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8人の女たち

CINEMA

8人の女たち

8 FEMMES
監督:フランソワ・オゾン
2002年 フランス

8人8様、カラフルで艶やかなフランス代表クラスの名女優による演技合戦ということで、さすがに魅せる魅せる。オシャレにキメキメなビジュアルと彼女たちの魅力でカモフラージュしつつも、時代設定が古いので映画としてはユルい方向でまとまってますが、オゾン監督特有のブラックな毒も微量ながら盛り込まれております。エマニュエル・ベアールのメイド姿は思いっきり反則な気もしながら、案の定、旦那様と関係していてお見事としか言いようがない。若手組ヴィルジニー・ルドワイヤンと『焼け石に水』に引き続いてのオゾン作品出演となるリュディヴィーヌ・サニエは思わず目で追ってしまうほど魅力的。アメリカのトップ女優を8人並べてもこの映画は作れないと思わせる、フランス女優の素晴らしさに見入ってしまった。

バトル・オブ・シリコンバレー

CINEMA

バトル・オブ・シリコンバレー

PIRATES OF SILICON VALLEY
監督:マーティン・バーグ
1999年 アメリカ

アップルのスティーブ・ジョブズとマイクロソフトのビル・ゲイツ。現代のコンピューター社会を築いた有名すぎるこの二人を学生時代から遡った半生を描いたこの作品は、ノア・ワイリーとアンソニー・マイケル・ホールのなりきり演技も良く、あくまで人物像を中心に描いているので誰でも楽しめる内容ではあるが、ちょっとでもパソコンに興味があるならかなりおもしろく観れるはずだ。常に理想を追い求め、業界をリードしてきたジョブズに対し、ハッタリと商売人的嗅覚が天才的に冴えまくって成功したゲイツ。成功と失敗、パクりパクられのコンピューター業界。彼らの創世記におけるIBMとゼロックスのバカっぷりを見るに、大企業ってつくづく哀れだなぁと思う。世の中を激変させてしまったのが強烈にヘンな人達というのは、なんとなく誇らしい。映画ではフォローしてないが、ジョブズはアップルだけではなく、いまをときめくPIXERも作ったのだから凄いよなぁ。

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 番長足

CINEMA

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 番長足

監督:宮坂武志
2003年 日本

竹内力、史上最高の壊れ役、カオルちゃんがここに再び! 定時制高校を舞台に少林サッカーとくっつけてみましたという安易な企画も、カオルちゃんという圧倒的にオリジナルなキャラによって、超B級へとスケールアップしてしまうところがすごい。また超B級にふさわしくゲストも船木誠勝、ムルアカというビデオ映画のフットワークの軽さを感じさせるワンダーな人選も見逃せない!

モロ・ノ・ブラジル

CINEMA

モロ・ノ・ブラジル

MORO NO BRASIL
監督:ミカ・カウリスマキ
2002年 ドイツ・フィンランド・ブラジル

カウリスマキの兄の方、ミカ・カウリスマキによるブラジル音楽大好き追っかけドキュメント。ブラジルインディオ現住民族の儀式的な歴史の根本を感じさせる祭囃子としてひたすら打ち鳴らされるリズムに始まり、サンバはサンバであれど現代までサンバなりに移り変わっていった様々なスタイルのブラジルミュージシャンたちがめまぐるしく登場する。ライ・クーダとヴェンダースが追っかけした『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の面々がそれなりのオーラや説得力があったのに比べると、ブラジルの彼らは皆、一様にどこか素人臭いというか垢抜けない雰囲気があって面白い。ミュージシャンに限らずとも音楽と身近に暮らしていることが素敵に思えます。

マッドマックス

CINEMA

マッドマックス

『マッドマックス』
MAD MAX
監督:ジョージ・ミラー
1979年 オーストラリア

『マッドマックス2』
MAD MAX 2
監督:ジョージ・ミラー
1981年 オーストラリア

『マッドマックス/サンダードーム』
MAD MAX BEYOND THUNDERDOME
監督:ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルヴィー
1985年 オーストラリア

マッドマックスシリーズ全3作をまとめて観なおす。まずはパート1。メル・ギブソンがとにかく若く、短髪のハンサムボーイぶりは今となってはすごく新鮮かも。当時は無名で演劇学校に通っていたという話だけに、メル・ギブソン主演と言えど、超低予算映画だったということは映画を観れば一目瞭然だ。しかし低予算だからこその斬新なアイデアが見事に冴えまくっている。登場するマシンへのこだわり、速い車はカッコイイと単純に思わせるスピード感溢れる映像と復讐の鬼となったマックスのキャラクターが強烈な印象を残すのだった。傑作。パート2は現代劇だったパート1からいきなり時代が飛んで核戦争後の未来が舞台。子供の頃に観た記憶があったのは、どうやら「2」だったようだ。パート1とのつながりは特になく、未来なのか原始なのか何だかエラいことになっているアナーキー加減がいかにもマッドマックスでおもしろい。問題はパート3だ。いちばん金がかかってはいるが、なんだこれ!? メル・ギブソンもよく出演したなぁと思えるほどガッカリの出来。敵の女ボスがティナ・ターナーというのも謎びっくりだが、最後の最後でマックスを追い詰めたかと思ったら高笑いして去って行くという物凄いオチをやってくれている。これ以上、続編が作られなかったのも納得と言ったところで、なんとパート4製作中とのニュースが! メル・ギブソン&ジョージ・ミラーのタッグはそのままとのことだが、期待していいのやら。インターセプターは復活するのか?!

小島麻由美 2003.12.17. 新宿リキッドルーム

LIVE

小島麻由美 2003.12.17. 新宿リキッドルーム

なんと今年3回目! それだけ彼女が活動的だったというのが驚きであり、嬉しいことでもあった小島麻由美イヤー2003年。ミニアルバム『面影』のリリース記念を兼ねての冬公演は、そうした1年間の余裕からか、珍しくおしゃべりの口数も多かったりして、混みすぎのリキッドルームに安堵の空気をもたらしてくれるのだった。彼女によると、この日の髪のセットはASA-CHANGにやってもらったらしい。ASA-CHANGは元ヘアメイクだったんですよ〜、とのこと。芸風は一貫しているものの、楽曲のクオリティがますます研ぎ澄まされてきているのが痛快でたまらないものがある。

SET LIST
1.おしゃべり!おしゃべり! 2.恋はサイケデリック 3.エースのスペード 4.砂漠の向こう 5.面影 6.ポルターガイスト 7.眩暈 8.赤と青のブルース 9.黒い革のブルース 10.黒猫 11.蜜蜂 12.セシルのブルース 13.結婚相談所 14.結婚行進曲 15.パレード 16.ひまわり 17.恋の極楽特急 18.皆殺しのブルース 19.人間ぎらい
セッション9

CINEMA

セッション9

SESSION 9
監督:ブラッド・アンダーソン
2001年 アメリカ

夜中に観ても全然眠くならない、久々に手応えのある強烈な心理サスペンスだった。ストーリーに関しては半分以上が実際の筋とは関係ないことだったりするのだが、閉鎖された精神病院という舞台がとにかく怖い! 宮崎にはコツコツトンネルと呼ばれる恐怖スポットがあるのだが、そのトンネルの先には廃病院がある。そこも外見からして相当恐ろしいオーラを放っているところだったのだが、何を思ったか若かりし頃に中を覗いたことがある。物が異常に散乱してて、真っ昼間でもそれはそれは不気味でさすがに本気で怖かったものです。そんな思い出もありつつで、この映画の雰囲気だけで十分スリリングでありました。

YO LA TENGO 2003.12.04. 渋谷クラブクアトロ

LIVE

YO LA TENGO 2003.12.04. 渋谷クラブクアトロ

満足!ものすごく満足! フジロック行って不満だった人も、行ってなくて不満だった人も皆満足して帰ったことだろう。「SUGARCUBE」の号砲で弾け飛んだら最後までわくわくドキドキ極楽特急で駆け抜けた2時間30分。寄せては返す轟音と静寂の波。今夜は最高てな気分でジョークのファンシーダンス決めまくり「NOTHING BUT YOU AND ME」にまたも衝撃が! パパイヤ鈴木然り、ホンジャマカ石塚然り、極楽とんぼ山本然り、やはりデブはダンスが特技なのか。アンコールではサンタの衣装に身を包んでの登場に会場大喜び。ダンプさんにも合うサイズがちゃんとあってよかったよかった。ステージから撒いてたプレゼントのお菓子は取れなかったけど、今日のライブが一番のプレゼントですよ。リクエストの「DEMONS」の後にアイラがそっと歌い始めたまさかの「SPEEDING MOTORCYCLE」は本当に嬉しかったなぁ。最後の「BIG DAY COMING」はアコースティックでしっとりと夫婦で微笑み返しの幸せデュエット。まさにトドメってやつですね。あぁ〜本当に良かった。

SET LIST
1.SUGARCUBE 2.EVERYDAY 3.WE'RE AN AMERICAN BAND 4.OUR WAY TO FALL 5.SEASON OF THE SHARK 6.TODAY IS THE DAY 7.LITTLE EYES 8.DOUBLE DARE 9.GEORGIA VS YO LA TENGO 10.TINY BIRDS 11.DON'T HAVE TO BE SO SAD 12.NOTHING BUT YOU AND ME 13.DEEPER INTO MOVIES 14.MOONROCK MAMBO 15.TOM COURTENAY 16.BLUE LINE SWINGER 17.NUCLEAR WAR
encore 1
18.ROCK'N'ROLL SANTA
encore 2
19.DEMONS 20.SPEEDING MOTORCYCLE 21.LITTLE HONDA 22.WE ARE THE CHAMPIONS
encore 3
23.I AM JUST A MOPS 24.PRISONERS OF ROCK'N'ROLL 25.BIG DAY COMING
ロジャー&ミー

CINEMA

ロジャー&ミー

ROGER & ME
監督:マイケル・ムーア
1989年 アメリカ

今年『ボーリング・フォー・コロンバイン』でアカデミー賞まで獲ってしまい、一躍有名になったマイケル・ムーアの長編ドキュメンタリー第一作。彼の地元ミシガン州フリントがゼネラル・モータース社の工場閉鎖を契機に失業者が溢れかえり街が荒廃していく資本主義社会下の不況の悲劇をまざまざと写し出している。この地元の現実をGMの会長ロジャー・スミスに見てもらいたいと彼らしく様々な接触を試みているわけだが、今作での突撃取材の成果はほとんど得られなかったのが現実だ。まだヒゲもなく若かったということなのかもしれないが、映画が各所の映画祭で賞を獲るなど認められたことは、彼のキャリアにとって非常に大きかったのではないだろうか。巨大なホテルやテーマパークを建設して、あっという間につぶれてしまう有り様は、僕の故郷宮崎に似て、いろいろと思ってしまう。この映画製作のために彼はあらゆる私財を売り払うだけに足らず、地元で賞金付きビンゴ大会を開催して資金を賄ったらしい。東京都のお台場カジノ計画も、実現していれば物凄い財源を生み出していたのかもしれない。

ERIC CLAPTON 2003.11.30. 日本武道館

LIVE

ERIC CLAPTON 2003.11.30. 日本武道館

ギターの神様。スローハンド。もうライブ活動は引退すると言っての前回のツアーから2年で帰ってきたクラプトン。実を言うと、前回のツアーを観に行かなかったことは、物凄く後悔していたので、このあっさりしたライブ現場復帰はとても喜ばしいことだった。復帰への経緯はよく知らないが、親友ジョージ・ハリソンの追悼コンサートを開いたり、何かポジティブに思えるところがあったのかも知れない。ステージのクラプトンエリアには絨毯が敷かれ、白シャツにジーンズといういつもの普段着で登場したクラプトン。ライブは一度引退した余裕からか、随分とリラックスした雰囲気で、武道館を借りてやってるクラプトンのホームパーティーみたい。お気に入りのブルースを多めに披露したりして、のびのびと演奏を楽しんでいるよう。もちろん必殺の曲や神がかった運指も繰り広げられるわけで、こんなクラプトン冥利につきるパーティーはない。ボーカリストとしての実力も申し分なく、変わらぬキーで歌い切る「いとしのレイラ」は本気でシビれました。ていうか、どの曲もはっきり言って無茶苦茶カッコいい。「コカイン」なんて客みんなが一緒に「コカイン!!」って叫んでいるし、時代なんて関係ない。週末には普通にK-1グランプリ観戦に行ってるのだろうか。もう思う存分、演奏も何も日本で自由にやってください。できるならフェスティバルにこっそり出演して、若いオーディエンスの度肝を抜いて欲しいなぁ。

SET LIST
1.WHEN YOU'VE GOT A GOOD FRIEND 2.CROSSROADS 3.I SHOT THE SHERIFF 4.BELL BOTTOM BLUES 5.RECONSIDER BABY 6.CAN'T FIND MY WAY HOME 7.WHITE ROOM 8.I WANT A LITTLE GIRL 9.GOT MY MOJO WORKING 10.HOOCHIE COOCHIE MAN 11.CHANGE THE WORLD 12.BEFORE YOU ACCUSE ME 13.KIND HEARTED WOMAN 14.BADGE 15.RIVER OF TEARS 16.LAY DOWN SALLY 17.WONDERFUL TONIGHT 18.COCAINE 19.LAYLA
encore
20.SUNSHINE OF YOUR LOVE 21.SOMEWHERE OVER THE RAINBOW