SUMMER SONIC 2002(第2日) [ 2002.08.18. 千葉マリンスタジアム&幕張メッセ ]
過去2年、メンツを見るなり即決してたサマーソニックも今年はなんだかなあとイマイチ気乗りできず、それでもモリッシーという男だけはどうしても観ないと済まない個人的な事情のため行ってしまいました。そんなわけで、東京2日目のみで、スタジアムには一度も足を運ぶことがなかったという(雨降り日曜だったので、幕張メッセという屋内施設が会場で助かりましたが)、フェスティバル気分なんてあったもんじゃなかったけど、気になるバンドは一通り律義にフルで観てまいりましたよ。
★Múm – indoor stage
アイスランドの気鋭グループとして注目だったムームを体育座りで静観。音と声で幻想的なメルヘンの世界を展開。奥深い森から聞こえてきそうな魅惑のどんよりサウンドに室内にいるためか真っ昼間であることを忘れてしまいそうでした。
★The Reindeer Section – indoor stage
ステージが増えた分、飲食施設付近のスペースが減って少し気が滅入るも、ひとまず腹ごしらえを済まして、グラスゴー編成音楽隊、レインディア・セクションへ。それこそイベントのフィナーレであってもいいようなメンツが一同に会しているだけに、それぞれの単体からライブを観ていきたいようにも思えてしまうわけですが、いきなりフィナーレでも十分楽しかったです。ユージン・ケリーはかまやつひろしみたいな存在なのかも。エイダン・モファットのしびれる低音はたった2曲だけだったけど(いい仕事だよな)、やはりステキでしたね。リーダーの盛り上げる姿もグラスゴー的でよかったです。
★The Avalanches – indoor stage
メンバー二人によるDJでしたが、かなりゴキゲンに踊れました。ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」やポリスの「キャント・スタンド・ルージング・ユー」が挿入されるなど、サンプリングの技もお見事で思わずニンマリ。楽しかったです。
★Puffy – factory stage
溢れんばかりの観衆が詰め掛け、誰もが知ってるポップソングの連発にオーバーすぎるぐらいの盛り上がりとなったパフィー。僕も『amiyumi』と『JET CD』は大好きでよく聴いたもので(いちおう『FEVER*FEVER』まで持ってます)、踊りながら歌ってましたよ。みんながみんなノリノリでハッスルしてて、よかったです。それにしてもFACTORY STAGEは空気が悪いし汚かったなぁ。
★Siouxsie & The Banshees – indoor stage
ゴスの女番長として君臨してきたスージー・スーの貫禄十分のステージでした。スーツで登場するも、いつのまにやら上半身はキラキラブラ一枚になってるし、寄る年波をさほど感じさせないお姿は立派。ゴス、いま再び!という世間の潮流ではないだけに、集客に寂しいものがあったけど、20年前のムードを味わうことができて、ちょっとよかったかも。「香港庭園」演ってくれなかったのが残念。できればバウハウスが観たいぞ。
★Morrissey – indoor stage
わが人生初のモリッシー。後追いながらも僕にとってもスミスは本当に特別な存在で、夢中になってCDやレコードを集めて聴きあさったものでしたが、ここしばらく、スミス〜モリッシーを聴くことがなかったことを思うと、タイミング的にあと5年早ければという思いもするわけで、実際のゆるゆるに進行していくステージを目の当たりにして、非常に痛みました。一発目のスミスナンバーにもノリきれず、その後もゆっくり目の曲が多い上、普通の曲もそれなりにテンポが落ちてしまっているという・・・。モリッシー自身とともに側近のバックバンドも一様に老けてしまっていて、サウンド的にどうにもパワー不足だったし、モリッシーの歌唱力はさすがに衰えはなかったものの、全体から感じられる現役感がなかったのがつらかった。かつてはトレント・レズナー以上に緊張感に満ちていた男であったはずなのに、丸くなったといっても先日観たコステロは感動するほど楽しめたというのに、モリッシーに限ってなんという・・・。ただ、本編が終わってアンコールに歌った一曲はビクビク!っと電流が走ったんですよね。エルビス・プレスリーに賛辞を発して始まったザ・スミス屈指の大名曲「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」。僕をどこかに連れてって、というみじめな哀願。この曲を最後に歌うネタフリと思えば、本編のライブは完璧だったということか。モリッシーは今も変わらずモリッシーであり、弱者という立場に変わりはなかったことに、最後の最後でガツンとやられたようなそんな気持ちでした。2年前のフジロックをキャンセルし、今年のサマーソニックで7年振りの来日を果たしたスティーブン・パトリック・モリッシー、43歳。何もないだだっ広い展示場の密室という空間がとても似合っていました。
1.海へと 2.とくするからだ 3.渚にまつわるエトセトラ 4.Your love is a drug 5.赤いブランコ 6.ブギウギNo.5 7.人にやさしく 8.アジアの純真 9.STRAY CATS FEVER 10.ジェット警察 11.サーキットの娘
Morrissey set list
1.I WANT THE ONE I CAN'T HAVE 2.SUEDEHEAD 3.HAIRDRESSER ON FIRE 4.THE FIRST OF THE GANG TO DIE 5.JACK THE RIPPER 6.LATE NIGHT, MAUDLIN STREET 7.I LIKE YOU 8.MEXICO 9.SISTER I'M A POET 10.ALSATIAN COUSIN 11.LITTLE MAN, WHAT NOW? 12.EVERYDAY IS LIKE SUNDAY 13.THE WORLD IS FULL OF CRASHING BORES 14.MEAT IS MURDER 15.SPEEDWAY 16.NOVEMBER SPAWNED A MONSTER
encore
17.THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT
KEV HOPPER / MORNING STAR [ 2002.08.10. 下北沢La Cana ]
殺人的な猛暑となったこの週末、下北の街を散歩する気にもなれず夕暮れ電車でギリギリ間に合ったこの日のライブ。地下にたたずむこぢんまりとした素敵な場所で、2人のほんわかと和やかな演奏を楽しんできました。モーニング・スターはムーン・フラワーズのボーカル&ギターのジェシによるひとりユニット。アコースティック・ギターで弾き語りながらカシオトーンのチープな打ち込みを交えたりと小さく盛り上げるナイスガイ。かなりラーメンが食べたそうな見事なまでの小池さんルックでした。その後に登場したケヴ・ホッパーはミュージカル・ソウ(のこぎり)を奏でるおじさん。最初の20分はどういうわけかPOWER BOOKで音出して遊んでるだけでかなり眠たくさせられたけど、残りはのこぎり弾きまくりで気持ち良かった! あのテルミンのような不思議な音色をのこぎりの反り具合で音階を合わせながら弓で弾くという、かなりいいもの観れました。アンコールで「ムーンリバー」を照れながら弾く姿もよかったです。ケヴ・ホッパーさん、東京は初めてだったそうですよ。
FUJI ROCK FESTIVAL ’02(第2日&第3日) [ 2002.07.27-28. 苗場スキー場 ]
昨年度の野宿して朝帰りという強行スケジュールの失敗を反省し、今年は民宿を予約して行ったため格段に気持ちの余裕が増しすぎてダラけまくったフジロック。だからこそ楽しかったんだということを強調したいけど、振り返ってみてほとんどまともにライブ観てなかったことに気付いて苦笑いしたりなんかして。まあでもフジロックとはそんなものだということが今回の二日間でよくわかったわけだし、特別ライブばかり観てなくても十分なほど「僕ら半分夢の中」なロングシーズン状態で開き直れる空間なんですよね。
■7月27日 土曜日
★渋さ知らズオーケストラ – green stage
越後湯沢駅近所の民宿に荷物を置いて、既に長蛇の列となっているシャトルバス待ちに耐え、会場に到着したのはお昼の12時をまわったあたり。携帯電話は今年も機能しないことを確認。事前に待ち合わせを決めておくべきでした。会えなかったみなさんごめんなさい。ひとまずタイカレーで腹ごしらえをしてグリーンステージ方面へ。ちなみに渋さはシャトルバスから一瞬だけグリーンステージが見えたときに50人くらいステージに人がいるのが点で見えただけです。悪しからず。
★LOVE PSYCHEDELICO – green stage
アルバムが出たときに渋谷でかかりまくっていた知っている曲などが演奏されていました。日本語と英語混じりの歌詞と覚えやすいメロディという、何度聴いてもサザンオールスターズみたいと思わずにはいられません。桑田佳祐が歌ってても何の違和感もないような。3曲くらい聴いて、奥地へ移動。
★The Skatalites – field of heaven
この日のお目当てのひとつ。いわゆるジャマイカのスカの元祖というべき存在でその大昔には若き日のボブ・マーリィとのレコードも残されているスカタライツのみなさん。60年代に活動してた人たちということで、フジの暑さに今日のステージで死んでもおかしくない高齢者なので、今回観ることができて本当に良かった! それでも既に何名かは他界しているので、かつての楽団のような大人数と比べると再結成後のスカタライツは随分人数が少なかったです。ただそれでも演奏は驚くべき肺活量で楽しい音楽を美しい音色で響かせていました。元気に弾けてる姿もステキでしたよ。
☆Jude – white stage
しばらくアバロン・フィールド近くの木陰で休んだ後、通りすがりと隣りの小川で手を冷やしたりしてたときに聞こえてただけですが、「ガソリンの揺れ方」がちょっと懐かしかったです。ここ最近、いろんな名前で活動してきたベンジーですが、単に飽きっぽいだけなのか、バンドがビッグな存在になるのを避けてるのか、しっくりくるスタイルが見つからないのか、ブランキー解散以降、ライブは相変わらず好きみたいだけど、活動形態が落ち着かないのが少し気になります。
★井上陽水 – green stage
屋台エリアで休んでいたら「傘がない」が聞こえてきてグリーンへ。しばし初めて耳にする陽水さんの生の歌声に聞き入っていたら「リバーサイドホテル」のイントロが! やはりこの手の大御所はフェスティバルに映える存在感がありますね。中学の頃、当時そこまで好きではなかったけど、陽水さんのベスト盤を買って聴いてたことを思い出してしまいました。予定があって途中で移動しちゃったので、また機会があればじっくり観てみたい。「氷の世界」もやってたのかぁー。
★The White Stripes – red marquee
話題の姉弟ふたりバンド。勢いを感じさせつつも表現の限界も同時に感じられ、数曲で退場してしまった。ブルースロックにしては佇まいはとってもクールでした。
★Pet Shop Boys – green stage
文句無く最高だったのが、このペットショップボーイズ。ロックバンド形態だったためエレポップにかかわらずライブサウンドが重厚なつくりで夜のロックフェスにもってこいの雰囲気を生み出してくれた。知らず知らず耳にしていたヒットソングのオンパレードで僕もまわりもノリノリの大騒ぎ! 絶頂でひとつになった今年のフジロックのベストアクト。ダンシンデスコ! 楽しかった!
☆Sonic Youth – white stage
この日の最後は満を持してのソニックユース。ジム・オルーク加入後に観るのは初めてだったし、最新作が良かっただけに楽しみにしていた今回のライブですが、これほどまともなのも珍しいと思うくらいロックでソニックユースでした。やはりソニックスがソニックスそのものをやると最強にカッコいいということが改めてわかりましたね。キム・ゴードンがミニスカで跳ぶは回るは気合入ってたのには驚き。ジムはナルシスト全開で派手にロックスターみたくギター&ベースを弾きまくってたけど、さすがに上手いと思った。全員が大ベテランのテクニシャンだから横道にそれがちなんだろうけど、この日のステージは本当にまっすぐで素晴らしかったです。
無事に観たかったライブを消化して終了した土曜日のプログラム。しかし、このあとの湯沢駅へのバスで立たされるという酷い仕打ちはこの疲れた身体には辛すぎた。30分強の大試練。天国と地獄の分かれ目で運悪く地獄を強制されたことを思えば、来年は少なくとも苗場近郊で宿を確保したいと願わずにはいられない。フロに入り、宿の布団で寝れる幸せを感じつつ消灯。
■7月28日 日曜日
不思議と早起きしちゃって、体力もほぼ回復。足の裏の樹液シートのベタベタ樹液を落として、いざ出発。バスの待ちも少なくてよかったけど、椅子には座れず連敗。つらいのがわかっているだけに、堂々と床に座る。会場に運ばれて電話を試すもこの日もダメみたい。タイラーメンを食って、フィールド・オブ・ヘブンへ向かう。
★Polaris – field of heaven
開演前に本人たちの演奏が始まって一曲終わるなり「リハでしたー」と一言。その後の本番ではダビーな残響を効かせつつ、苗場の青空の下、とても気持ち良く聴くことができました。ライブだと曲が余計にかなり長くなってしまうのが、ちょっと気になるところ。
★The Sonic Youth Experimental Noise Improvisational – field of heaven
森林の中で休憩中に音だけ聴くというか、聞こえた。昨夜の本気のがんばりもこの日の余興があるためか? まともに聴いてもしょうがないようなノイズ、雑音ですよ。わけわかんねぇ。こういうのも本当に好きなんだろうけど、見せるようなものじゃないと思うんだけど。
★元ちとせ – field of heaven
同じく森林の中で休憩中に音だけ聞こえた。彼女は観に行ってもよかったと思うんだけど、なんとなく動くのがイヤでゴメンナサイ。シュガーキューブスの「BIRTHDAY」やってましたよ。懐かしいですね。そういえばシュガーキューブスのアイナーって、いまどうしてるのでしょう?
★ザ・ハイロウズ – green stage
ヒロト見たさにちょっとだけハイロウズへ。「相談天国」「ミサイルマン」と懐かしの曲に喜ぶ。ズボン下ろしてたけど、遠すぎてよく見えなかった。終了後は屋台エリアの苗場食堂の裏側の木陰で3時間ばかしダラダラ過ごす。ビールにフローズンカクテル、サワーなどでノドを潤し、野菜カレーや焼き鳥、カラアゲなどで腹を満たす小宴会。
★Doves – red marquee
ベースキャンプを利用させてもらうつもりだったのに連絡が取れないままだった某氏から電話が入り、氏との昨年サマーソニック以来の再会を果たす。出会い頭、氏のVサインにちょっと動揺するも、なんとかその他の仲間のみなさんともごあいさつ&記念撮影。で、ダヴズですが、異様なほどお客さんが盛りあがっていてビックリ。セカンドアルバムを全く聴いてないので、ファーストの曲には僕も大喜び! やっぱファーストの方が渋くて好きだな。年の割にはみんな元気でした。最後のダサめなデスコチューンもよかったです。さすが元SUB SUBのおマンチェ組!
★Jane’s Addiction – green stage
ついに初来日を果たしたジェーンズ・アディクション。登場するなり宝塚チックなハデハデ衣装でワインをラッパ飲みして妖しい笑顔をふりまくペリー・ファレルのショーマンとしての姿勢はスバラシイ! これが見れただけで満足です。
★Red Hot Chili Peppers – green stage
記念すべき大嵐に破壊された第一回フジロック大会のリベンジマッチという今回の大トリ。雲のような霧のようなものが立ちこめる危うい雰囲気ではあったけれど、最後まで天気が崩れること無く、見事にそのステージを務め上げたレッチリ選手。風が出てたため多少音が流されたりもしたけど、パフォーマンスとかも関係無く、その立ち姿に感動してしまっていたような、小さく寄り集まってお互い顔を見合わせて演奏しているシーンが本当に素敵だったけど、このバンドの結束こそレッチリのすべてなわけで、観ていて本当に幸福感が伝わってきましたよ。ジョージ・クリントンの嬉しすぎる乱入もあって、最後の「Freaky Styley」〜「Give It Away」は会場中が空前の盛りあがりに! アンコールでの「Under The Bridge」ではジョンがステージ脇に腰掛けてギターイントロをスポットライトを浴びながら弾いたのがとても印象的でした。最後は「Me & My Friends」で派手派手しくステージを去る。否が応にも感動してしまって、ロックな生き様を見せつけてくれた本当に素晴らしいライブでした。
そんなわけで全日程が終了。帰りのバスはなんとか座れて、スッキリした気持ちで苗場を去ることができました。天気も良かったし、楽しい楽しいフジロックでした。みなさん本当にどうもありがとう。チケット代が下がることを期待しつつ、また来年も狙ってみます。
1.傘がない 2.夕立 3.アジアの純真 4.コーヒールンバ 5.リバーサイドホテル 6.嘘つきダイヤモンド 7.飾りじゃないのよ涙は 8.少年時代 9.My House 10.氷の世界 11.最後のニュース
Pet Shop Boys set list
1.HOME AND DRY 2.BEING BORING 3.LOVE COMES QUICKLY 4.I GET ALONG 5.DRUNK 6.DOMINO DANCING 7.NEW YORK CITY BOY 8.ALWAYS ON MY MIND 9.SEXY NORTHERNER 10.WHERE THE STREETS HAVE NO NAME (I CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU) 11.BIRTHDAY BOY 12.WEST END GIRLS 13.LOVE IS A CATASTROPHE 14.GO WEST
encore
15.LEFT TO MY OWN DEVICES 16.IT'S A SIN
Sonic Youth set list
1.COTTON CROWN 2.BULL IN THE HEATHER 3.THE EMPTY PAGE 4.RAIN ON TIN 5.ERIC'S TRIP 6.PLASTIC SUN 7.RADICAL ADULTS LICK GODHEAD STYLE 8.KISSABILITY 9.DRUNKEN BUTTERFLY 10.KAREN REVISITED 11.SYMPATHY FOR THE STRAWBERRY 12.CANDLE 13.KOOL THING
encore
14.DISCONNECTION NOTICE 15.SILVER ROCKET
Polaris set list
0.瞬間 1.Slow Motion 2.星と願うなら 3.4:30am 4.光と影
Doves set list
1.POUNDING 2.THERE GOES THE FEAR 3.SEA SONG 4.WORDS 5.N.Y. 6.SATELLITES 7.CATCH THE SUN 8.THE CEDAR ROOM 9.HERE IT COMES 10.SPACE FACE
Red Hot Chili Peppers set list
1.BY THE WAY 2.SCAR TISSUE 3.AROUND THE WORLD 4.UNIVERSALLY SPEAKING 5.OTHERSIDE 6.THE ZEPHYR SONG 7.CAN'T STOP 8.PARALLEL UNIVERSE 9.DON'T FORGET ME 10.RIGHT ON TIME 11.THROW AWAY YOUR TELEVISION 12.I COULD HAVE LIED 13.VENICE QUEEN 14.CALIFORNICATION 15.BOTH SIDES NOW (John Frusciante solo) 16.FREAKY STYLEY 17.GIVE IT AWAY
encore
18.UNDER THE BRIDGE 19.ME AND MY FRIENDS
one tree to true, three trees for free [ 2002.07.14. 渋谷CLUB ASIA ]
出演:テニスコーツ、キセル、world’s end girlfriend with 徳澤青弦&isi、cinq with 二階堂和美、dj klock
テニスコーツとは前々から縁があって、それでもテニスコーツとしてライブを観るのは今回が初めてだったので、とても楽しみでした。にわかにメディアにも取り上げられるようになっているせいか、フロアも大勢のお客さんで注目度もなおのこと高かったのかもしれません。基本バンドに加え、VJ、DJ、フライパンなどの打楽器を加えた独特のスタイルで、音楽性はよりポストロックな方向へシフトしていることに驚かされつつも、自由に演奏を楽しむ雰囲気が如実に伝わってくるとても気持ちの良いものでした。world’s end girlfriendは床に体育座りして目を閉じて聴くとかなり効果あったかも。チェロとサックスをバックに電子音ノイズとサンプリング、ギターを駆使して構築する世界観は非常に美しくもあり非常に暗くもある。ただ個人的にこの暗さは大勢の場で共有したいとは思えなかったし、電子音サンプリングはそう簡単に納得できないものがあって難しいです。キセルはゲストだったので、短い間でしたが、4曲堪能できました。さすが兄弟、声質が似ている。dj klockはテニスコーツの植野さん、さやさんとともにcacoy(囲)としてチームを組んで活動もしていて、今回はテニスコーツのバックでスクラッチプレイをしたり、ラウンジでDJしたりしてました。二階堂和美は残念ながら観れず。全体的に楽しめましたが、余談ながら、ASIAの受付の人がとても恐かったです。
ELVIS COSTELLO [ 2002.06.28. 赤坂ブリッツ ]
近年のコステロにはほとんど興味を失っていたのですが、今回はバンドでの来日公演ということだったので、それでも正直どうなんだろうという気持ちに支配されつつも、行ってみました。8年前のコステロ&ジ・アトラクションズが自分の本格的なライブ人生始まりだったわけで、コステロにはいろいろと感慨深いものがあったのですが、いざライブが始まるとそういったノスタルジーが全部フッ飛んでしまうほど、圧倒的に現役なオヤジパンクロッカーで盛り上がりまくり。まるまる太ったカラダでギター弾くのも大変そうだったけど、サービス精神ますます旺盛だし、2コーラス目はわざとキーを上げて別のコブシを披露したり、やりたい放題。バックバンドはベースこそブルース・トーマスではなかったものの、ドラムはピート・トーマスで、キーボードはスティーブ・ナイーブという、ほぼアトラクションズなもんだから、全体的に暴走しまくりですよ! 曲が始まって途中までなんの曲なのかわからないくらいハチャメチャなんだけど、これぞコステロの真骨頂なわけで、もう最高に楽しくて、有名無名の名曲がバンバン炸裂するし、あろうことか涙まで出てしまいました。目の前には小太りなイギリス人とおぼしき男性がいたのですが、その人のダンシングぶりも凄まじかったです。真後ろで爆笑ですよ。いいもん見れたー。
1.45 2.WAITING FOR THE END OF THE WORLD 3.WATCHING THE DETECTIVES 4.SPOOKY GIRLFRIEND 5.(I DON'T WANT TO GO TO) CHELSEA 6.NEW LACE SLEEVES 7.TOKYO STORM WARNING 8.SOUL FOR HIRE 9.I HOPE YOU'RE HAPPY NOW 10.TEAR OFF YOUR OWN HEAD 11.TART 12.SO LIKE CANDY / YOU'RE NO GOOD 13.BEYOND BELIEF 14.OLIVER'S ARMY 15.DUST 16.(WHAT'S SO FUNNY 'BOUT) PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING? 17.RADIO RADIO
encore 1
18.SMILE 19.WHEN I WAS CRUEL NO.2 20.UNCOMPLICATED
encore 2
21.ALIBI 22.YOU BELONG TO ME 23.PUMP IT UP
encore 3
24.EPISODE OF BLONDE 25.LIPSTICK VOGUE 26.I WANT YOU
小島麻由美 [ 2002.06.16. 渋谷AX ]
昨年、ギリギリ見逃した新宿タワーレコードでのインストアライブでもやったらしい「恋の極楽特急」が今日聴けたので、タワーのことはスッキリ忘れよう。小島麻由美のワンマンショーというなかなかない機会を体験できた喜びはとても大きいもので、しかもこんなにたっぷりやってくれるなんて大満足! しょっぱなから「真夏の海」や「ショートケーキのサンバ」が飛び出しちゃって、もうウキウキですよ。セクシーヴォイスブルースシンガーの節回しで抜群に歌上手いのに、しゃべりのリトルヴォイスぶりがまた強烈。すべてにおいてツッコミを許しても許されないマイ・ワールドを展開してみせる彼女の素でありながらプロフェッショナルなステージに完全に魅了された次第です。帰りに寄った焼き鳥屋のオヤジに小島麻由美の存在を教えてしまったんだけど、素敵な歌ばかりだから問題はないだろうと思う。
1.doo-bee-doo-goo(scat) 2.真夏の海 3.ショートケーキのサンバ 4.ding ding(doo ron ron) 5.ROCK STEADY GIRL 6.エルヴィスの幽霊 7.刺青 8.プレイガーリー 9.セシルカットブルース 10.ぱぶろっく 11.結婚相談所 12.結婚行進曲 13.パレード 14.飾窓の少女 15.はつ恋 16.エレクトラ 17.蜜蜂 18.背後に気をつけろ! 19.ひまわり 20.恋の極楽特急 21.皆殺しのブルース
encore
22.ろくでなし
NUMBER GIRL [ 2002.06.06. 川崎クラブチッタ ]
年に一度の恒例行事で、今年もナンバーガールを観てまいりました。もみくちゃにされて楽しんだ2年前(当時24歳)を思いながら、今回は後方でマイペースに体動かして楽しんでましたが、なんとなくナンバーガールとともに年齢を重ねてしまったパッと見ヤング層ばかりだったのか、ダイブ続出の前方とは違って周囲は実にセーフティ。そんな中でも初期の曲となると神経細胞が勝手に反応してしまって飛び跳ねてしまいました。「桜のダンス」「omoide in my head」「IGGY POP FANCLUB」などでのことです。嬉しい! 楽しい! 新作は聴いてなかったんだけど、ライブで聴いた印象だと随分変化球が増えたなぁと感じたわけですが、どうでしょう? チャコちゃんはますますしっかりした運指で艶のあるギターを聴かせていて、彼女はいつも新鮮な感じがしますね。ロシアに勝って北方領土返還。向井は向井、オレはオレ、という気持ちでこれからもがんばっていこうと思います。
TARA JANE O’NEIL & DANIEL LITTLETON [ 2002.06.03. 渋谷屋根裏 ]
opening act:さかな、WIN A SHEEP FREE、54-71
昔一度だけ連れられて行ったときは余裕で床に座ってステージが見渡せた渋谷屋根裏(とても狭い)に満員札止めと言っていいくらいお客さんがいっぱい。天井低いからタバコの煙も充満して、前座チームもほとんど身動きしようのないものだから、みるみる体力がなくなる苦痛の展開。それでもアイダから参戦のダニエル・リトルトンは特別な時間を作ってくれた。ダンの至宝のヴォーカルはあまりに美しすぎて心が痛くなった。疲れ果てた体と射ち抜かれた心で見届けるしかなかった最後のタラは機材トラブルも重なって好印象とは言えないながらも、彼女の歌声も決して上手くはないんだけど素敵だったな。彼女も弾き語りでやってくれたらよかったのに。
斉藤和義 [ 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂 ]
35STONESツアーの最終日。あっぱれ五月晴れの空のもと、日暮れのタイミングと重なり合って繰り広げられた空前のロックンロール・ショー。会場に入って真っ先に飛び込んできた、ステージ後ろに並べられた22台のマーシャルアンプの列に度肝を抜かされ、本番のプレイはまさに爽快絶好調。元々テクニシャンなだけに、どこに立ってもフィードバックの嵐に気分がいいのか、暴走するくらい圧倒的にフライングVを掻き鳴らしまくってました。最高のギター弾きで、最高の歌うたい、斉藤和義。得意の下ネタトークが炸裂しても、むしろ女子は大喜びのニクイ男。今回も脱帽っす。カッコよかったっす。気持ち良かったっす。最高だったっす。
1.BAD TIME BLUES 2.ささくれ 3.すっぱいぶどう 4.劇的な瞬間 5.花 6.赤いヒマワリ 7.グッドタイミング 8.リズム 9.彼女が言った 10.太陽の目安 11.どうしようもない哀しみに 12.月の向こう側 13.テレパシー 14.ロケット 15.男よ それが正常だ!! 16.社会生活不適合者 17.あの高い場所へ 18.ウナナナ 19.僕の踵はなかなか減らない 20.ドライブ
encore 1
21.Orange 22.流れ者 23.歩いて帰ろう
encore 2
24.月影
encore 3
25.歌うたいのバラッド
GREAT3 [ 2002.04.16. 渋谷AX ]
近作の落ち着いた味わいとは裏腹にライブではなんとも熱い演奏で、最終的にはフロアもモッシングの盛り上がりをみせてしまうという、僕も久々にもみくちゃにされながら騒いでしまったわけですが、実にいいライブでした。今回は古い曲以上に高桑圭復活以降の二作品からの曲が素晴らしくて、「BEE」の新しいアレンジなんかホント秀逸だったし、『WHEN YOU WERE A BEAUTY』のアルバムの良さ、楽曲の良さ、メロディの良さが改めて実感できた。あっという間の2時間で、もっといろいろ聴きたかったりもしたけど、「DISCOMAN」とか嬉しかったし、また機会があれば観に行くつもり。大好きなバンドです。
1.PARTY 2.SAMPEDORO GOLD 3.エデン特急 4.RUBY 5.COLORS 6.LITTLE Jの嘆き 7.ONO 8.CARAVAN 9.MAMA 10.BEE 11.MOOD ELEVATOR 12.SOUL GLOW 13.RED WIND AMERICA 14.R.I.P 15.影 16.UNDER THE DOG
encore 1
17.KARADA 18.DISCOMAN 19.マイ・ウェイ
encore 2
20.CLUEL WORLD TO HEAVEN
encore 3
21.OPEN MY EYES