

BLACK AND BLUE / THE ROLLING STONES
ビートルズも好きだが、僕はどちらかというとストーンズだ。街行けばビートルズ、テレビつけりゃあビートルズの昨今、リキッドルームのフリーペーパーで、いままでで好きな10枚みたいな企画で10枚全部ストーンズを並べていたズボンズ、ドン松尾。氏の潔さはとても気分を爽快にしてくれたもの。『BLACK AND BLUE』は1976年の作品で、代表作などに比べると、そんなに有名ではないけど、僕はかなり好き。派手さはなく、円熟の極みを感じることができる渋さが魅力。僕にとっての必殺ナンバー「MEMORY MOTEL」収録。CDサイズでも圧倒される、顔面を強調したジャケットもサイコー!


オースティン・パワーズ デラックス
AUSTIN POWERS:THE SPY WHO SHAGGED ME
監督:ジェイ・ローチ
1999年 アメリカ
マイク・マイヤーズのつくり笑顔。これができたら人生困らないだろうなあ。「シャガデリック」な美女にモテモテ。一生困らないだろうなあ。ヘザー・グレアムがキュートだったので、『デラックス』のほうが好みかな。60’sテイストを持ってくるセンスはお見事。バカラックも出てるし(コステロは余計だったが。オッサン、人間も身体も丸くなりすぎ)。全然関係ないけど、マイク・マイヤーズとつんく、似てると思った。


真夜中の虹
ARIEL
監督:アキ・カウリスマキ
1988年 フィンランド
よかった。感覚としては北野武に非常に近いものを感じた。ナレーションは一切無し。数少ないセリフといい、また映像に関しても無駄に説明を加えるようなことは何ひとつしていない。この潔くも淡白な映画は、だからこそ多くを表現している。73分という短さといい、文句のつけようのないプロフェッショナルな作品だ。


シカゴ / クラムボン
ニュー・アルバム『まちわび まちさび』がまだ買えずにいるので、シングルを紹介。アルバムではテンポを落としたヴァージョンで収録されているので、このシングルで聴ける「シカゴ」も聴いて欲しいと思う。妙に聴き心地の良いピアノの調べ、軽快なリズム・ワーク、原田郁子の歌声。この三者の見事なコンビネーションが生んだ、素晴らしい3分間ポップ・ソングです。


THE BEST OF / BLUR
初回限定盤として99年12月11日ウェンブリー・アリーナでのシングル全曲ライブのCDが付いていて、これがよい。特典とすべきは、むしろ逆じゃないのかとさえ思える。本人たちにとって、このショーはいわば(今回のベスト盤ともども)やっつけ仕事的なものでもあったわけだけれども、ブラーの現況をこのライブ・サウンドは顕著にあらわしているし、選曲は全曲シングル曲だから当たり前のことながら申し分ない。「GIRLS&BOYS」なんて真っ先に風化してておかしくないのに、この力強さには正直おったまげた。「TENDER」なんて、その場にいたら絶対泣いてただろう大合唱の感動。このライブ音源が完全版として収められていたら、買ってたのにな。


ゲット・オン・ザ・バス
GET ON THE BUS
監督:スパイク・リー
1996年 アメリカ
100万人の黒人男子(ブラザー)が集うデモ行進に参加するため、LAからワシントンD.C.へ1台のバスの道中を描いたロード・ムーヴィー。ともにバスで移動する仲間たちのふれあい、いざこざ、お説教、うたの数々。同じ黒人同士でも、正しい正しくないは無理に問わず、直接的な意見のぶつかり合いは絶えず劇中繰り広げられる。ひとつの黒人と括らず、キャラクター豊かに個々の人間として彼らを捉えているところが重要なポイント。『ガール6』で、もう終わったと思っていたが、スパイク・リー健在と見直すには十分な価値ある感動作だ。


ブルワース
BULWORTH
監督:ウォーレン・ビーティ
1998年 アメリカ
完全にウォーレン・ビーティの独壇場。冒頭シーンでは想像できないほどハチャメチャに壊れまくるウォーレン・ビーティが無性にカッコイイ。いままであったか、こんなウォーレン・ビーティ。思いっきり見直してしまいました。この映画にしても言えることは、選挙の結果なんてどうだっていいってことだ。とにかく見所はウォーレン・ビーティの言動と行動につきる。ラップして、DJやって、ハッパ吸って、踊りまくって、若い黒人女性とツルんで、しまいには半ズボンで金持ち連中を罵倒する。これはこれでものすごいエネルギーだが、バカだとは思わない。僕は正直な気持ちで、ブルワースに一票を投じたい。


ハートを燃やして / ACO
ストリングスの効いた感動的なトラック。映画やドラマの泣きどころで流されると、一気に涙腺が決壊しそうなほど、情に訴えてくるものがある。カップリングは「CREEP」のカヴァー。こうして聴くと、この曲も「ジギー・スターダスト」のようなロック・クラッシックになっちゃってるんだなあと、オレも年を取ったなあと感慨深い気持ちになるのでした。


ケス
KES
監督:ケン・ローチ
1969年 イギリス
イギリスの名匠ケン・ローチ1969年の作品。絶望的日常を生きる少年を通して、当時のリアルな世相が描かれている。ロクデナシな兄貴、ロクデナシなクラスメイト、ロクデナシな教師、ロクデナシな大人、ロクデナシな未来・・・。ロクデナシな社会での集団生活の中で、少年はひとりタカを訓練することに自分の生きがいを感じる。劇中におけるそんな少年の言葉はどれも真実だが、社会全体が行き場を失っている現実は無情であり、ここといまからは逃げられない。


僕たちのアナ・バナナ
KEEPING THE FAITH
監督:エドワード・ノートン
2000年 アメリカ
ハッピー・エンディングな良質のラブ・コメディ。それ以上でも以下でもないが、個人的にはこの手のものが大好きだったりする。恋に飢えていながら、映画で現実逃避をしている臆病者なのだ。今作は男性的観点から描かれているので、親友同士のベン・スティラーとエドワード・ノートンの役は非常に深みのあるものだったと思う。だからこそ彼らに比べると、ジェナ・エルフマンの役が薄いというのは否めないが、彼女の存在感はしっかり映画の印象に焼きついた立派なものだった。テレビの『ダーマ&グレッグ』とは全く違う、一切ボケ無し、しっかり者のキャリア・ウーマンだったのが新鮮に思えたのかも。
