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ゴーストワールド

CINEMA

ゴーストワールド

GHOST WORLD
監督:テリー・ツワイゴフ
2001年 アメリカ

感性豊かな毒舌女子にとって痛すぎる映画であると同時に、男にとっても見透かされっぱなしの哀しい状況に笑いながら泣きたくなるような映画であった。クズと呼ばれても(思われても)笑うとして、とぼけた顔でがんばろうと思う。少なくとも僕はダメなままでは絶対いたくないと思っているわけで、ダメ人間賛歌に応じるつもりは無い。この映画のユーモアと、ソーラ・バーチ、スティーブ・ブシェミ、ふたりの演技は素晴らしく、シリアスな人間味がいっそう際立って見える。あきらめてはいるけれど、絶望してはいない。そんな姿や心の気持ちに揺さぶられた。

ロッカーズ

CINEMA

ロッカーズ

ROCKERS
監督:セオドロス・バファルコス
1978年 アメリカ

ジャマイカのルーツ・ロック・レゲエミュージシャンの物語。ドラマーでありながら低所得のため仲間たちからカンパを募ってバイクを購入し、レコードセールスの仕事を始めるが、ある日そのバイクが地元のマフィアに盗まれてしまう。一度は取り戻すも今度は連中にボコボコにされ、怒ったラスタマンはヤツらが持ってた数々の盗品を奪い返す復讐を仲間と企てるのだった・・・。とまあ浜村淳の解説のようにほぼオチまで書いてしまったけど、復讐劇(?)といっても劇中流れ続けるレゲエ音楽のおかげで緊張感はまるでなく、ストーリーよりジャマイカとレゲエの結びつき、人種の姿といったものに注目してしまう。

テルミン

CINEMA

テルミン

THEREMIN AN ELECTRONIC ODYSSEY
監督:スティーヴン・M・マーティン
1993年 アメリカ

電子楽器テルミンとその発明家レフ・セルゲイヴィッチ・テルミンのドキュメンタリー・フィルム。独特の浮遊感と哀愁を感じさせるテルミンの持つ不思議な音色のように、テルミン博士自身の人生も謎と波瀾に満ちた97年間だった。年老いた博士が淡々と飾ることなく昔を語り、テルミンを実演し、愛する旧友と再会する姿は、この映画を観て彼の人生、生き様を知った後だけに、胸にくるものがあった。人生における劇的なダメージに屈せず97年生きたことは何より強いメッセージだったように思う。また最後まで博士を愛し、信じ続けたクララ・ロックモア。この女性も素晴らしい。

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説

CINEMA

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説

監督:宮坂武志
2001年 日本

もう誰もリキを止められない! 竹内力があのイカツイ身体と極悪モードの形相そのままに中学〜高校生を演じているのだ! ブツくさメンチを切りまくり、ほとんど何言ってるかわからないセリフまわしがまたスゴい・・・。そんなので恋とかしちゃってるし(その娘の親父を半殺しのボコボコに!)、コワすぎるよ! 加えて、なんだかんだとカラんできては雑魚にされる同級生が田口トモロヲって! とにかくムチャクチャなんだけど、この配役も含めて間違ってないんだな、これが。おもしろければOK納得ってことですね。強烈バカパク。

夏至

CINEMA

夏至

A LA VERTICALE DE L’ETE
監督:トラン・アン・ユン
2000年 フランス・ベトナム

グッド・モーニング・ベトナム。グッド・モーニング・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。そして、真っ黒い髪の女性たちの美しさよ(ホレボレ)。目覚めにかける「ペイル・ブルー・アイズ」や「コニー・アイランド・ベイビー」が映えまくる素敵な朝のシーンが印象的なように、映画全体もこれらの曲が象徴してるような喜びと悲しみの情景深い愛のある生活が格別の映像で美しく描かれている。このロマンス描写と生活描写が本当に素晴らしい。最後のアラブ・ストラップ「ソープス」がまた秀逸。ほのかな瑞々しい気持ちとともに情熱が込み上げてくる。

キス・オブ・ザ・ドラゴン

CINEMA

キス・オブ・ザ・ドラゴン

KISS OF THE DRAGON
監督:クリス・ナオン
2001年 アメリカ・フランス

チェッキー・カリョはやっぱり悪役なんだ。ブリジット・フォンダがちょっと懐かしいね。『シンプル・プラン』を観て以来だなぁ。ジェット・リーはほんま無敵やね。強すぎ。いまいちばん旬じゃない映画人、リュック・ベッソン製作・脚本ということで、マジメに観なかったらそれなりに楽しめました。

小説家を見つけたら

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小説家を見つけたら

FINDING FORRESTER
監督:ガス・ヴァン・サント
2000年 アメリカ

ガス・ヴァン・サントにとって『グッド・ウィル・ハンティング』再びといった趣の作品。すっかりメジャーに落ち着いちゃった感じがしますが、ストーリーテリングの巧さは相変わらず。ただあまりに『グッド・ウィル・ハンティング』しすぎな気もする。最後にわざわざマット・デイモン出てきちゃうし。悪くはないけど個人的にいろいろ難癖つけたくもなる映画。ショーン・コネリーがひたすら渋い。いくつになってもカッコよろしいです。

あの頃ペニー・レインと

CINEMA

あの頃ペニー・レインと

ALMOST FAMOUS
監督:キャメロン・クロウ
2000年 アメリカ

かつては僕もロック評論家に憧れたりしたものだけど、なれなくてよかったなぁとつくづく思う。第一あんな長文書けないし、知識偏重で音楽に接しても楽しいわけないし、独自のスタンスで勝手に音楽を好きでいるほうが絶対にいい。義務も義理もないけれど、好きだからこそ言いたいこともあるわけで、でもそれは少なくとも僕はこの自分のホームページでなんにも気にせず書くだけでいいし、そのほうが性に合ってる。仕事云々に拘らず、誰もが純粋な音楽ファンであればなと思う。この映画が気持ち良くてステキに思えるのは、主人公やペニーが純粋に音楽を感じるまま愛している姿を描いているからだ。サイモンとガーファンクル『ブックエンド』のLPをお姉さんが母親に取り上げられちゃうけど、あのLPは名作ですよ。中年ロック評論家がラジオ局で「イギー・ポップ最高!」って言ってたけど、あのときのイギー・アンド・ザ・ストゥージズ『ロー・パワー』は本当にカッコいいよね。

ギター弾きの恋

CINEMA

ギター弾きの恋

SWEET AND LOWDOWN
監督:ウディ・アレン
1999年 アメリカ

これもいい映画ですねぇ〜。そして切ないです。いきなり『アニー・ホール』のようなオープニングで驚きましたが、ドキュメンタリーのエッセンスを加えて、伝説の天才ギタリストの半生を描くというアレン流の手法はお見事です。ここまでロクデナシな男であっても、ギターを爪弾いて鳴らされたその音の説得力。天才であるが故の夢想家でありエゴイスト的な生き方であっても、根本としてある人間としての情や優しさを不器用に見せる姿にとても愛着を感じてしまう。ショーン・ペンの哀愁たっぷりの表情がまたいいんだなぁ。サマンサ・モートンも素晴らしかったおかげで、最後は本当に切ない。

ジュエルに気をつけろ!

CINEMA

ジュエルに気をつけろ!

ONE NIGHT AT McCOOL’S
監督:ハラルド・ズワルト
2001年 アメリカ

リヴ・タイラーがセクシーだなぁーっていう、それだけの映画。それ以上でも以下でもなく、ほんとにそれだけだけど、それだけで満足だったりして。とにかく彼女のサービスショット満載でセクシービーム出しまくりなのだ。こんなの男なら誰だってこの映画のマット・ディロンみたいに振りまわされたくもなるってなもんよ! ま、どう考えても現実にはあり得ないけどね。個人的には『クッキー・フォーチュン』のリヴの方が好きです。それにしてもマット・ディロンはすっかりヘタレな二枚目という役柄に落ち着いちゃって、合ってはいるんだけど、ちょっと残念な気も。『聖者の眠る街』の頃が懐かしい。