

NUM-AMI-DABUTZ / ナンバーガール
これは2002年度ナンバーワンの一曲となるのではないか。音そのものはポストパンク時代に『Y』などのセンセーショナルな傑作を残したTHE POP GROUPまんまなのだが、2002年のいまだからこそ再びこの圧倒的なテンションに満ちた音は猛烈な説得力を有している。いよいよもってナンバーガールは孤高の高みに達したのかもしれない。今度のライブツアーは意地でも観に行かないとな。


岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説
監督:宮坂武志
2001年 日本
もう誰もリキを止められない! 竹内力があのイカツイ身体と極悪モードの形相そのままに中学〜高校生を演じているのだ! ブツくさメンチを切りまくり、ほとんど何言ってるかわからないセリフまわしがまたスゴい・・・。そんなので恋とかしちゃってるし(その娘の親父を半殺しのボコボコに!)、コワすぎるよ! 加えて、なんだかんだとカラんできては雑魚にされる同級生が田口トモロヲって! とにかくムチャクチャなんだけど、この配役も含めて間違ってないんだな、これが。おもしろければOK納得ってことですね。強烈バカパク。


夏至
A LA VERTICALE DE L’ETE
監督:トラン・アン・ユン
2000年 フランス・ベトナム
グッド・モーニング・ベトナム。グッド・モーニング・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。そして、真っ黒い髪の女性たちの美しさよ(ホレボレ)。目覚めにかける「ペイル・ブルー・アイズ」や「コニー・アイランド・ベイビー」が映えまくる素敵な朝のシーンが印象的なように、映画全体もこれらの曲が象徴してるような喜びと悲しみの情景深い愛のある生活が格別の映像で美しく描かれている。このロマンス描写と生活描写が本当に素晴らしい。最後のアラブ・ストラップ「ソープス」がまた秀逸。ほのかな瑞々しい気持ちとともに情熱が込み上げてくる。


キス・オブ・ザ・ドラゴン
KISS OF THE DRAGON
監督:クリス・ナオン
2001年 アメリカ・フランス
チェッキー・カリョはやっぱり悪役なんだ。ブリジット・フォンダがちょっと懐かしいね。『シンプル・プラン』を観て以来だなぁ。ジェット・リーはほんま無敵やね。強すぎ。いまいちばん旬じゃない映画人、リュック・ベッソン製作・脚本ということで、マジメに観なかったらそれなりに楽しめました。


EBAN & CHARLEY / STEPHIN MERRITT
ジェームズ・ボルトン監督作品のサウンドトラックをTHE MAGNETIC FIELDS、FUTURE BIBLE HEROES、THE 6THS、THE GOTHIC ARCHIESのステファン・メリットがここではソロ名義で制作。映画に関する情報や内容は全く不明で、日本では一般公開はおろかビデオになるかさえわからないけど、サントラは無事に輸入されて聴けるだけ幸せなのかも。インスト中心でヴォーカル入り6曲という構成。かなり暗いけど、本人はのほほんと作っているような余裕も感じられる一品。ヴォーカル曲での歌心も十分でございます。


小説家を見つけたら
FINDING FORRESTER
監督:ガス・ヴァン・サント
2000年 アメリカ
ガス・ヴァン・サントにとって『グッド・ウィル・ハンティング』再びといった趣の作品。すっかりメジャーに落ち着いちゃった感じがしますが、ストーリーテリングの巧さは相変わらず。ただあまりに『グッド・ウィル・ハンティング』しすぎな気もする。最後にわざわざマット・デイモン出てきちゃうし。悪くはないけど個人的にいろいろ難癖つけたくもなる映画。ショーン・コネリーがひたすら渋い。いくつになってもカッコよろしいです。


WONSAPONATIME / JOHN LENNON
何年か前にジョン・レノン・アンソロジーとしてリリースされたアウトテイク集。ほとんど知ってる曲なので、普通に楽しめて良い。1曲目から「I’M LOSING YOU」の歌いっぷりがシビれますね。もし曲作りの才能がなかったとしても、この人はノドだけで世界を変えてたかもな。奥田民生が「体は黒人、脳は日本人、ノドは白人がいい」って理想を言ってたけど、ジョン・レノンこそ白人の喉のベスト・オブ・ベストだろう。


あの頃ペニー・レインと
ALMOST FAMOUS
監督:キャメロン・クロウ
2000年 アメリカ
かつては僕もロック評論家に憧れたりしたものだけど、なれなくてよかったなぁとつくづく思う。第一あんな長文書けないし、知識偏重で音楽に接しても楽しいわけないし、独自のスタンスで勝手に音楽を好きでいるほうが絶対にいい。義務も義理もないけれど、好きだからこそ言いたいこともあるわけで、でもそれは少なくとも僕はこの自分のホームページでなんにも気にせず書くだけでいいし、そのほうが性に合ってる。仕事云々に拘らず、誰もが純粋な音楽ファンであればなと思う。この映画が気持ち良くてステキに思えるのは、主人公やペニーが純粋に音楽を感じるまま愛している姿を描いているからだ。サイモンとガーファンクル『ブックエンド』のLPをお姉さんが母親に取り上げられちゃうけど、あのLPは名作ですよ。中年ロック評論家がラジオ局で「イギー・ポップ最高!」って言ってたけど、あのときのイギー・アンド・ザ・ストゥージズ『ロー・パワー』は本当にカッコいいよね。


キリンジ 2002.03.01. NHKホール
カゼをひいてしまい、I’M NOT FINEのさなか、2階と3階を間違えるほど薬漬けの状態で、家に帰りつく頃にはムーンリバーを渡るようなステップのつもりがフラフラでしたが、ライブは本当に良かったデス! テレビで見る紅白やポップジャムのような派手なセットはNHKホールであっても皆無でしたが、バンドと音楽だけで十分。特に歌声の存在感は凄まじくて、カラオケライブでもいいと思えるほど良かったなぁ。胸がしめつけられます。最新作『Fine』から全曲やってくれたし、初期の曲が「冬のオルカ」「双子座グラフィティ」「Drive me crazy」って連発されたのも嬉しかった! 今度はキリンジを肴に酒が飲める状態でまた観たいです。早くカゼを治さなきゃ。
1.燐 2.君の胸に抱かれたい 3.イカロスの末裔 4.冬のオルカ 5.双子座グラフィティ 6.Drive me crazy 7.雨は毛布のように 8.ポップコーン 9.ニュータウン 10.玩具のような振る舞いで 11.フェイバリット 12.地を這うものに翼はいらぬ 13.切り花 14.アルカディア 15.Drifter 16.牡牛座ラプソディ 17.太陽とヴィーナス 18.ムラサキ☆サンセット 19.グッデイ・グッバイ
encore
20.エイリアンズ 21.Music!!!!!!!


ギター弾きの恋
SWEET AND LOWDOWN
監督:ウディ・アレン
1999年 アメリカ
これもいい映画ですねぇ〜。そして切ないです。いきなり『アニー・ホール』のようなオープニングで驚きましたが、ドキュメンタリーのエッセンスを加えて、伝説の天才ギタリストの半生を描くというアレン流の手法はお見事です。ここまでロクデナシな男であっても、ギターを爪弾いて鳴らされたその音の説得力。天才であるが故の夢想家でありエゴイスト的な生き方であっても、根本としてある人間としての情や優しさを不器用に見せる姿にとても愛着を感じてしまう。ショーン・ペンの哀愁たっぷりの表情がまたいいんだなぁ。サマンサ・モートンも素晴らしかったおかげで、最後は本当に切ない。
