いやー、大満足。日帰りだったけど心底満喫して、楽しかった!

SET LIST
奥田民生 set list
1.哀愁の金曜日 2.トランスワールド 3.イージュー★ライダー 4.マシマロ 5.The STANDARD 6.たばこのみ 7.ロボッチ 8.最後のニュース 9.手紙 10.恋のかけら 11.さすらい