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カラオケ行こ!

CINEMA

カラオケ行こ!

監督:山下敦弘
2024年 日本

中学3年の子どもとヤクザの人情喜劇。極道稼業の面々が暴力100%ではなく、みんなして『じゃりン子チエ』に出てきそうなお茶目なところが良かった。側面衝突喰らう超高級車トヨタ・センチュリーが、マイケル・マンの『フェラーリ』みたいに3Dプリンタ使ったのか、ちょっと気になった。

ソウル・オブ・ワイン

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ソウル・オブ・ワイン

L’ame du Vin
監督:マリー=アンジュ・ゴルバネフスキー
2019年 フランス

ブルゴーニュの中でも最高峰なワイン造りの過程、生産地と生産者の姿を捉えた、ワイン愛好家必見のドキュメント。馬を使って土を耕すところから、樽工場の仕事までしっかり見れる。とにかく丁寧に丁寧に。作り手が樽から味見して「美味すぎて吐きたくない」という気持ち。神は細部に宿るのだろう。偉大な美味しいワイン飲みたい。

こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語

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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語

Weird: The Al Yankovic Story
監督:エリック・アペル
2022年 アメリカ

ダニエル・ラドクリフお見事。替え歌パロディーで大活躍したアル・ヤンコビックの一生が描かれる伝記映画。一生、つまり死ぬまで!ということで、めっちゃおもろかった!!!

猫が行方不明

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猫が行方不明

Chacun Cherche Son Chat
監督:セドリック・クラピッシュ
1996年 フランス

セドリック・クラピッシュの初期作。改めて観ると雑多な下町風情が『男はつらいよ』の柴又みたいでとてもいい。最後おもむろにポーティスヘッド「Glory Box」が流れるのも、「ああそうだった」と懐かしく思い出した。

ホールドオーバーズ

CINEMA

ホールドオーバーズ

The Holdovers
監督:アレクサンダー・ペイン
2023年 アメリカ

素晴らしい。かつて1989年の名作『いまを生きる』を観た時は、こんな先生いたらなぁなんて生徒目線だったけども、今作は完全に大人目線。クソガキはクソガキと思いつつ、若い芽を摘むよりも、わが子に限らず若者たちの可能性を信じる幅広い心を持ちたいと思う。

ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう

CINEMA

ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう

Ras Vkhedavt, Rodesac Cas Vukurebt?
監督:アレクサンドレ・コベリゼ
2021年 ドイツ・ジョージア

翌日会う約束をしたほぼ初対面の男女が、呪いにかかって翌朝別人の姿になってしまう物語。そんな話の筋とは無関係に差し込まれる日常の営み。舞台となるクタイシのロケーションが素晴らしく、映画を中断して地図とか調べてしまった。2021年の作品ながらワールドカップのアルゼンチン優勝を盛り込む奇跡。思わぬ傑作だった。

フェラーリ

CINEMA

フェラーリ

Ferrari
監督:マイケル・マン
2023年 アメリカ・イギリス・イタリア・サウジアラビア

レースに勝つためにクルマを売る、その稀有な高級スポーツカーメーカーたるフェラーリの哲学を悟った創始者エンツォ。今も昔もレースの主軸はF1であるけれども、映画で触れるのはそこではなかった。イタリアンな愛憎劇と、牧歌的な時代のレースだからこその即死の世界。儚い美学。フェラーリのクルマの美しさは永久に不滅だ。

親密さ

CINEMA

親密さ

監督:濱口竜介
2012年 日本

突然のスリーパーホールドにハッとする。恐るべし濱口竜介。かつての東急東横線渋谷駅の望遠。丸子橋の夜明けの対話。JR田町駅からのラスト。超長尺の中に潜む、カメラが捉える傑出したシーンに圧倒される。

PASSION

CINEMA

PASSION

監督:濱口竜介
2008年 日本

2008年、濱口竜介監督が東京藝術大学大学院映像研究科で撮った修了作品。その後の作品にも通じる習作でありながら、観ている方が恥ずかしくなるところが全然ない。渋川清彦が活き活きとしている。同級生の瀬田なつきが助監督で参加。同大学の月川翔監督が自らのキャリアを振り切るきっかけとなった、学生としては突き抜けた作品。

ボーイズ・ステイト

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ボーイズ・ステイト

Boys State
監督:ジェシー・モス、アマンダ・マクベイン
2020年 アメリカ

政治に関心のある高校世代の若者が一同に集まり、無作為に2つの党に分けられ、模擬選挙を行なう1週間の政治体験プログラムを追ったドキュメント。トップである知事を目指す者、判事を目指す者、ジャーナリストを目指す者など、個人・集団それぞれの戦いと情熱と友情の姿に、アメリカナイズされてるとはいえ、学びのある作品だった。