宇多田ヒカル [ 2004.02.10. 日本武道館 ]
武道館5日間だけながら、今回ライブを行なった意味はものすごく大きかったのではないだろうか。その事の重大さを噛み締めながら、ほとんどのシングル曲を網羅した素晴らしくて美しいライブに見惚れること約2時間半。デビューライブではスチャダラパーとネプチューンにサポートしてもらった彼女も武道館をひとりで背負って立ち、本当に誠実に観衆と向き合ったパフォーマンスは圧倒的に感動的なるものだった(中でも「SAKURAドロップス」と「Deep River」は息を飲むほど圧巻!)。そうしてアンコールで溢れ出した彼女の涙もまた、もの凄く大きな思いが伝わってきた劇的な瞬間を実感するのだった。この先、アメリカでも化けるのかどうかはわからないが、「次は遠くの地方にも行く!」と約束した彼女を応援する気持ちは変わらないだろう。
1.光 2.traveling 3.Letters 4.Another Chance 5.In My Room 6.Can You Keep A Secret? 7.Addicted To You 8.SAKURAドロップス 9.サングラス 10.甘いワナ 〜Paint It,Black〜 11.Movin' on without you 12.蹴っ飛ばせ! 13.Wait & See〜リスク〜 14.COLORS 15.First Love 16.Deep River 17.DISTANCE 18.嘘みたいなI Love You 19.Automatic
encore
20.幸せになろう 21.B&C
小島麻由美 [ 2003.12.17. 新宿リキッドルーム ]
なんと今年3回目! それだけ彼女が活動的だったというのが驚きであり、嬉しいことでもあった小島麻由美イヤー2003年。ミニアルバム『面影』のリリース記念を兼ねての冬公演は、そうした1年間の余裕からか、珍しくおしゃべりの口数も多かったりして、混みすぎのリキッドルームに安堵の空気をもたらしてくれるのだった。彼女によると、この日の髪のセットはASA-CHANGにやってもらったらしい。ASA-CHANGは元ヘアメイクだったんですよ〜、とのこと。芸風は一貫しているものの、楽曲のクオリティがますます研ぎ澄まされてきているのが痛快でたまらないものがある。
1.おしゃべり!おしゃべり! 2.恋はサイケデリック 3.エースのスペード 4.砂漠の向こう 5.面影 6.ポルターガイスト 7.眩暈 8.赤と青のブルース 9.黒い革のブルース 10.黒猫 11.蜜蜂 12.セシルのブルース 13.結婚相談所 14.結婚行進曲 15.パレード 16.ひまわり 17.恋の極楽特急 18.皆殺しのブルース 19.人間ぎらい
YO LA TENGO [ 2003.12.04. 渋谷クラブクアトロ ]
満足!ものすごく満足! フジロック行って不満だった人も、行ってなくて不満だった人も皆満足して帰ったことだろう。「SUGARCUBE」の号砲で弾け飛んだら最後までわくわくドキドキ極楽特急で駆け抜けた2時間30分。寄せては返す轟音と静寂の波。今夜は最高てな気分でジョークのファンシーダンス決めまくり「NOTHING BUT YOU AND ME」にまたも衝撃が! パパイヤ鈴木然り、ホンジャマカ石塚然り、極楽とんぼ山本然り、やはりデブはダンスが特技なのか。アンコールではサンタの衣装に身を包んでの登場に会場大喜び。ダンプさんにも合うサイズがちゃんとあってよかったよかった。ステージから撒いてたプレゼントのお菓子は取れなかったけど、今日のライブが一番のプレゼントですよ。リクエストの「DEMONS」の後にアイラがそっと歌い始めたまさかの「SPEEDING MOTORCYCLE」は本当に嬉しかったなぁ。最後の「BIG DAY COMING」はアコースティックでしっとりと夫婦で微笑み返しの幸せデュエット。まさにトドメってやつですね。あぁ〜本当に良かった。
1.SUGARCUBE 2.EVERYDAY 3.WE'RE AN AMERICAN BAND 4.OUR WAY TO FALL 5.SEASON OF THE SHARK 6.TODAY IS THE DAY 7.LITTLE EYES 8.DOUBLE DARE 9.GEORGIA VS YO LA TENGO 10.TINY BIRDS 11.DON'T HAVE TO BE SO SAD 12.NOTHING BUT YOU AND ME 13.DEEPER INTO MOVIES 14.MOONROCK MAMBO 15.TOM COURTENAY 16.BLUE LINE SWINGER 17.NUCLEAR WAR
encore 1
18.ROCK'N'ROLL SANTA
encore 2
19.DEMONS 20.SPEEDING MOTORCYCLE 21.LITTLE HONDA 22.WE ARE THE CHAMPIONS
encore 3
23.I AM JUST A MOPS 24.PRISONERS OF ROCK'N'ROLL 25.BIG DAY COMING
ERIC CLAPTON [ 2003.11.30. 日本武道館 ]
ギターの神様。スローハンド。もうライブ活動は引退すると言っての前回のツアーから2年で帰ってきたクラプトン。実を言うと、前回のツアーを観に行かなかったことは、物凄く後悔していたので、このあっさりしたライブ現場復帰はとても喜ばしいことだった。復帰への経緯はよく知らないが、親友ジョージ・ハリソンの追悼コンサートを開いたり、何かポジティブに思えるところがあったのかも知れない。ステージのクラプトンエリアには絨毯が敷かれ、白シャツにジーンズといういつもの普段着で登場したクラプトン。ライブは一度引退した余裕からか、随分とリラックスした雰囲気で、武道館を借りてやってるクラプトンのホームパーティーみたい。お気に入りのブルースを多めに披露したりして、のびのびと演奏を楽しんでいるよう。もちろん必殺の曲や神がかった運指も繰り広げられるわけで、こんなクラプトン冥利につきるパーティーはない。ボーカリストとしての実力も申し分なく、変わらぬキーで歌い切る「いとしのレイラ」は本気でシビれました。ていうか、どの曲もはっきり言って無茶苦茶カッコいい。「コカイン」なんて客みんなが一緒に「コカイン!!」って叫んでいるし、時代なんて関係ない。週末には普通にK-1グランプリ観戦に行ってるのだろうか。もう思う存分、演奏も何も日本で自由にやってください。できるならフェスティバルにこっそり出演して、若いオーディエンスの度肝を抜いて欲しいなぁ。
1.WHEN YOU'VE GOT A GOOD FRIEND 2.CROSSROADS 3.I SHOT THE SHERIFF 4.BELL BOTTOM BLUES 5.RECONSIDER BABY 6.CAN'T FIND MY WAY HOME 7.WHITE ROOM 8.I WANT A LITTLE GIRL 9.GOT MY MOJO WORKING 10.HOOCHIE COOCHIE MAN 11.CHANGE THE WORLD 12.BEFORE YOU ACCUSE ME 13.KIND HEARTED WOMAN 14.BADGE 15.RIVER OF TEARS 16.LAY DOWN SALLY 17.WONDERFUL TONIGHT 18.COCAINE 19.LAYLA
encore
20.SUNSHINE OF YOUR LOVE 21.SOMEWHERE OVER THE RAINBOW
NEIL YOUNG & CRAZY HORSE [ 2003.11.14. 日本武道館 ]
最新作『グリーンデイル』は架空の街「グリーンデイル」を舞台にした物語を10篇の曲で構成された非常にコンセプチュアルなアルバムだ。単純に曲として書き上げるに止まらず、登場人物の緻密なキャラクター設定や街の概要など細部まで徹底されており、今回のツアーでは舞台セットと何十人ものキャストを動員しての、まさに『グリーンデイル』実演ショーをやってのけたのだった。英語がわからないので、歌詞は全然わからないし、曲間にニール・ヤング自身がいろいろ喋って説明してくれたりしてたけど、言葉はよくわからない。ただ、それでも思いっきり通じるものがあって、ラストの「BE THE RAIN」では震えるほど感動して涙が出た。『グリーンデイル』を全曲演奏することはわかってて観に行ったけど、こんな素晴らしいショーになろうとは! 90分に及ぶ本編が拍手喝采を浴びて終了した後は、代表曲を凝縮したアフターショーとなり、こちらも鬼凄いことに。RUST NEVER SLEEPSの文字をバックに始まった「HEY HEY, MY MY」から興奮の坩堝!! 「ROCK AND ROLL CAN NEVER DIE」に「ROCK AND ROLL IS HERE TO STAY」という言葉をニール・ヤング本人が発する重み。もうとんでもないなと感服。早くも願わずにはいられない再来日への思い。本当に素晴らしくて、今でも余韻に浸っている。
1st set "GREENDALE"
1.FALLING FROM ABOVE 2.DOUBLE E 3.DEVIL'S SIDEWALK 4.LEAVE THE DRIVING 5.CARMICHAEL 6.BANDIT 7.GRANDPA'S INTERVIEW 8.BRINGIN' DOWN DINNER 9.SUN GREEN 10.BE THE RAIN
encore 1
11.HEY HEY, MY MY (INTO THE BLACK) 12.ALL ALONG THE WATCH TOWER 13.POWDERFINGER 14.LOVE AND ONLY LOVE
encore 2
15.ROCKIN' IN THE FREE WORLD
小島麻由美 [ 2003.11.01. 文教大学越谷キャンパスメインアリーナ ]
学祭行脚第2弾はこれまた遥か埼玉県は越谷へと行ってまいりました。片道2時間はかかったものの、小島麻由美のライブが1500円で観れてしまうとあれば即決ですよ。この日はHERMANN H. & THE PACEMAKERSとの2本立てだったため(ちなみに小島麻由美が先だったのでそっちは観てないです)、40分という濃縮セットでプレイ。ASA-CHANGを筆頭にいつものバックメンバーでしたが、今回はフルート&ラッパ組がいなかったので、その分余計に弾きまくっていたギター(塚本功)のカッコ良さが物凄く際立っていました。冒頭4曲は今年あたまにリリースされた『愛のポルターガイスト』まんまでしたが、このアルバムは本当に名作でしたね。
1.ポルターガイスト 2.眩暈 3.赤と青のブルース 4.黒い革のブルース 5.黒猫 6.真面目な青年 7.結婚相談所 8.パレード 9.ひまわり 10.恋の極楽特急
クレイジーケンバンド [ 2003.10.25. 日本大学湘南校舎体育館アリーナ ]
わざわざ藤沢まで出掛けて行ったのも、20000円もするディナーショーですら軒並み完売させてしまう勢いのクレイジーケンバンドを1800円のお手ごろ価格でありながら難なくチケットが取れてしまったからでありまして、こういったショービジネスと区別された昔ながらの学祭コンサートというのはとても素敵なことだと思います。一部、普通のライブ料金並のチケット代でもって話題取りだけで有名どころを呼んだりして、学生のプライドがあまり感じられず興味がないものもありますが、総じて学祭は小さくとも大いに一生懸命盛り上がって欲しいものであります。今回行ってきた日本大学の湘南校舎は生物資源学部のみの大学施設ということで、勝手に古くて高校並みのスケールだろうと想像していたのですが、なんともまあ恵比寿ガーデンプレイスのような嫌味に立派で新しくデカいとこでした。ライブ会場の体育館というのも観客スタンドがあるくらい大きくて後ろ半分は可動式の座席が出てたり、ほぇ〜、とか思ってしまいました。で、剣さんですが、初めて観た感想として、やはりカッコよかった!ということです。誰もに一言目には「カッコいい」と言わせてしまうカッコ良さが物凄くあります。オモシロ可笑しく真剣に楽しませるショーを実践せんとしたバンドのコンビネーションも素晴らしく、珍しく歌詞を飛ばしてしまった剣さんを見事にフォロー。イイネ!も余計に出てました。最後は客もいっしょにみんなでお金持ちになろう!と百万円コール〜一千万円コール〜一兆円コール。一兆円で剣さん転倒! 一兆円で多すぎるのもあんまり良くないということで、三億円くらいが丁度いいとして、三億円コールでお見事大団円。さすが。
1.美人 2.香港グランプリ 3.BRAND NEW HONDA 4.I LIKE SUSHI 5.ウォーカーヒルズ・ブーガルー 6.夜のヴィブラート(藤桜祭仕様) 7.肉体関係 8.長者町ブルース 9.ボサボサノヴァノヴァ 10.パパ泣かないで 11.イカ釣り船 12.けむり〜ざくろ 13.ヨコスカンショック 14.Let's Go! Crazy Ken Band〜タイガー&ドラゴン 15.あ、やるときゃやらなきゃだめなのよ。 16.GT
encore
18.老人と子供のポルカ 19.Surf Side 69 20.涙のイタリアン・ツイスト 21.葉山ツイスト 22.クリスマスなんて大嫌い!なんちゃって♥ 23.まっぴらロック〜ゲバゲバ90秒
岡村靖幸 [ 2003.10.14. ZEPP TOKYO ]
何から書けばいいのだろう。もう本当に言葉にならないくらい感動したライブだった。散々言われてきたように、体型については申し分ないウエイトを有していたと思うが、はっきりしたのは、どんなに腹が突き出て顔が膨らんでも、岡村靖幸は岡村靖幸でしかあり得ないということだ。岡村ちゃんの歌は岡村ちゃんにしか歌えないのであって、靖幸ちゃんの言葉は靖幸ちゃんにしか発することはできないという、ライブを初めて体感して強烈に浴びせられた岡村靖幸という表現者としての凄まじき説得力。7年の時を経て再結集したバンドとともに、ステージの白いカーテンが開かれたときから全力で徹頭徹尾エンターテインメントなショーを展開したわけで、もはやリハビリなどではなく完全復活の手応えをこの日の岡村ちゃんは確信したのではないだろうか。アンコール最後、バンドメンバーのMCで「今日は凄くあっと言う間な気がする」と打ち明けていたことをバラされ、予定外の一曲を即興セッションという形でやり、舞台監督に自ら時間を確認してダメ出しされるまで続けた岡村ちゃん。ステージを去るとき、本心から出た感謝の言葉「ありがとうございました」の一言がどんなに嬉しかったことか。ともに歌い、踊り、涙を流して歓迎したこの日のお客さんも、本当に素晴らしかった。
1.いじわる 2.聖書 3.生徒会長 4.あの子僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう 5.Dog Days 6.カルアミルク 7.Vegetable 8.Super Girl 9.ターザンボーイ 10.Water Bed 11.(E)na
encore 1
12.come baby 13.Punch↑ 14.ステップ UP↑ 15.マシュマロ ハネムーン 16.セックス
encore 2
17.弾き語り即興〜はじめて〜だいすき〜友人のふり 18.イケナイコトカイ 19.マシュマロ ハネムーン 20.Co' mon 21.家庭教師 22.即興セッション〜愛の才能 23.Out of Blue
朝霧JAM [ 2003.09.27-28. 朝霧高原アリーナ ]
前日の報道で噴気を観測したことが明らかになった、いよいよやばいぞ富士山の麓、静岡県朝霧高原で開催された朝霧JAM。3回目の開催となる今年、某氏の呼び掛けにより初参加とあいなりまして、いろいろと紆余曲折があったみたいですが、5名が集結。全員素人参加なので、キャンプはせずに近くの温泉宿に宿泊というインドア志向プランにて、のんびり楽しんだ2日間でした。
■第1日:POLARIS、EGO-WRAPPIN’、東京スカパラダイスオーケストラ、THE SKATALITES、TELEVISION、JAMES HOLROYD、THE CHEMICAL BROTHERS
駐車場に車を止めて、1時間ほどバスを待ち、会場に到着したのが丁度2時のポラリス出演時間。ひとまず陣地のシートを敷いて、富士宮の焼きそばとビールを食す。焼きそばはソースより塩のほうが旨かった。天気も良く、ステージ後方に空が広がり、見事なロケーション。クラムボンの原田郁子がキーボードで参加したこの日のポラリスではあったが、結局一度もステージ前まで足を運ばず、ダラダラと聴き過ごしたのだった。朝霧JAMとは、そういうノリのものなのだ。音は十分聞こえるし、あとは勝手気ままに過ごせばいいだけ。この1ステージ+DJフィールドというスケールが、フジロックのようにあちこちステージを移動するのが正直得意でないウチらにとって、まさにベストな環境。そんなわけで差し入れのコッポラ印ワイン(旨い。某氏も絶賛してました)を飲んだりしながら、エゴラッピンも適当に過ごしたのでした。続くスカパラの途中でようやくステージ前へ。燃える30代は黒いスーツで熱く楽しませてくれました。フィッシュマンズ欣ちゃんのドラムは上半身が小刻みに揺れる様にグッときてしまう。「銀河と迷路」で歌唱も披露。とてもよかった。夕暮れ、会場入りしたときの快晴からすっかり変貌した暗い雲に覆われる。そして小さな雨。気温も低下。山の天気をナメてはいけない、というセリフが何度も飛び交う素人チーム。そんな状況下に始まったスカタライツで、不思議とみんな熟睡。ライブの音は子守唄なのか。途中寒くなったので、地元のものらしいなんとか鍋を食べる。旨い。去年のフジでも観たスカタライツ。意外と言ってはなんだが、物凄い盛り上がりだった。フリーダ〜ム!のカウントダウンも大受けでした。このスカの流れから出て来ざるを得ないテレビジョンはちょっと場違いだったか、狙ってたかのようにスカスカな状況は可哀相だったなぁ。応援に駆けつけたものの、途中でステージ前をあっさりと離れ、「マーキー・ムーン」が鳴っているときには既に屋台を物色してたわけですが、往年の曲が聴けたのは素直に嬉しかったです。本日の最後はDJタイム。ひとり最初につなぎで出てきて、ケミカルにバトンタッチ。ケミカルといってもDJなので、特に期待することはなく、その通りって感じ。持ち曲の元ネタを挟みはするのだが、それなら持ち曲かけろよと思ってしまうもの。やはりDJはテクノのタイプではなく、スクラッチバリバリのヒップホップDJの方が面白い。そんなこんなで10時半で切り上げて、一路、宿へと向かう。温泉に浸かって疲れを癒し、その後は小さく酒盛り。某氏からコブラが入った蛇酒を譲り受ける。ありがとう。
■第2日:陣馬の滝太鼓、DONAVON FRANKENREITER BAND、DOUBLE FAMOUS、曽我部恵一、JACK JOHNSON、TONY ALLEN
快晴。朝風呂から富士山という景色が素晴らしい。朝食後、宿の近くの観光名所らしい白糸の滝へ散歩。これが思ったより随分スケールのある滝で感動。やたらと清々しい気持ちになれました。そんなマイナスイオンに包まれた勢いで、10時の滝太鼓に間に合わせるべく会場へ出発。しかし、シャトルバスで事件が起こった。駐車場で三重駐車をした客が乗車していることが発覚し、挟まれた車が移動できないという。スタッフが車の移動を求めるも、なんかブツくさ言いながらバスを降りたカップルに、バス発車後ブーイング炸裂。そんなすったもんだのおかげで10時10分頃に到着してしまい、時既に遅し。滝太鼓のパフォーマンスは予想より遥かに短かったようで終わってしまっていたのだ。残念。しばらく間があいて、ドナボンなんたらバンド登場。ジミヘンのアメリカ国歌という派手派手しい登場曲ではあったものの、彼ら自体はアコースティックギター+ドラムというジャック・ジョンソンを彷彿とさせるタイプ。快晴の野外には丁度よかったかも。最後はボニー・ピンクがゲストで出てきて大盛り上がり。CD、Tシャツ購入者にサイン会やるよ〜!の呼びかけが功を奏し、ライブ終了後は売り場に長蛇の列が。プロモーションは大成功だったようだ。お次のダブル・フェイマスも演奏するには最高の時間帯だったのではないだろうか。富士山見えてるし、マッタリ目に気持ち良く聴かせてくれました。これまた最後にゲストが登場。アルバムで共演したエゴの中納良恵が元気いっぱい歌ってくれましたよ。ほとんど昼寝状態で過ごしてきたので、曽我部恵一をステージ前で観戦。ソロライブを観るのはこれが初めて。今回のメンツの中では唯一まっとうなギターロックだったわけで、なかなかに良かったです。「ありがとう」「気持ちいい」「最高」を連発してニッコニコの曽我部恵一。歌がやたら巧く聞こえました。本日の締めはジャック・ジョンソン。2枚のヒットアルバムまんまの歌世界を堪能。3人のバンド演奏も素晴らしく良かったです。プロサーファーとしての名声がありながら、このようにギターが弾けて歌も唄えるなんて、丘サーファーの代表のような我々チームからすれば敵であるわけで、中途半端な音楽であろうものならボロクソ言ってるところだけど、ジャック・ジョンソンの音楽はウチらを黙らせるだけの説得力はありますね。ジャックの勝ち。そんなところで、最後トニー・アレンは観ずにジャック・ジョンソンを聴きながら帰りのバスに乗り込んで、我々の朝霧JAMは終了した。帰り道、東名高速の渋滞30キロに萎えながらも、車に帽子を置き忘れながらも、無事に帰宅。お疲れ様でした〜。今回、初めてだったものの、MAX7999人の朝霧JAMはとても楽しかったです。抜群のロケーションと快適なゆるさが実に良かった。街おこしとして地元も一生懸命やりながら楽しんでる様子だったのも、印象深い。一回きりのワールドカップやオリンピックを呼ぶのより、こういう新しい形のイベントが地方で根付いていくことの方が、絶対に有益だろう。あとはやっぱり天気の良さ。野外イベントで雨だけは絶対に避けたいものです。
DEATH CAB FOR CUTIE [ 2003.09.24. 原宿アストロホール ]
デス・キャブ・フォー・キューティーの祝!初来日公演。と言っても、今回は新作のプロモーションが目的のスケジュールだったのだろう。たった一日のみのライブで、業界関係者らしきあんましどうでもよかった感じの人も多かったわけで、ショーケース的な意味合いも強いものだった。しかしながらチケットを即日完売させた熱きファンの気持ちはしっかりと彼らには伝わったはず。音源よりもアグレッシブな演奏で、たぶん普段よりも多めに曲が演奏されたのでは?と思うほど、新旧こだわらず、たくさんの曲を演奏してくれたのは本当にありがたかったです。
1.TITLE TRACK 2.THE NEW YEAR 3.I WAS A KALEIDOSCOPE 4.WE LAUGH INDOORS 5.WHY YOU'D WANT TO LIVE HERE 6.PHOTOBOOTH 7.PRESIDENT OF WHAT? 8.DEATH OF AN INTERIOR DECORATOR 9.FOR WHAT REASON 10.COMPANY CALLS 11.COMPANY CALLS EPILOGUE 12.EXPO '86 13.THE SOUND OF SETTLING 14.STYROFOAM PLATES 15.YOUR BRUISE 16.PICTURES IN AN EXHIBITION 17.A MOVIE SCRIPT ENDING 18.INFORMATION TRAVELS FASTER〜ALL IS FULL OF LOVE 19.BLACKING OUT THE FRICTION 20.PROVE MY HYPOTHESES
encore
21.A LACK OF COLOR 22.FAKE FROWNS