井上陽水 [ 2010.11.19. 昭和女子大学人見記念講堂 ]
人見記念講堂は大学内にありながらものすごく立派なコンサートホールで、僕が東京に出てきて間もない頃、一度だけ会場設営やらのアルバイトで来たことがあって、そのときは映画『シャイン』のモデルとなったピアニスト、デビッド・ヘルフゴットのピアノコンサートだったことを思い出す。今回の陽水さんのバンドにもグランドピアノがあって、あとはギター、キーボード、パーカッションというドラムとベースのいない編成で、新作のリリースもあり、昨年のデビュー40周年ライブとはガラりと内容も変えてきてました。ややムーディー目でありつつもあの声で歌われるとやはり圧倒的で、なおかつ今回割と長めで特に制限がなかったであろうあの調子でのおもしろおかしいおしゃべりが続けば、無敵な陽水ワールドなわけで、本当に素敵でした! 「白いカーネーション」と「JUST FIT」はかなり嬉しかった!!! ミッドナイトセクシー!!
1. この頃、妙だ 2. 娘がねじれる時 3. ミスキャスト 4. 闇夜の国から 5. ドレミのため息 6. 自然に飾られて 7. 覚めない夢 8. 真珠 9. タイランドファンタジア 10. 限りない欲望 11. 白いカーネーション 12. 東へ西へ 13. お願いはひとつ 14. 虹ができる訳 15. JUST FIT 16. 少年時代 17. 長い坂の絵のフレーム
encore
18. 氷の世界 19. 招待状のないショー 20. 積み荷のない船 21. いっそセレナーデ
THE FLAMING LIPS / MEW [ 2010.11.18. ZEPP TOKYO ]
THE FLAMING LIPSとMEWというマジカルなバンドによるマジカルなカップリングのライブを観てきました。MEWを観るのはサマーソニックに初めて来たとき以来。当時と変わらぬ映像による演出には絶対の自信があるのだろう。「Comforting Sounds」は不変の名曲ですね。THE FLAMING LIPSは99年の新宿リキッドルームで初めて観たときは、ウェイン自ら血糊を垂らして千両役者のごとくポケットから紙吹雪を振り撒いてた程度だったのが、10年で取り入れてきた出し物を全部披露する過剰さで、ついには手からビームまで!!! 2階席で観てたけど、MEWもリップスもほとんど立って観てました。めちゃめちゃワンダーで素晴らしかった!!
1. Introducing Palace Player 2. Am I Wry? No 3. 156 4. She Spide 5. Hawaii 6. Eight Flew Over, One Was Destroyed 7. Special 8. Zookeeper's Boy 9. Repeaterbeater 10. Sometimes Life Isn't Easy 11. Do You Love It? 12. Comforting Sounds
THE FLAMING LIPS set list
1. The Fear 2. Worm Mountain 3. Silver Trembling Hands 4. Yeah Yeah Yeah Song 5. In the Morning of the Magicians 6. The Ego's Last Stand 7. Yoshimi Battles the Pink Robots Pt.1 8. See The Leaves 9. Laser Hands 10. Ego's Last Stand 11. Pompeii Am Gotterdammerung 12. Race For The Prize
encore
13. W.A.N.D. 14. Do You Realize??
PERFUME [ 2010.11.03. 東京ドーム ]
11月3日の文化の日祝日に国立競技場でナビスコカップ決勝、ジュビロ磐田×サンフレッチェ広島を延長後半ジュビロ前田の劇的ループゴールでジュビロの優勝を確信してから水道橋へ移動して(ジュビロ優勝おめでとう!)、東京ドームでのPerfume LIVE @ TOKYO DOME 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11を観てきました。Perfume11年目の挑戦としての東京ドーム。いちファンからしてみれば、ドームも余裕で制覇するだろうと、実際即日完売したときはチケットの有り難味を十二分に味わいつつ、まだまだ先の展開に期待が持ててしまったものであります。自らの意思でハードルを上げることは大事ですね。見事なまでにステップUPを果たし、5万人の興奮と期待を受け止め11のカウントアップで始まったスペシャルすぎるライブ。ドームの距離感、ドームの音響、ドームのスケールを自分たちのものにした素晴らしくPerfumeなライブだったと思います。最後のポリリズムが猛烈に感動!!! 次は海外で観たい。
1. GISHIKI 2. シークレットシークレット 3. 不自然なガール 4. GAME 5. ワンルーム・ディスコ 6. ナチュラルに恋して 7. love the world 8. I still love U 9. 575 10. Perfumeの掟 11. VOICE 12. コンピューターシティ 13. エレクトロ・ワールド 14. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル 15. Dream Fighter 16. 「P.T.A」のコーナー 17. ジェニーはご機嫌ななめ 18. (コンピューター・ドライビング Intro)~Perfume 19. チョコレイト・ディスコ 20. Puppy love 21. wonder2
encore
22. ねぇ 23. ポリリズム
TEENAGE FANCLUB [ 2010.10.20. 渋谷O-EAST ]
この日はノーマン・ブレイク45歳の誕生日! アンコールで客からバースデイソングを歌ってお祝いしよう企画もあったみたいですが、MC中、早々と外人客に誕生日を指摘されハッピーバースデイ♪と合唱して祝福。いまとなってはすっかりオバちゃんですが、バンドワゴネスク当時は長髪メガネのリッケンバッカーというレノンなノーマンだったわけで。猛烈にカッコエエし、オアシス以前のクリエイションは夢の如しです。いつも心にティーンエイジ。新作も素晴らしかった!!!
1. About You 2. Start Again 3. Discolite 4. It’s All In My Mind 5. Don’t Look Back 6. Baby Lee 7. The Fall 8. Sometimes I Don’t Need to Believe in Anything 9. I Don’t Want Control of You 10.Radio 11.When I Still Have Thee 12.Ain’t That Enough 13.Mellow doubt 14.Your Love Is the Place Where I Come From 15.Sparky's Dream 16.The Concept
encore
17. Sweet Days Waiting 18. Planets 19. Today Never Ends 20. Everything Flows
アイルトン・セナ 音速の彼方へ
監督:アジフ・カパディア
SENNA
2010年 イギリス
今年のF1はおもしろい! 過去10年で最高におもしろいシーズンかもしれない。5人のドライバー、3チームによるチャンピオン争い、ミハイル・シューマッハの復活以上に、日本人として素晴らしく誇りに思える走りと結果を見せ付ける小林可夢偉の存在と、88年中学の頃から見てきた自分としては、今年から給油が禁止となったルール変更がものすごく大きい。熱狂的に観てた中学~高校時代のF1も給油がなく、シンプルでわかりやすかったのだ。で、そんな当時のF1界で絶対的な存在だったのがアイルトン・セナだった。セナは神の領域を侵したと思えるほど速くて完璧だった。ポールポジションから順位を譲ることなく優勝することが多すぎて、当時の僕はそんなセナのレースが好きではなく、マンセルがいちばん好きなドライバーだった。映画はセナがたどってきた孤高なレース人生を当時の映像でのみ描いている。セナのレーサーとしての才能と人柄を再度目の当たりにすると、再度でなくF1を知らなくてこの映画でセナを知ったとしても、最後の94年サンマリノGPでのクラッシュシーンは言葉を失い、とてつもない悲しみを感じると思う。
UNDERWORLD [ 2010.10.08. ZEPP TOKYO ]
ライブ観るのは何気に2000年の第1回エレクトラグライド以来! 絶頂期の興奮は甦らないものの、伝統芸のようなアンダーワールドらしい押さえどころ落としどころでもって楽しめました。年取ってもスリムで動けることは重要ですね。完売ライブにしても人だらけで場所がなさすぎたのは大いに不満でありました。
1. Downpipe 2. Always Loved A Film 3. Nu Train 4. Two Months Off 5. Scribble 6. Bird 1 7. Rez/Cowgirl 8. Between Stars 9. Diamond Jigsaw 10. King of Snake 11. Born Slippy Nuxx encore 12. Dirty Epic 13. Moaner
安全地帯 [ 2010.10.06. 日本武道館 ]
メンバー、スタッフ、ファン・・・、あらゆるサポートを受けとめてステージに立ち、ぶらさげたギターをほとんど鳴らすことなく、歌しかない自分を確かめ楽しみ愛あるが故に激唱した玉置浩二。昨夜のルーファスに続く、全身全霊の歌うたいに連夜の興奮。素晴らしかった!!
1. じれったい 2. 熱視線 3. 好きさ 4. プルシアンブルーの肖像 5. 銀色のピストル 6. マスカレード 7. 月に濡れたふたり 8. 蒼いバラ 9. ワインレッドの心 10. 恋の予感 11. 碧い瞳のエリス 12. Friend 13. 夏の終わりのハーモニー 14. To me 15. ほほえみ 16. かあさんの唄 17. あの頃へ 18. Lonely Far 19. どーだい 20. We're alive 21. 真夜中すぎの恋 22. 夢になれ 23. オレンジ 24. あなたに 25. ひとりぼっちのエール 26. I Love Youからはじめよう 27. 悲しみにさよなら
RUFUS WAINWRIGHT [ 2010.10.05. JCBホール ]
ピアノ一台のみで弾き語り、母の死を弔う最新作『All Days Are Nights: Songs For Lulu』を完全再現する第一部は、拍手や歓声をしないことを要求してまでのスタイルで、歌とピアノに没頭して絶唱したルーファス。一転、第二部では第一部の緊張をほぐすおしゃべりとともに楽しいワンマンショーを披露したルーファス。全身全霊の歌うたいに興奮。素晴らしかった!!
set 1
1. Who Are You New York? 2. Sad With What I Have 3. Martha 4. Give Me What I Want And Give It To Me Now! 5. True Loves 6. Sonnet 43 7. Sonnet 20 8. Sonnet 10 9. The Dream 10. What Would I Ever Do With a Rose? 11. Les feux d'artifice t'appellent 12. Zebulon
set 2
13. Beauty Mark 14. Grey Gardens 15. In a Graveyard 16. Matinee Idol 17. Memphis Skyline 18. The Art Teacher 19. Imaginary Love 20. Complainte De La Butte 21. Hallelujah (Leonard Cohen cover) 22. Little Sister 23. Dinner At Eight 24. Cigarettes And Chocolate Milk
encore
25. Poses 26. Going To A Town 27. The Walking Song (Kate McGarrigle cover)
SIMPLY RED [ 2010.09.25. 東京国際フォーラム ホールA ]
SIMPLY REDのさよならツアー。SIMPLY REDの解散といわれても、ミック・ハックネルのソロプロジェクトのようなものなので、そこのところはあまりピンと来なかったし、全部で90分弱と25年分を凝縮するにもサックリしてたわけですが、実に素晴らしいライブでありました!! さすがはイギリスのドリカムというか山下達郎というか、国民的歌手なだけにミック・ハックネルの歌は抜群にうまい!! おばちゃん顔でシティポップスの名曲を連打しながらも、この人、根がパンクなのも惹かれます。アンコールでの盟友屋敷豪太との共演は感動的でした。
1. OUT ON THE RANGE 2. YOUR MIRROR 3. SO BEAUTIFUL 4. THRILL ME 5. TO BE WITH YOU 6. HEAVEN 7. FOR YOUR BABIES 8. HOLDING BACK THE YEARS 9. IT'S ONLY LOVE 10. SUNRISE 11. FAKE 12. THE RIGHT THING 13. AIN'T THAT A LOT OF LOVE 14. MONEY'S TOO TIGHT (TO MENTION) 15. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW 16. FAIRGROUND
encore
17. STARS 18. IF YOU DON'T KNOW ME BY NOW
瞳の奥の秘密
監督:ファン・ホセ・カンパネラ
EL SECRETO DE SUS OJOS
2009年 アルゼンチン
日比谷のTOHOシネマズ シャンテにて。アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチンが舞台の映画ですが、評判どおり素晴らしい作品でした。ミステリー、サスペンス、そして恋愛と、25年の奥行きで結ばれる傑作。お客さんも多かったです。