マネー・ショート 華麗なる大逆転
監督:アダム・マッケイ
The Big Short
2015年 アメリカ
どっかの人間が国家予算レベルのお金を瞬間的に動かせる金融の世界の怖さを知ると、迂闊に投資なんてできないことを思い知る。投資で勝ったとしても、誰かのためになるわけでもない何の対価でもないわけで、人としては真面目に働いてナンボだと思う。勝ち抜いた連中がヒーローではなく、出てくるみんながみんな腹黒く悪いという、映画はすっごく面白かった!!
オデッセイ
監督:リドリー・スコット
The Martian
2015年 アメリカ
面白かったけど、アカデミー作品賞ノミネーションされるほどの作品なのかなぁという気もする。こういう話だと、とことん容赦ない映画が好きな自分にとって、観ていてちっとも不安な気持ちにならなかったのが、残念なところ。火星の生活ではなく、スターマンだった。
WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT
監督:佐渡岳利
2015年 日本
渋谷wwwにて、スペースシャワーのイベント「MOVIE CURATION」で『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』。2時間座るにはツラい椅子でしたが、ライブハウスの分厚い音響システムで観る価値は充分にありました。海外の観客が熱狂しまくるライブシーンは、どの会場でも、どの曲でも、音の良さも相まって、ひたすら胸を打たれます。素晴らしい。今年のツアーは海外の大舞台を見据えたものになるのか、期待したいです。
上映後の監督と掟さんのトークショーは保育園のお迎えのため、途中退出。無念。掟さんが2006年の解散危機の話もしてたけど、この映画を観て、Perfumeが売れて本当によかった!と改めて思いました。
ストレイト・アウタ・コンプトン
監督:F・ゲイリー・グレイ
Straight Outta Compton
2015年 アメリカ
ヒップホップな映画は『Juice』や『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』の頃からいろいろ観てて、だいたい当たりに思えますが、今作も大当たり! 警察から差別・敵視されたギャングスタラップの命がけ具合がビンビンに伝わります。アイス・キューブが激似で凄いと思って観てたけど、演じてるの実の息子だった!
DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧
監督:大根仁
2015年 日本
年末観る予定だったけど、ギックリ腰で延期してた『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧』。新年8日、ようやく新宿バルト9で電気映画詣で。電気は命のバンドだけに、観るまで不安もあったのですが、しみじみと、ゆらゆらと、ちゃんと安心して観れました。いつまでも観てられると思わせる編集も音響もお見事。個人的なハイライトはVOXXXから長期休止後の2006年フジロックかなぁ。この映画でのサカナ山口氏はひとりだけ若いし外側のポジションなので立ち位置は小さいけど、次世代への宣伝役を買って出てるところは、ありがたいと思った。電気ファンだけでなく、他人に勧められる映画になってるので、延長上映されるくらいヒットしてよかった! もっと長いバージョンや副音声版とか、いろいろ観てみたい。電気グルーヴ万歳!!
スター・ウォーズ フォースの覚醒
監督:J・J・エイブラムス
STAR WARS: THE FORCE AWAKENS
2015年 アメリカ
いろいろウッカリ情報見てしまう前に観に行ってよかった! 観た人同士でいろいろ言いたいところですが、とにかくフォースは覚醒したし、スター・ウォーズそのものを再度覚醒させた作品でもありました! 次回作が待ち遠しい。
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
監督:スティーヴ・マーティノ
THE PEANUTS MOVIE
2015年 アメリカ
谷啓、なべおさみから鈴木福くんへと継承されたチャーリー・ブラウン。I LOVE スヌーピーというより、I LOVE ピーナッツなピーナッツファン必見の映画です!! 最後に何故か絢香のバラードが流れるのがなぁ…。マルマルモリモリくらい可愛げのある曲なら良かったのに。まあでも、わが子と観た映画としては、前回のプリパラより、断然楽しめました。親子連れじゃない客の方が多かったです。
エベレスト 3D
監督:バルタザール・コルマウクル
EVEREST
2015年 アメリカ
TOHOシネマズ新宿にてIMAX 3D版『エベレスト 3D』。公開2日目、山ガールブームは終わったのか、男性客だらけ。雪山遭難映画としては、わが国の『八甲田山』に遠く及ばない駄作なので、邦題に「3D」と追加したのは、興味をそそる意味でナイスだったと思う(2Dでの上映もあるわけですが…。あとソフト化するときどうするのだろう?)。凄い映像は観れる。凄いところだと思う。がしかし、肝心な山の迫力や怖さがイマイチ伝わりきらない作りで、自分もそこにいるかのような映画とのシンクロ率が低くて残念。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
監督:クリストファー・マッカリー
MISSION: IMPOSSIBLE – ROGUE NATION
2015年 アメリカ
超一級!!! トム・クルーズのジャッキー化がえらいことになりつつある中、レベッカ・ファーガソンが惚れ惚れする格好良さ! イギリス人にしてはえらく綺麗だなぁ…と思って観てましたが、スウェーデン出身のハーフのようです。いつものチームに彼女の存在が加わったおかげで、007というよりルパン三世的なコンビ芸がより鮮明に見えたのも面白い。
第七天国
監督:フランク・ボーゼイジ
7TH HEAVEN
1927年 アメリカ
サイレント時代のロマンチックな名作『第七天国』。下水道で働きながらも上を目指すポジティブな男と、義理の姉からいじめられっぱなしの娘との、美しいメロドラマ。階段を上るシーンなど、いま観てもグッとくるシーンが満載で素晴らしく、「下なんか見るな、いつも上を見ろ」という台詞にハッとする。子供時代の永六輔が淀川長治からこの映画の話を聞いたから、後に「上を向いて歩こう」を書いたのではないかとも言われているようだ。