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LOVE ALBUM / サニーデイ・サービス
タイトルからして素敵なアルバムは、気が付きゃ通算7枚目。来るとこまで来てしまったのか、単にふっきれた気分的なものなのか、気負ったところがなく、いい意味での緩さがあって、とてもよいです。
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PLAY / MOBY
1999-2000年シーズンにおいて、おそらく世界でいちばん売れている世紀末を代表するに最もふさわしいアルバム。V2移籍後もチャートの上位から落ちる気配はいまだなく、まさに驚異的な売れ方をしていることがわかる。日本ではメディアの反応の遅さのおかげで、今年1月の来日公演をオン・エア・イーストで観ることができたものだが、次はもうムリかもな。いまや無敵のマルチ・アーティスト、MOBYを知るには、決して今更ではない強力推薦盤。
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EVERYTHING, EVERYTHING / UNDERWORLD
自身の音楽リスナー人生を振り返って、最大の罪を懺悔するならば、それはいまだUNDERWORLDのライブを経験していないことである。なぜなら、音楽人生最大の幸福がそこにはあったからだ。同じ思いをした人が11月の幕張に集うのだろう。しかし、そのステージにダレン・エマーソンはもういない。ダレンとともに極まれしUNDERWORLDの絶頂集。
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ERA / 中村一義
感動した。もう、この一言だけでいいと思う。すでにさまざまなメディアやWEB上、あるいは人づてに聞かされた絶賛の声(妄想は除く)、それらはみな正しい。あらゆる言葉で表現される感動が、このアルバムには詰まっていて、それを受け入れる多くの人がいる。中村一義は、すべてが人並みのレベルをまたひとつグッと引き上げた。素晴らしき世界へと導いたのだ。
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ラプンツェル / Cocco
ミュージック・ステーション出演時は、そのエキセントリックというより妖怪然とした佇まいと語りによって、場に生放送ということ以上の緊張感を創造してみせた彼女。その後の歌が完璧だったことはいうまでもない。昨今の注目を浴びている日本のどのディーバと呼ばれるひとたちよりも、Coccoの声が好きだ。渾身と充実のロック溢れるサード。
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イルボン2000 / 電気グルーヴ
歓喜の嵐に包まれた3月の「ツアー・ツアー」からの音源を1時間に編集・ミックスしてリリースされた一枚。ツアー観に行った人も行けなかった人も、どうぞ聴いてください楽しんでください。ライブでは狂気と愛に満ち溢れた石野卓球の眼がすごく印象に残っているが、かえすがえすも本当にすばらしかった。究極のアッパー・エンタテインメント・ショーの大記録がここに凝縮。