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MORE LIGHT / J MASCIS + THE FOG

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MORE LIGHT / J MASCIS + THE FOG

掛け値なしにカッコいい、ロック・アルバムだ。これは本気で惚れ惚れするぞ。ダイナソーJR.もオルタナもなくとも、とにかくJは帰ってきた。さらに強度を増した爽快なノイズ・ギター・ミュージック。相変わらずのヨタった歌唱で吐き出される愛しい愛しい極甘なメロディ。やはり、Jは本物の怪物だった。来年2月の来日公演も決定。昇天確実、行くべし!

THE HOUR OF BEWILDERBEAST / BADLY DRAWN BOY

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THE HOUR OF BEWILDERBEAST / BADLY DRAWN BOY

10月のライブではボロボロだったと書いてしまったが、今年を振り返って2000年を代表するアルバムの一枚として、やはり今作は外せない。美しさと完成度ではズバ抜けたものがあって、一生手放すことができない作品だ。せつない冬に聴くとまた余計にセンチメンタルにしんみり浸ってしまいます。

フューチュラマ / スーパーカー

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フューチュラマ / スーパーカー

先行の「FAIRWAY」「White Surf style 5.」、この2枚のシングルが良すぎたせいか、アルバム自体にはそれほどときめくことはなかったが、彼らの潜在能力をアッピールするには十分すぎる作品だ。完璧すぎるアルバムや達観しすぎの境地に達するのは、まだ早いというか、花は咲いてもピークはまだ先と思わせるところがすごい。時代の担い手、サウンド・イノベーターとしての期待。歌えるヴォーカリストがいないのが、むしろスーパーカーの強みのように思う。

ファーザー・アロング / スパイラル・ライフ

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ファーザー・アロング / スパイラル・ライフ

車谷浩司(現 AIR)と石田小吉(現 スクーデリア・エレクトロ)によるかつてのユニット、スパイラル・ライフ。僕は特別スパイラル・ライフのファンだったわけではなく、その他の持っていたアルバムは売っぱらってしまったりしてるのだが、この『ファーザー・アロング』はそれこそ特別の思いで好きだったりする。誰にもいつになろうとつい棚から引っ張り出して聴いてしまう永遠のマイ・スタンダードといえるようなアルバムが何枚かあると思うが、僕にとって『ファーザー・アロング』はそんなアルバムの一枚です。ネオアコとマンチェのおいしいとこどりな音楽だけど、このアルバム世界の完成度は、どんな凡百のマネっこバンドよりも、スパイラル・ライフのどのアルバムよりも、群を抜いて突出しているというその思いはいまも変わりません。1993年、スパイラル・ライフのファースト・アルバム。

FAMILIAR TO MILLIONS / OASIS

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FAMILIAR TO MILLIONS / OASIS

御存知ウェンブリー・スタジアムでのライブ盤。かつてオアシスと一心同体だった自分の過去がオーバーラップしてしまう時代を築いた名曲と一言もうたを口ずさめない最新アルバムからの曲。聴き手のわがままでしかないことは十分わかっているが、現状のオアシスについて冷めてしまっていることは否定できない。来日公演のときより調子はよかったみたいだが、決して最高とはいえない。最高とはいえないのが、とても問題なのだ。なぜならオアシスは常に最高であったからだ。結局、今回のライブ盤からも次なる最高の一手は見出せなかったが、唯一希望が持てたのが、ノエルが「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」を歌っていること。さすがにこれは鳥肌が立ったが、残念ながらオアシスの新曲ではない。パンク全勢の時代、ジョニー・ロットンが言い放った「ロックは死んだ」という伝説の文句に対する、1979年、男ニール・ヤングの純然なるアンサー・ソングとして有名すぎる「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」。「ROCK AND ROLL WILL NEVER DIE」という歌詞を歌い上げるノエルを信じるしかない。

BLACK AND BLUE / THE ROLLING STONES

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BLACK AND BLUE / THE ROLLING STONES

ビートルズも好きだが、僕はどちらかというとストーンズだ。街行けばビートルズ、テレビつけりゃあビートルズの昨今、リキッドルームのフリーペーパーで、いままでで好きな10枚みたいな企画で10枚全部ストーンズを並べていたズボンズ、ドン松尾。氏の潔さはとても気分を爽快にしてくれたもの。『BLACK AND BLUE』は1976年の作品で、代表作などに比べると、そんなに有名ではないけど、僕はかなり好き。派手さはなく、円熟の極みを感じることができる渋さが魅力。僕にとっての必殺ナンバー「MEMORY MOTEL」収録。CDサイズでも圧倒される、顔面を強調したジャケットもサイコー!

THE BEST OF / BLUR

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THE BEST OF / BLUR

初回限定盤として99年12月11日ウェンブリー・アリーナでのシングル全曲ライブのCDが付いていて、これがよい。特典とすべきは、むしろ逆じゃないのかとさえ思える。本人たちにとって、このショーはいわば(今回のベスト盤ともども)やっつけ仕事的なものでもあったわけだけれども、ブラーの現況をこのライブ・サウンドは顕著にあらわしているし、選曲は全曲シングル曲だから当たり前のことながら申し分ない。「GIRLS&BOYS」なんて真っ先に風化してておかしくないのに、この力強さには正直おったまげた。「TENDER」なんて、その場にいたら絶対泣いてただろう大合唱の感動。このライブ音源が完全版として収められていたら、買ってたのにな。

THE FIFTH MISSION ( Return To The Flightpath Estate ) / TWO LONE SWORDSMEN

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THE FIFTH MISSION ( Return To The Flightpath Estate ) / TWO LONE SWORDSMEN

来たる幕張レイヴについてはUNDERWORLDに尽きるといっても過言ではない。彼らだけでいいとさえ思える。しかし、実体こそ僕は正直よくわからないが、そうそうたるもののはずである集結する予定のメンツのなかで目を引いたのが、このTWO LONE SWORDSMEN。アンドリュー・ウェザオールのユニットだ。派手に踊らせることはないと思うが、彼らの音響世界が幕張メッセのだだっ広い空間で炸裂すれば、UNDERWORLDとは完全に別の快感を味わえるのではないだろうか。大いに期待してていいと思う。紹介のアルバムは1996年の2枚組作品。新作が先ごろ出たようで、聴きたいです。

BLACK MARKET MUSIC / PLACEBO

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BLACK MARKET MUSIC / PLACEBO

今年も行けなかったフジ・ロックだけど、本年度のラインナップでいちばん観たかったのが、ボウイ御大もお気に入りのこのバンド。アメリカ人、ブライアン・モルコの特異なキャラクターばかり注目されているが、彼らの音楽性こそ現在のUKシーンにおいて最も特異かつ注目すべきものであろう。不安と絶望の現実という張り詰めたテンションを帯びたサウンドに乗って歌われる、はかなくも繊細で甘く切ないメロディ。PLACEBO=偽薬による中毒者がさらに増えることが予想される、堂々のサード・アルバム。

LAST DANCE / ブランキー・ジェット・シティ

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LAST DANCE / ブランキー・ジェット・シティ

2000年7月8日、横浜アリーナでの解散ライブ初日を完全収録した2枚組。おまえが欲しい、★★★★★★★、SALINGER 、パイナップルサンド、ガソリンの揺れかた、 SEA SIDE JET CITY 、 SKUNK 、 SATURDAY NIGHT 、絶望という名の地下鉄、幸せな人、DERRINGER 、 SWEET DAYS 、 CAMARO 、 SOON CRAZY 、 3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ、ロメオ、PUNKY BAD HIP 、ぼくはヤンキー、 D.I.J.のピストル、不良の森、綺麗な首飾り、赤いタンバリン、 BABY BABY。さようなら、ブランキー・ジェット・シティ。