

MURRAY STREET / SONIC YOUTH
ソニックユースの新作を買って、最初に聴いたのが夜中の寝る前だったのですが、電気も消してたせいかそのまますっかり熟睡してました。ソニックユースで眠りに落ちるなんて自分でもオドロキなんですが、今作から正式メンバーになっちゃってるジム・オルークの加入はソニックユースにも変化をもたらしていると思う。抑えたリズムとヴォリュームで展開するサウンドが、あくまでオーソドックスなバンドスタイルを貫いていながら、感触としてはポストロック。さらに歌モノとしても渋みを感じさせる今作は退屈どころか非常に好感を持って気に入っておりますよ。


小島麻由美 2002.06.16. 渋谷AX
昨年、ギリギリ見逃した新宿タワーレコードでのインストアライブでもやったらしい「恋の極楽特急」が今日聴けたので、タワーのことはスッキリ忘れよう。小島麻由美のワンマンショーというなかなかない機会を体験できた喜びはとても大きいもので、しかもこんなにたっぷりやってくれるなんて大満足! しょっぱなから「真夏の海」や「ショートケーキのサンバ」が飛び出しちゃって、もうウキウキですよ。セクシーヴォイスブルースシンガーの節回しで抜群に歌上手いのに、しゃべりのリトルヴォイスぶりがまた強烈。すべてにおいてツッコミを許しても許されないマイ・ワールドを展開してみせる彼女の素でありながらプロフェッショナルなステージに完全に魅了された次第です。帰りに寄った焼き鳥屋のオヤジに小島麻由美の存在を教えてしまったんだけど、素敵な歌ばかりだから問題はないだろうと思う。
1.doo-bee-doo-goo(scat) 2.真夏の海 3.ショートケーキのサンバ 4.ding ding(doo ron ron) 5.ROCK STEADY GIRL 6.エルヴィスの幽霊 7.刺青 8.プレイガーリー 9.セシルカットブルース 10.ぱぶろっく 11.結婚相談所 12.結婚行進曲 13.パレード 14.飾窓の少女 15.はつ恋 16.エレクトラ 17.蜜蜂 18.背後に気をつけろ! 19.ひまわり 20.恋の極楽特急 21.皆殺しのブルース
encore
22.ろくでなし


ゴーストワールド
GHOST WORLD
監督:テリー・ツワイゴフ
2001年 アメリカ
感性豊かな毒舌女子にとって痛すぎる映画であると同時に、男にとっても見透かされっぱなしの哀しい状況に笑いながら泣きたくなるような映画であった。クズと呼ばれても(思われても)笑うとして、とぼけた顔でがんばろうと思う。少なくとも僕はダメなままでは絶対いたくないと思っているわけで、ダメ人間賛歌に応じるつもりは無い。この映画のユーモアと、ソーラ・バーチ、スティーブ・ブシェミ、ふたりの演技は素晴らしく、シリアスな人間味がいっそう際立って見える。あきらめてはいるけれど、絶望してはいない。そんな姿や心の気持ちに揺さぶられた。


NUMBER GIRL 2002.06.06. 川崎クラブチッタ
年に一度の恒例行事で、今年もナンバーガールを観てまいりました。もみくちゃにされて楽しんだ2年前(当時24歳)を思いながら、今回は後方でマイペースに体動かして楽しんでましたが、なんとなくナンバーガールとともに年齢を重ねてしまったパッと見ヤング層ばかりだったのか、ダイブ続出の前方とは違って周囲は実にセーフティ。そんな中でも初期の曲となると神経細胞が勝手に反応してしまって飛び跳ねてしまいました。「桜のダンス」「omoide in my head」「IGGY POP FANCLUB」などでのことです。嬉しい! 楽しい! 新作は聴いてなかったんだけど、ライブで聴いた印象だと随分変化球が増えたなぁと感じたわけですが、どうでしょう? チャコちゃんはますますしっかりした運指で艶のあるギターを聴かせていて、彼女はいつも新鮮な感じがしますね。ロシアに勝って北方領土返還。向井は向井、オレはオレ、という気持ちでこれからもがんばっていこうと思います。

TARA JANE O’NEIL & DANIEL LITTLETON 2002.06.03. 渋谷屋根裏
opening act:さかな、WIN A SHEEP FREE、54-71
昔一度だけ連れられて行ったときは余裕で床に座ってステージが見渡せた渋谷屋根裏(とても狭い)に満員札止めと言っていいくらいお客さんがいっぱい。天井低いからタバコの煙も充満して、前座チームもほとんど身動きしようのないものだから、みるみる体力がなくなる苦痛の展開。それでもアイダから参戦のダニエル・リトルトンは特別な時間を作ってくれた。ダンの至宝のヴォーカルはあまりに美しすぎて心が痛くなった。疲れ果てた体と射ち抜かれた心で見届けるしかなかった最後のタラは機材トラブルも重なって好印象とは言えないながらも、彼女の歌声も決して上手くはないんだけど素敵だったな。彼女も弾き語りでやってくれたらよかったのに。


HERE’S WHERE THE STRINGS COME IN / SUPERCHUNK
最近、スーパーチャンクの作品が揃って日本盤再発したみたいですが、いまみたいなゴールデンウィークも終わって疲れがたまっているときにこそ、本作収録の彼らの代表曲「HYPER ENOUGH」でも聴いてスカっとしましょうよ。レーベルの主であるだけに多忙なのかもしれないけど、昨年見逃してるだけに今年も来日してくれないかと切に願うばかり。再発はそういうサインじゃないのか?


TELEPATHIC SURGERY / THE FLAMING LIPS
7月に発売される新作が待ち遠しいリップスですが、だからといって過去を振り返るのは、1999年のベストと評された前作『THE SOFT BULLETIN』で大いにファンになった人たちにはあまりオススメできないということで、このアルバム。1989年発表だって。下手っぴなロウファイ・インディギターバンドの典型ともいえる作品なので、初期のペイヴメントにも通じる荒さと緩さに加え、若さゆえの元気もあるけれど、現在のリップスとリンクするのは裏面ジャケットの目玉と鮮血ぐらいかな。10年の成長を確認するにはいいかも。


WORDS OF WISDOM AND HOPE / TEENAGE FANCLUB & JAD FAIR
いやはや、これぞプロの共演と呼ぶにふさわしい名盤ではないでしょうか。業界きっての天然素材ジャド・フェアのゆるゆる加減を意外なことにバックのティーンエイジが曲として引き締まったものに仕上げていて、非常に聴きやすいです。緊張感のないルー・リード的なジャド・フェアの語り調ボーカルであれど、バッチリとロックな風格が漂ってきます。ステキ!


RE-CLAMMBON / クラムボン
いままでの名曲をメンバー自らとゲストを加えてアレンジを施し再録しなおしたものを集めたもの。昨年末のライブでも突き抜けた存在感を示したクラムボンが、そのライブで身につけた勢いをリアレンジというスタイルで形に残したのは、とても素晴らしいアイデアだったように思う。どの曲も良くなってるし、バンドとしてここまで空気の通りが清々しいのはスカパラとクラムボンだけかも。


斉藤和義 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂
35STONESツアーの最終日。あっぱれ五月晴れの空のもと、日暮れのタイミングと重なり合って繰り広げられた空前のロックンロール・ショー。会場に入って真っ先に飛び込んできた、ステージ後ろに並べられた22台のマーシャルアンプの列に度肝を抜かされ、本番のプレイはまさに爽快絶好調。元々テクニシャンなだけに、どこに立ってもフィードバックの嵐に気分がいいのか、暴走するくらい圧倒的にフライングVを掻き鳴らしまくってました。最高のギター弾きで、最高の歌うたい、斉藤和義。得意の下ネタトークが炸裂しても、むしろ女子は大喜びのニクイ男。今回も脱帽っす。カッコよかったっす。気持ち良かったっす。最高だったっす。
1.BAD TIME BLUES 2.ささくれ 3.すっぱいぶどう 4.劇的な瞬間 5.花 6.赤いヒマワリ 7.グッドタイミング 8.リズム 9.彼女が言った 10.太陽の目安 11.どうしようもない哀しみに 12.月の向こう側 13.テレパシー 14.ロケット 15.男よ それが正常だ!! 16.社会生活不適合者 17.あの高い場所へ 18.ウナナナ 19.僕の踵はなかなか減らない 20.ドライブ
encore 1
21.Orange 22.流れ者 23.歩いて帰ろう
encore 2
24.月影
encore 3
25.歌うたいのバラッド
