

代官山物語
監督:新藤三雄
1998年 日本
先日、初めて行った代官山。特に街をぶらつくこともなく「代官山食DO」でランチを食べて、さっさと帰ってしまった。こういうのを観ると自分が東京的なファッションやオシャレに対して歪んだコンプレックスを持っているというか、なんかものすごい嫌悪感を感じてしまう。テイ・トウワがレコードを万引きするのはカラックス『ボーイ・ミーツ・ガール』へのオマージュのつもりか。でもテイ・トウワのヘンな感じはおもしろかった。さすが吉本。あとはあの髪型でない小山田圭吾の姿が観れるのはここだけかも。単に女装してるだけだけど。


シベリア超特急
監督:水野晴男
1996年 日本
悠長にグレープフルーツジュースでも飲みながら観ようかと思ってコップに口をつけた瞬間吹き出してしまった。監督の期待とは全く別の意味で評判となりシリーズ第3作が作られようとしている現在、すっかり水野晴男は日本のエド・ウッドの地位を手中にしたかに見える。巨大なおばけタコがハリボテの作り物だったように、舞台のシベリア特急は決して前へ進まない。その他大勢の映画評論家がコキ下ろせばコキ下ろすほどに、水野晴男の立場がより強固なものへと確立されていく大逆転の構造を生み出したわけで、ある意味日本映画史に残る作品といっていいだろう。


フォーエバー・フィーバー
FOREVER FEVER
監督:グレン・ゴーイ
1998年 シンガポール
いわゆるシンガポール版の『サタデー・ナイト・フィーバー』なのだが、エスニックな東南アジアの要素が絡み合って異様な映画になっていて、かなり笑ってしまった。ブルース・リーに憧れる青年が『サタデー・ナイト・フィーバー』を観て、突如ダンスに目覚める。コンテストに出場し、その優勝賞金でバイクを買うのが夢だ。しかし、弟が突然、性転換手術を受けるとカミングアウト! 妄想で出てくる似てないジョン・トラボルタに指南され、成長していく主人公の、アヤシイ青春ダンシング・ムービー。


シックスティナイン
6IXTYNIN9
監督:ベンエーグ・ラッタナルアーン
1999年 タイ
ウォシャウスキ兄弟の『バウンド』を彷彿とさせるサスペンス映画。こちらもかなりおもしろい。突然会社を不運にもくじ引きで解雇された女性が100万バーツの大金を手にしたことから次々と巻き起こる危険な出来事。恐ろしく冷静な主人公にドキドキさせられっぱなし。ラストのカポーティの言葉が印象深い。


メトロポリス
監督:りんたろう
2001年 日本
緻密で繊細な画の表現技術は世界一だろう。手塚治虫の原作を読んでないので、どこまで大友克洋が脚色したものか確認できないが、ラストの持っていき方や加速する破壊へのクライマックスは、かなり大友のカラーが出てたように思える。人間の底無しの欲望、無限に発達する科学文明への警鐘。ロボットと人間の共生をテーマに主人公の純粋な愛の姿に思わずホロリとさせられました。


サイコ・ビーチ・パーティー
PSYCHO BEACH PARTY
監督:ロバート・リー・キング
2000年 アメリカ
1960年代のマリブ・ビーチを舞台にした、二重人格少女を主人公にした青春サスペンス・コメディ。ひっさびさにくっだらない映画を観たなーって感じで、すごく楽しめた。オカマ警部役の人が書いた舞台が元らしいが、なんかみんなわかりやすいキャラがあってチャーミング。「ダーマ&グレッグ」のグレッグがカリスマ・サーファー役で出演している。


NYPD15分署
THE CORRUPTOR
監督:ジェームズ・フォーリー
1999年 アメリカ
チョウ・ユンファ、登場シーンから寝転び二丁拳銃という大サービス。映画はソツのない中国マフィア対NY市警モノではあったが、ユンファのアメリカ進出後、いちばんいい出来のように思う。ただ耳を噛み千切る怪演を知っているファンとしては、キレっぷりがいまいちだったのが残念なところ。


エル・トポ
EL TOPO
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
1967年 アメリカ・メキシコ
鮮烈のカルト作家による異色ウエスタン。後の『ホーリー・マウンテン』ではさらに過激さを増す、鮮血、死体、暴力、フリークスといった目に飛び込んでくる映像のインパクトはやはり強烈だ。自ら神と名乗る主人公エル・トポと砂漠に住む4人の銃の達人との決闘。死後甦ったエル・トポは地底生活者を救うため町へと続くトンネルを掘る。オープニングから結末まで不思議かつ好奇な感覚で満たされる、奇妙で神秘的な映画体験。


キングピン ストライクへの道
KINGPIN
監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
1996年 アメリカ
ファミリー向けではないブラックテイストなギャグ満載! 性や宗教、身障者にハゲと一部良識派には刺激が強すぎるかもしれないけど、こういうの大好きです。ファレリー兄弟の続く『メリーに首ったけ』と同じく、ジョナサン・リッチマンが登場して歌っているのも嬉しい。それにしてもボーリングとダメ男の相性って、どうしてこうもバッチリはまってしまうのか不思議ですね。


セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ
CECIL B. DeMENTED
監督:ジョン・ウォーターズ
2000年 アメリカ・フランス
こんなにも純朴な壊れ方ができるウォーターズ監督は本当にステキだ。何もかも仕組まれた結果でしかない映画=マイ・ワールドを取り戻す。ハリウッドの映画システムに言及し、主人公達の繰り広げる過激な自主映画作りのテロリズムは、無言の抑圧はびこる現代社会を生きる僕たちにとっても痛快で爽快! 健全なる狂人魂ここにあり。
