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DEATH CAB FOR CUTIE 2003.09.24. 原宿アストロホール

LIVE

DEATH CAB FOR CUTIE 2003.09.24. 原宿アストロホール

デス・キャブ・フォー・キューティーの祝!初来日公演。と言っても、今回は新作のプロモーションが目的のスケジュールだったのだろう。たった一日のみのライブで、業界関係者らしきあんましどうでもよかった感じの人も多かったわけで、ショーケース的な意味合いも強いものだった。しかしながらチケットを即日完売させた熱きファンの気持ちはしっかりと彼らには伝わったはず。音源よりもアグレッシブな演奏で、たぶん普段よりも多めに曲が演奏されたのでは?と思うほど、新旧こだわらず、たくさんの曲を演奏してくれたのは本当にありがたかったです。

SET LIST
1.TITLE TRACK 2.THE NEW YEAR 3.I WAS A KALEIDOSCOPE 4.WE LAUGH INDOORS 5.WHY YOU'D WANT TO LIVE HERE 6.PHOTOBOOTH 7.PRESIDENT OF WHAT? 8.DEATH OF AN INTERIOR DECORATOR 9.FOR WHAT REASON 10.COMPANY CALLS 11.COMPANY CALLS EPILOGUE 12.EXPO '86 13.THE SOUND OF SETTLING 14.STYROFOAM PLATES 15.YOUR BRUISE 16.PICTURES IN AN EXHIBITION 17.A MOVIE SCRIPT ENDING 18.INFORMATION TRAVELS FASTER〜ALL IS FULL OF LOVE 19.BLACKING OUT THE FRICTION 20.PROVE MY HYPOTHESES
encore
21.A LACK OF COLOR 22.FAKE FROWNS
LOU REED 2003.09.20. 東京厚生年金会館

LIVE

LOU REED 2003.09.20. 東京厚生年金会館

今年は新作『THE RAVEN』に2枚組ベスト盤『NYC MAN』と立て続けにリリースし、それに伴いワールドツアーを敢行と、老いてますます盛んなルー・リード、61歳。ついにその伝説の男のライブを観るということで、こっちはそれなりに緊張して待っていたのだが(しかも開演前は何の音楽もかかっていないという今までにない状況!)、登場して「SWEET JANE」(凄い。初っ端からヴェルベッツ!)のイントロを少し弾くやいなや、いきなり演奏をストップして一喝するのかと思いきや、「よく3コードで曲が書けますね、ってよく言われるけど、この曲はコードが4つなんだ」って喋った上、ギターで説明してみせて笑いをつかむという予想外な展開で幕が開けたのだった。今回はドラムレスの変則的なバンド編成で弾き語り的なムードを醸し出した、ルー・リードの歌の本質を味わえる、そんなマニアックなステージだったわけですが、後半「ALL TOMORROW’S PARTIES」の演奏中、いきなりカンフー道着のおっちゃんが出てきて太極拳の型をやり始めたときは突然過ぎて絶句してしまいました。なんとこの人、ルー・リードの太極拳の先生みたいで今回のツアーはいっしょに回っているみたい。ていうか、え?! ルー・リードが太極拳習ってるなんて!! いやー、大笑いでしたけど、そんなルー・リードがとても素敵だなぁと思えましたよ。かつては「HEROIN」という曲を書いた男も、今は今でめちゃくちゃカッコいいです。61歳と言っても、彼の音楽的感覚は一生衰えることはないだろうと、この日のライブで確信しました。本当に素晴らしかった。

SET LIST
1.SWEET JANE 2.SMALLTOWN 3.TELL IT TO YOUR HEART 4.MEN OF GOOD FORTUNE 5.HOW DO YOU THINK IT FEELS? 6.VANISHING ACT 7.ECSTASY 8.THE DAY JOHN KENNEDY DIED 9.STREET HASSLE 10.THE BED 11.REVIENS CHERIE 12.VENUS IN FURS 13.DIRTY BLVD. 14.SUNDAY MORNING 15.ALL TOMORROW'S PARTIES 16.CALL ON ME 17.THE RAVEN 18.SET THE TWILIGHT REELING
encore 1
19.CANDY SAYS 20.PERFECT DAY
encore 2
21.WALK ON THE WILD SIDE
ニューヨーク1997

CINEMA

ニューヨーク1997

ESCAPE FROM NEW YORK
監督:ジョン・カーペンター
1981年 アメリカ

ジェームズ・キャメロンも裏方で働いたジョン・カーペンターの代表的カルト映画。舞台に設定されている1997年がすっかり過去になってしまったわけですが、このSF映画は最高でしょう。はっきり言ってB級だけど、そこも含めて無性にかっこいいんだよなぁ。犯罪の増加によりニューヨーク・マンハッタン島全体が監獄とされた1997年。そこにハイジャックされた大統領専用機が墜落し、大統領を救うために派遣されたのが元特殊部隊にいた犯罪王スネーク。ニューヨークが囚人だらけだからなんかすごくえらいことになってて、出てくるキャラクターがクセものだらけでおもしろい。囚人のボスがアイザック・ヘイズだったりキャスティングもいいです。最後にスネークが大統領に言うセリフがシビれます。あなたを救うために大勢の人が死んだが、そのことをどう思う?

ズーランダー

CINEMA

ズーランダー

ZOOLANDER
監督:ベン・スティラー
2002年 アメリカ

すっかりコメディ俳優としてお馴染みベン・スティラーの『リアリティ・バイツ』『ケーブル・ガイ』に次ぐ監督第3作。自身がスーパーモデル役で主演というわけで、想像通りバカ映画ではあるけれど、彼が積み上げてきたキャリアの成功を思わせる出演者&ゲストが凄くて、トム・フォードからデビッド・ボウイまでという豪華さはさすがに観ていて楽しい。あくまでド派手なイメージだけで描くには無理がありすぎるファッション業界も80年代チックな設定であればバカに徹底できるという、やはり80年代というのはアメリカにとってポップで幸せな時代だったのかもしれない。本編終了後の特典映像はかなりしつこかったです。

座頭市喧嘩旅

CINEMA

座頭市喧嘩旅

監督:安田公義
1963年 日本

たけちゃんの『座頭市』が何かと話題なので、勝新の座頭市を観る。勝新太郎の座頭市は誰もが見れば納得。いま観ても物凄く面白い。盲目にして居合斬りの達人、座頭市。座頭市はヤクザである。こんなヤクザ時代劇が寅さんと同じくかつて昭和の正月映画として人気を博していたのは、何と言ってもこのアウトローのヒーローが斬新でカッコ良かったからだろう。今回の『座頭市喧嘩旅』はシリーズ第5作。見事過ぎる殺陣シーンは勿論のこと、ヒロインの娘・藤村志保と旅をする座頭市との清純な関係がなかなか見所です。結構、饒舌なところも魅力的であります。

サザンオールスターズ 2003.08.30. 横浜国際総合競技場

LIVE

サザンオールスターズ 2003.08.30. 横浜国際総合競技場

数こそ爆発的に売れたのは90年代以降と言えるかもしれないが、楽曲の素晴らしさを誇る黄金時代は一時活動休止となった85年の『KAMAKURA』までのものが思い入れもありすぎてやはり特別だったりする。僕がサザンを聴きまくっていたのはそれこそ15年ほど前の中学時代で、ちょうど「みんなのうた」で復活して盛りあがった頃だった。1978年6月25日「勝手にシンドバッド」でのデビューから25年というメモリアルな野外ライブツアー。新曲はシングルのみで、25年ぶっちぎってきた歴史を惜しげもなく披露するという、こんなファン冥利に尽きるライブはないのではないだろうか。開演前から一般客のオッサンが音頭を取ってウェーブが巻き起こる異常なテンションで、昨年同じ会場で行なわれたワールドカップ決勝戦や日本VSロシア戦に負けずとも劣らない熱気が凄い。超満員で60000人はいるのか? それだけで圧倒的だ。そして本当に聴いてしまったあの頃の名曲の数々。前半のメドレー状態で演奏された「当って砕けろ」から「わすれじのレイドバック」までというのは、ちょっと涙なしには観れませんでしたよ! 「朝方ムーンライト」や「素顔で踊らせて」とか聴けるとは思ってなかったし、明石家さんま+村上ショージがビデオで参加の「アミダばばあの唄」なんてのもビックリだし、一番まさか!だったのは「吉田拓郎の唄」。当時はアンチ吉田拓郎として「フォークソングのカス」と吐き捨てた歌だったのが、リスペクト吉田拓郎のものに修正された歌詞で歌われたというのは非常に感慨深かったなぁ。このときだけ歌詞がスクリーンに字幕で表示されてたし。後半は桑田佳祐はギターを持たず、ひたすら天賦のパフォーマンスをハチャメチャに繰り広げるという、ダンサーが登場したり火柱が上がったりの巨大野外ライブならではの仕掛けもたっぷりのお祭り状態。こんな形で25周年を祝える「勝手にシンドバッド」という曲は本当に大傑作! アンコール最後、先日亡くなったという前茅ヶ崎市長と長年映像を手掛けてきてくれたスタッフに追悼の意を表わして演奏した「YaYa」にまたも涙。約3時間のライブでこれだけ聴いても、まだまだやって欲しかった曲があるというのは、なんてったってサザンオールスターズなのだから仕方ないことなのかもしれない。横浜国際総合競技場へは距離的に近い小机は駅が小さすぎて混みまくりなので、新横浜を利用した方がいいですよ。

SET LIST
1.胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ 2.DJ・コービーの伝説 3.ふたりだけのパーティー〜Tiny Bubbles(type-A) 4.当って砕けろ 5.お願いD.J. 6.C調言葉に御用心 7.朝方ムーンライト 8.夜風のオン・ザ・ビーチ 9.素顔で踊らせて 10.タバコ・ロードにセクシーばあちゃん 11.女流詩人の哀歌 12.吉田拓郎の唄 13.アミダばばあの唄 14.夕陽に別れを告げて 15.私はピアノ 16.My Foreplay Music 17.涙のアベニュー 18.思い出のスター・ダスト 19.シャ・ラ・ラ 20.わすれじのレイド・バック 21.雨上がりにもう一度キスをして 22.太陽は罪な奴 23.overture/愛の言霊〜Spiritual Message〜 24.真夏の果実 25.涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜 26.イエローマン〜星の王子様〜 27.みんなのうた 28.ボディ・スペシャルII 29.マンピーのG★SPOT 30.勝手にシンドバッド
encore
31.希望の轍 32.HOTEL PACIFIC 33.いなせなロコモーション 34.Ya Ya (あの時代(とき)を忘れない)
少林サッカー

CINEMA

少林サッカー

Shaolin Soccer
監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー
2001年 香港

先日、テレビ東京で深夜にあった『食神』をビデオに録画して、数年振りに観直してみた。やっぱり思いっきり面白い。当時いちばんの衝撃は『天使の涙』でヒロインを演じたカレン・モクが呆れるほどの壊れっぷりをさらしたその女優魂にあったわけだが、ミスター味っ子さながらのコテコテオーバーアクションを安っすい映像で強烈なインパクトを与える笑撃的手法はこのとき既に完成されていたのだった。はっきり言って『少林サッカー』と『食神』は80%以上同じである。少林寺と料理というびっくりな融合を果たした『食神』であったが、それがまんま少林寺とサッカーの融合に置き換わっただけと言ってもいいくらい話の筋も同じである。『食神』ではカルトだったチャウ・シンチーが『少林サッカー』でついに日本でもメジャーな知名度を獲得したのはとても喜ばしい。

ドニー・ダーコ

CINEMA

ドニー・ダーコ

DONNIE DARKO
監督:リチャード・ケリー
2001年 アメリカ

この映画って『メメント』よりずっと面白いのに、リワインド・ムービーとか言われちゃったのが間違いだったように思える。オープニングのエコー&ザ・バニーメン「キリング・ムーン」に思いっきり反応してしまった人は、おそらくこの映画の凄みにハマっていくのではないだろうか。無気力な衝動を孕んだ学校生活。ティーンエイジャーとは、まさにドニー・ダーコとしか言いようがない。ティアーズ・フォー・フィアーズの長回しシーンにも凄く沸き立つものがありました。久々に見たゴースト・ダーティーダンシング、パトリック・スウェイジがかなりの異彩を放っていたこともポイント高し。

セクレタリー

CINEMA

セクレタリー

SECRETARY
監督:スティーブン・シャインバーグ
2002年 アメリカ

精神病院を退院した女性が秘書として社会復帰した弁護士事務所でSMに目覚めるという物語。そこからサスペンスに発展したり、ラブストーリー的ロマンスに覆い尽くされたりはせず、あくまでSMで貫かれていたのには、思わず苦笑い。マギー・ギレンホールをトリコにする弁護士役のジェームズ・スペイダーがこれまた怪演しているのが嬉しいところ。『セックスと嘘とビデオテープ』みたく、やはり屈折した役どころは似合うなぁ。

シティ・オブ・ゴッド

CINEMA

シティ・オブ・ゴッド

CIDADE DE DEUS
監督:フェルナンド・メイレレス
2002年 ブラジル・アメリカ・フランス

六本木ヒルズに行ってしまった。ただ、その恥ずかしさを圧してでも行って観るだけの価値は十分にあった作品だと思う。馴染みがあるようでサンバとサッカーの国ぐらいのものしかないブラジルの我々の認識は甘かった。リオデジャネイロのスラム街を舞台に仁義なき戦いといえるギャングたちの生き様、死に様を実話を元に歴史を追いつつ鮮烈に描かれた素晴らしく見応えのある作品だ。実に楽しく聴き応えのあるサウンドトラックと太陽の日差しがフィルムを爽やかに彩りながらも、常に死がそこにある究極の状況下で生き抜く生活者たちのギラギラした感覚は物凄いものがある。なおかつ青春映画でもあるわけで、そこのところも凄く好きだ。