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RE-CLAMMBON / クラムボン

ALBUM

RE-CLAMMBON / クラムボン

いままでの名曲をメンバー自らとゲストを加えてアレンジを施し再録しなおしたものを集めたもの。昨年末のライブでも突き抜けた存在感を示したクラムボンが、そのライブで身につけた勢いをリアレンジというスタイルで形に残したのは、とても素晴らしいアイデアだったように思う。どの曲も良くなってるし、バンドとしてここまで空気の通りが清々しいのはスカパラとクラムボンだけかも。

斉藤和義 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂

LIVE

斉藤和義 2002.05.05. 日比谷野外大音楽堂

35STONESツアーの最終日。あっぱれ五月晴れの空のもと、日暮れのタイミングと重なり合って繰り広げられた空前のロックンロール・ショー。会場に入って真っ先に飛び込んできた、ステージ後ろに並べられた22台のマーシャルアンプの列に度肝を抜かされ、本番のプレイはまさに爽快絶好調。元々テクニシャンなだけに、どこに立ってもフィードバックの嵐に気分がいいのか、暴走するくらい圧倒的にフライングVを掻き鳴らしまくってました。最高のギター弾きで、最高の歌うたい、斉藤和義。得意の下ネタトークが炸裂しても、むしろ女子は大喜びのニクイ男。今回も脱帽っす。カッコよかったっす。気持ち良かったっす。最高だったっす。

SET LIST
1.BAD TIME BLUES 2.ささくれ 3.すっぱいぶどう 4.劇的な瞬間 5.花 6.赤いヒマワリ 7.グッドタイミング 8.リズム 9.彼女が言った 10.太陽の目安 11.どうしようもない哀しみに 12.月の向こう側 13.テレパシー 14.ロケット 15.男よ それが正常だ!! 16.社会生活不適合者 17.あの高い場所へ 18.ウナナナ 19.僕の踵はなかなか減らない 20.ドライブ
encore 1
21.Orange 22.流れ者 23.歩いて帰ろう
encore 2
24.月影
encore 3
25.歌うたいのバラッド
ROMANTICA / LUNA

ALBUM

ROMANTICA / LUNA

つるつる頭の男性に変わって新任のベーシストに金髪の女性を起用するというマイナーチェンジが行なわれたわけですが、さらに今作はミックスをデイブ・フリッドマンがやってるけど、素晴らしかった前作『THE DAYS OF OUR NIGHTS』以上に音の方も抜けが良くなっちゃって、これはもう大満足ですよ。いつでも優しいディーンの歌声と美しく印象的なギターの音色が絶品。本当に心の底から喜べる幸福感に満ちあふれたアルバムです。生で観たら泣くだろうな。

CABIN IN THE WOODS / RETSIN

ALBUM

CABIN IN THE WOODS / RETSIN

6月にアイダのダニエル・リトルトンとの来日ジョイントツアーが予定されているタラ・ジェーン・オニール。彼女が在籍するシンシア・ネルソンとのユニットがこのレトシンであって、これが実に良い。静かに響く歌とアコースティックの豊かな調べがなんとも心地よい風のよう。歌は枯れても、心は枯れず。長い経験の蓄積によって表現しえる世界観が果てしなく広がっている音楽の深みに感動。

ロッカーズ

CINEMA

ロッカーズ

ROCKERS
監督:セオドロス・バファルコス
1978年 アメリカ

ジャマイカのルーツ・ロック・レゲエミュージシャンの物語。ドラマーでありながら低所得のため仲間たちからカンパを募ってバイクを購入し、レコードセールスの仕事を始めるが、ある日そのバイクが地元のマフィアに盗まれてしまう。一度は取り戻すも今度は連中にボコボコにされ、怒ったラスタマンはヤツらが持ってた数々の盗品を奪い返す復讐を仲間と企てるのだった・・・。とまあ浜村淳の解説のようにほぼオチまで書いてしまったけど、復讐劇(?)といっても劇中流れ続けるレゲエ音楽のおかげで緊張感はまるでなく、ストーリーよりジャマイカとレゲエの結びつき、人種の姿といったものに注目してしまう。

HERE TO STAY / NEW ORDER

SINGLE

HERE TO STAY / NEW ORDER

かつてニュー・オーダーがオーナーだったマンチェスターの有名クラブ、ハシエンダを舞台にした映画『24HOUR PARTY PEOPLE』のサウンドトラックにも収録されているケミカル・ブラザーズプロデュースの新曲。去年からの勢いを持続したまま、これまたニュー・オーダーでしかないニュー・オーダー節が大放出された、ニュー・オーダーの楽曲としてまさにパーフェクトな内容。スタジオワークは見事なのに、ライブだとどうしてあそこまでショボイ音しか出せないのか、ほんと不思議だ。

GREAT3 2002.04.16. 渋谷AX

LIVE

GREAT3 2002.04.16. 渋谷AX

近作の落ち着いた味わいとは裏腹にライブではなんとも熱い演奏で、最終的にはフロアもモッシングの盛り上がりをみせてしまうという、僕も久々にもみくちゃにされながら騒いでしまったわけですが、実にいいライブでした。今回は古い曲以上に高桑圭復活以降の二作品からの曲が素晴らしくて、「BEE」の新しいアレンジなんかホント秀逸だったし、『WHEN YOU WERE A BEAUTY』のアルバムの良さ、楽曲の良さ、メロディの良さが改めて実感できた。あっという間の2時間で、もっといろいろ聴きたかったりもしたけど、「DISCOMAN」とか嬉しかったし、また機会があれば観に行くつもり。大好きなバンドです。

SET LIST
1.PARTY 2.SAMPEDORO GOLD 3.エデン特急 4.RUBY 5.COLORS 6.LITTLE Jの嘆き 7.ONO 8.CARAVAN 9.MAMA 10.BEE 11.MOOD ELEVATOR 12.SOUL GLOW 13.RED WIND AMERICA 14.R.I.P 15.影 16.UNDER THE DOG
encore 1
17.KARADA 18.DISCOMAN 19.マイ・ウェイ
encore 2
20.CLUEL WORLD TO HEAVEN
encore 3
21.OPEN MY EYES
BEAUTIFUL SONGS 2002.04.12. 東京国際フォーラム ホールA

LIVE

BEAUTIFUL SONGS 2002.04.12. 東京国際フォーラム ホールA

大貫妙子、奥田民生、鈴木慶一、宮沢和史、矢野顕子、この5名による美しく燃える歌の競演。とにかく素晴らしくて楽しくて全部が全部見所聴き所の贅沢すぎるステージだった。はちみつぱいの「センチメンタル通り」に民生の「それはなにかとたずねたら」「陽」、さらにはブーム懐かしの「君はTVっ子」「星のラブレター」なんて涙モノの嬉しすぎる名曲が飛び出して胸いっぱい。アンコールの「ひとつだけ」はホント泣きそうでした。「けれども今気付いたこと とっても大切なこと ほしいものはただひとつだけ あなたの心の白い扉開く鍵/はなれているときでも 私のこと 忘れないでほしいの ねぇ お願い/かなしい気分のときも 私のこと すぐに呼び出してほしいの ねぇ お願い」 この歌詞なんだけど、本当にいいなぁーって思いますね。♪はなれているときでも〜ってステージのバックメンバーも全員がひとり一回ずつ歌って、横で大貫妙子や鈴木慶一がマイク持ってあげたりして、すっごい幸福感に満ちてて良かったなぁ。初めて観る矢野顕子はひたすらチャーミングでステキ☆だったのがとても印象的。テレビっ子の♪好き好きーのコーラスが振り付きでベリーグーでしたよ。今回もNHKがこのツアーの模様を放映する予定らしいので、行けなかったみなさんも是非チェックしてみてください。

SET LIST
1.マシマロ 2.花咲く乙女よ穴を掘れ 3.緑の風 4.さよならは夜明けの夢に 5.風の道 6.ありがとう 7.それはなにかとたずねたら 8.自転車でおいで 9.ただ 10.陽 11.センチメンタル通り 12.MONEY SONG 13.なし 14.テディ・ベア 15.船出(大貫妙子) 16.船出(奥田民生) 17.船出(宮沢和史) 18.船出(鈴木慶一) 19.船出(矢野顕子) 20.君はTVっ子 21.イージュー★ライダー 22.星のラブレター
encore
23.ひとつだけ
花になる / 奥田民生

SINGLE

花になる / 奥田民生

昨年出した2枚のシングル以降、シンプルなものをと心がけてきた結果、曲調より何より詞が直球な言葉へとなっていっていて、これが奥田民生の生きる道としての強烈なメッセージを感じる。すごい男、強い男、頼りになる男、魂の男といっても単なるマッチョイズムではなく、そこには夢や愛が語られ、何より「花になる」という言葉に民生なりのロマンが集約されている。さすが憧れの男ですよ。これもまた名曲ですね。カップリングのザ・フォーク・クルセダーズのカヴァー「悲しくてやりきれない」の弾き語りもとても懐かしくて嬉しかった。これも名曲です。

テルミン

CINEMA

テルミン

THEREMIN AN ELECTRONIC ODYSSEY
監督:スティーヴン・M・マーティン
1993年 アメリカ

電子楽器テルミンとその発明家レフ・セルゲイヴィッチ・テルミンのドキュメンタリー・フィルム。独特の浮遊感と哀愁を感じさせるテルミンの持つ不思議な音色のように、テルミン博士自身の人生も謎と波瀾に満ちた97年間だった。年老いた博士が淡々と飾ることなく昔を語り、テルミンを実演し、愛する旧友と再会する姿は、この映画を観て彼の人生、生き様を知った後だけに、胸にくるものがあった。人生における劇的なダメージに屈せず97年生きたことは何より強いメッセージだったように思う。また最後まで博士を愛し、信じ続けたクララ・ロックモア。この女性も素晴らしい。