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氣志團 2004.07.25. 代々木第一体育館

LIVE

氣志團 2004.07.25. 代々木第一体育館

ロゴがボウイのパロディという彼らの秀逸なセンスに一目置くようになったあの日から、いつかは観たいと思っていた氣志團のライブ、もといGIG。あのまんまのいでたちで下北沢を闊歩している姿を何度か見掛けたことがあったが、いまとなってはジャニーズに匹敵する押しも押されぬロックンロールのスーパーアイドルとしてのポジションにまで上り詰めているのだった。凝りに凝ったエンターテインメントなショーを繰り広げ、客の9割は熱心なリピーターなのか完全に振り付けをマスターして、共にショーを作り上げている密接な関係を築いている。合間合間での綾小路翔のおしゃべりもaiko以上に非常に長く、それだけで1時間はあったと思うが、これがいちいち面白い。結果3時間を越える、濃厚で充実しきりの氣志團GIG。見せ方としてはアイドルそのもののショーをパロディにしたような楽しいものであったが、彼らほど真摯で信頼できるロックバンドはいないのではないか。コンプレックス「BE MY BABY」のサウンドで幕が開くことが、こんなに気持ちがいいとは! 秋のツアーでは、とうとう東京ドーム進出。これはまさに、ゆず以来の大当たり? いやあ素晴らしい。

SET LIST
1.アンドロメダの先輩 2.湾岸夢想曲〜ルシファーズ・ハンマー'94〜 3.デリケートにキスして 4.雷電 5.BOYS BRAVO! 6.鉄のハート 7.恋人 8.謬 9.PETERPAN EXPRESS 10.スクール★ウォーズ 11.甘い眩暈(微熱DANJI) 12.ゴッド・スピード・ユー! 13.キラキラ! 14.NIGHT THE KNIGHTS 15.One Night Carnival
encore 1
16.結婚闘魂行進曲「マブダチ」 17.スウィンギン・ニッポン 18.ゆかいな仲間たち
encore 2
19.族 20.黒い太陽
THE ROCK ODYSSEY 2004 2004.07.24. 横浜国際総合競技場

LIVE

THE ROCK ODYSSEY 2004 2004.07.24. 横浜国際総合競技場

トゥー・マッチなブッキングが発表されるや「本当に全部来るの?」という疑問に始まり、いつしか「本当に人集まるの?」という深刻そうな話題も多々ありましたが、客もそれなりに集まり、本当に観たいアーティストが本当に観れたということで、僕は屋外コンサートとして十分満足でありました。最初さすがに新横浜駅からスタジアムに入るまで寂しすぎるほど人がまばらという状況には焦りましたが、結果的に30000人くらいと思われる客入りがむしろ救いだったかもしれません。もしここにギッシリ人が埋まるくらい来ていたら、それはそれで最悪な体験となっていたことだろう。

★Paul Weller
午後2時の暑すぎる太陽が照りつけるステージでガツガツに気合が入ったポール・ウェラーから観戦スタート。現地で調達したチケットは、アリーナのHブロック。ステージからはずっと後ろの方で、凄く暑いが、勝手に楽しむことにする。僕にとっては96年以来となるポール・ウェラー。ソロとして絶頂期だったあの頃も良かったが、今回の彼も絶好調だったと思う。ワインをあおり、タバコをふかし、日に焼けて真っ赤な顔で、とにかく上機嫌でガツガツ演奏する様子に改めて惚れ直してしまいました。ソロになってずっと封印してきたと思われていたジャムやスタイル・カウンシル時代の曲までも、ついにバンド形態でもって披露してくれたことが、ものすごく嬉しかった。完全に開き直ったポール・ウェラーは、フーの手前、完璧な仕事をこなしてくれたのだった。ザッツ・エンターテインメント!

★The Who
稲葉浩志の時間帯で会場散策。屋台は食料供給不足のよう。2階席はもはやフリー状態なので、のんびり休憩。結局アリーナ席は目の前にガタイのいい大きな稲葉ファンがいたのでそっちには戻らず、ユルユルの2階でずっと過ごすことにする。2階のいちばん前に陣取り、いよいよザ・フーの登場。ついに日本のステージに立ったロジャー・ダルトリー&ピート・タウンゼント。ロジャーは若干肥えた感のある普通のオヤジにしか見えない! ピートはハゲ+ヒゲの顔長ショーン・コネリースタイルで、ギター持ってるだけで存在感あるなぁ。かなりこっちも興奮してワクワクしていると、「I CAN’T EXPLAIN」のイントロが鳴って、まさに発狂! 永ちゃんにも見せてあげたかった、最高としか言い様のない感動スペクタクルの嵐。フーの初来日、スタジアムで観るという幸せ。リンゴ・スターの息子、ザック・スターキーのドラムも冴えまくり、夕日を浴びてノリまくるオヤジたち。ピートの元祖風車奏法&フィードバック奏法もいかんなく発揮され、ロジャーも立派な声量を聴かせては、次第にマイクを高速回転で振り回す往年のアクションを決めまくる。全てがナマである感動たるや! 感慨深く日本で初めてのライブということを語ったピートは、最後にギターを打っ壊し、笑顔でアンプのスイッチを切って帰ったのだった。悲願達成、おめでとう日本。

★Aerosmith
まさに米英を代表するロックバンドによる国の威信をかけたガチンコ対決という形となったロック・オデッセイ初日。大トリを飾るは王道アメリカンハードロック炸裂のエアロスミスであります。貫禄十分のパフォーマンスでありましたが、ジョー・ペリが間違ってフジロックと言ってしまうところも大物だなぁと感じさせられました。

SET LIST
Paul Weller set list
1.HAS MY FIRE REALLY GONE OUT? 2.HUNG UP 3.MY EVER CHANGING MOODS 4.LEAFY MISTERY 5.BROKEN STONES 6.LONG HOT SUMMER 7.IN THE CROWD 8.A MAN OF GREAT PROMISE 9.THAT'S ENTERTAINMENT 10.YOU DO SOMETHING TO ME 11.CAN YOU HEAL US (HOLY MAN) 12.FOOT OF THE MOUNTAIN 13.PEACOCK SUIT 14.THE CHANGINGMAN 15.TOWN CALLED MALICE

The Who set list
1.I CAN'T EXPLAIN 2.SUBSTITUTE 3.ANYWAY ANYHOW ANYWHERE 4.BABA O'RILEY 5.BEHIND BLUE EYES 6.REAL GOOD LOOKING BOY 7.WHO ARE YOU 8.5.15 9.LOVE REIGN O'ER ME 10.MY GENERATION 11.OLD RED WINE 12.WON'T GET FOOLED AGAIN
encore
13.PINBALL WIZARD 14.AMAZING JOURNEY 15.SPARKS 16.SEE ME FEEL ME 17.LISTENING TO YOU

Aerosmith set list
1.BACK IN THE SADDLE 2.TOYS IN THE ATTIC 3.LOVE IN AN ELEVATOR 4.ROADRUNNER 5.THE OTHER SIDE 6.CRYIN' 7.JADED 8.RAG DOLL 9.BACK BACK TRAIN 10.STOP MESSIN' ROUND 11.SAME OLD SONG AND DANCE 12.DREAM ON 13.DRAW THE LINE 14.BABY PLEASE DON'T GO 15.MOTHER POPCORN 16.WALK THIS WAY 17.SWEET EMOTION
encore
18.LIVIN' ON THE EDGE 19.TRAIN KEPT A ROLLIN'
28日後…

CINEMA

28日後…

28DAYS LATER
監督:ダニー・ボイル
2002年 イギリス・アメリカ・オランダ

暴力性ウイルスの拡大で汚染されたイギリスを舞台に、人間が人間を襲う現代のゾンビ映画。人類の滅亡を思わせる終末的な狂気を見るに、ダニー・ボイル版『ドラゴン・ヘッド』という一言で片付けられなくもないものだったりするのですが、結構当たったみたいで続編『28WEEKS LATER』が作られるとのこと。スケールをデカくしすぎた分、緊張感がイマイチで薄味な印象でした。

LOUDEN UP NOW / !!!

ALBUM

LOUDEN UP NOW / !!!

如何せんバンド名が「!!!」というのは口語・文語ともに扱いづらいのが難点なわけですが、どうやら彼らは今年を代表するダンスバンドとして君臨しそうな勢いであります。ボーカルがちょっとジョー・ストラマーっぽいなぁと思っていたら、曲のほうも在りし日のクラッシュを彷彿とさせるニューウェーブ・パンクの要素が割りと見受けられます。いつかのローフィディリティ・オールスターズのときのように、今年のフジロックでは彼らのライブで大いにダンスして盛りあがることでしょう!

下妻物語

CINEMA

下妻物語

監督:中島哲也
2004年 日本

下妻上等!! 下妻市民及び茨城県民に限らず、日本国民にとって必見かつ誇りに思える今年最高の日本映画。ロリータファッションに身を包み田んぼの畦道を優雅な空想を膨らませて歩くスッとぼけた感じが完璧に合致した深田恭子がとにかくラブリー。片や田舎ならではのヤンキーレディース役で水野晴男を見つけて喜ぶ垢抜けないセンスを堂々と披露しまくる土屋アンナの根性も見事。NHKイタリア語会話での目付きの悪さは、この役の影響だったのか?! ハイテンションな流れから、そんなふたりのコンビネーションに愛着を感じ、行く先の分からぬ青春に熱いものがたぎるキラキラした感覚に魅せられまくり。『アメリカン・パイ』のような賞とは関係ない青春コメディをやりたかったという中島哲也監督だが、向こうのマネごととしてではなく、しっかりオリジナルな新しい日本の青春映画を撮り上げた手腕は素晴らしい。

MUSICOLOGY / PRINCE

ALBUM

MUSICOLOGY / PRINCE

プリンス好きにはたまらない、歓喜の新作。往年のプリンスを思い起こさせる丸出しムキ出しのエッセンスがこれでもか!と言わんばかりの大放出であります。やったよぉー! ここにきてプリンスの活動が充実しまくっているわけで、この風通しの良さにファンも素直に反応しているのか、現在のアメリカツアーは連日大盛況のようだ。おととし来日したレインボーチルドレンツアーでのパフォーマンスは、骨の髄までメロメロにさせられた人生最高と言ってもいい幸福絶頂のライブ体験だったわけですが、さらに勢いを増して席巻している現在のツアーの流れで、是非また来日してくれることを願わずにはいられません!

スチームボーイ

CINEMA

スチームボーイ

監督:大友克洋
2004年 日本

世界的なセンセーションを巻き起こした1988年『AKIRA』の大友克洋による待望の新作を観に、公開に先駆けた新宿厚生年金会館での一般試写会に行ってきた。監督作としてはオムニバスアニメ『MEMORIES』の中の一篇「大砲の街」以来、9年振りとなるだけに誰もが期待してしまうのも致し方ないが、期待して観るには少しストーリーが弱すぎるように思えてならなかった。あくまで蒸気と鉄製マシーンにこだわった映像はさすがに見応えのあるものだっただけに、内容にもっと説得力があればなぁ、と少し残念な感じ。大友克洋らしい騒々しさは、たっぷり堪能できました。

奥田民生 2004.06.15. 渋谷AX

LIVE

奥田民生 2004.06.15. 渋谷AX

29歳からの再出発から、祝!ソロ10周年。10月30日の広島市民球場ひとり股旅スペシャルに向けて、いつになく精力的な活動を行なっている今シーズン。僕自身も広島行きを決意したわけですが、バンド形態で行っている現在のツアーもできれば観ておきたかったところ、運良く売り切れだったAXのチケットを入手することができまして、行ってまいりました。スタンディングのライブハウスで、間近に観る民生は久しぶりなだけに、かなり楽しかった! 民生流の余裕をいつも通り見せつつも、やはり10周年の気合を感じさせる特別なものでもあったと思う。今回のツアー用に用意してくれた記念メドレー「人ばっか」はプログレもびっくりな物凄い人力ミックスで、爆笑を誘いまくりの力作! 未見の人はこれを聴くためにも、今年残りのツアー、行っといた方がいいですよ。「♪いつも僕は一人きり風呂に入ってワイン飲んだんだぁ〜」「♪来年の有給はわずかと言われた人ばっか〜」「♪となりの席では老けた人ばっか〜」とまあ、こんな調子でユニコーン「働く男」も飛び出しつつ、本人曰く「元曲を台無し」にしながら作ったメドレーだけに最高です。10周年に止まらず、20周年まで突っ走ると宣言してみせた民生氏。10年後ではなく、3年後がいわゆるデビュー20周年らしいです。なるほど。ひとまずソロ10周年、おめでとうございます。今年は民生ファンにとっても幸せな一年になりそうだ。

SET LIST
1.それはなにかとたずねたら 2.御免ライダー 3.彼が泣く 4.ライオンはトラより美しい 5.何と言う 6.スカイウォーカー 7.野ばら 8.スモーキンブギ 9.これは歌だ 10.線路は続かない 11.The STANDARD 12.イオン 13.人ばっか(10周年記念メドレー) 14.イージュー★ライダー 15.ルート2 16.サウンド・オブ・ミュージック 17.まんをじして 18.BEEF 19.月を超えろ
encore 1
20.近未来
encore 2
21.マシマロ
THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

ALBUM

THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

コアなロックファンにとってエルトン・ジョンはおおよそ無視された存在なのかもしれない。『ライオン・キング』の音楽をやったことで、なおさら評価対象から外されることに拍車がかかったことだろう。しかしながら、彼の音楽、とりわけ70年〜80年代の音楽を聴くに、どこも否定しようのない素晴らしい音楽であることは間違いなく、この2枚組のベスト盤は本当に愛聴してきているものだ。今でこそ誠実そうないいおじさんでも、ハチャメチャな私生活を送ってきた変人ロックンローラーであること。普遍的なメロディーをあんなにも生み出す才能があっても詩が書けず、作詩家のバニー・トウピンとコンビを組んで大成功したこと。カツラには億単位とウワサされているほど金が注ぎ込まれていること。音楽的な接点が全くないようなビースティ・ボーイズが「BENNIE AND THE JETS」(かなり好きな名曲です)をカバーしていたり、グラミーのステージでエミネムと共演したりしたこと。何かと逸話が多いのも、凄みを感じてしまうが、とにかく「サー」の称号を持つエルトン・ジョンの名曲はいつ聴いても素晴らしいということだ。

みうらじゅんin東京ドーム 郷土LOVE 2004 2004.06.06. 東京ドーム

LIVE

みうらじゅんin東京ドーム 郷土LOVE 2004 2004.06.06. 東京ドーム

我らがじゅんちゃんがついに東京ドームで2DAYSイベント開催! これは目出度いということで、2日目の日曜日に行ってきました。昼間は物産ピックなる催しで、日本全国47都道府県から集まった100を超えるブースでの郷土名産品の大試食販売会。加えて日本全国47都道府県から集まったゆるキャラたちとの素敵なふれあいが!! 場内、到る所にほぼ放し飼い状態のゆるキャラが点在するパラダイス空間となっていたのだった。どれもこれも凄まじい脱力オーラを放つゆるキャラたちを見つけては写真を撮って大喜び。これは楽しすぎる。わが故郷、宮崎から出店の愛す栗夢ソフトクリームは結構な盛況で列が途切れることはなかったような。栗のやつではなくミルクソフトでしたが、さすがに美味かった。で、そのブースの近くにいた宮崎のゆるキャラは「みるるん」というテレビ宮崎がいつの間にか作ってたキャラで、不気味すぎて忘れられないルックスが強烈だった。その後のみうらじゅんショーのとき、横にいた女の子二人組が携帯で撮った写真を見返していて、「みるるん」に爆笑しまくっていたのが、また可笑しい。夕方からのみうらじゅんショーはこちらもゆるく、物産ピックで歩き回って疲れていただけに少し眠気もあったりして。勝手に観光協会では安斎肇のオカリナが微妙に下手クソで面白かった。閉会式では「ゆるキャラ音頭」でゆるキャラ全員集合。壮観。前日のゲストだったという山田五郎も出て来て、最後は「ゆるキャラDEサンバ」で爽快に閉幕。ゆるキャランドの理想に強く共感した、素晴らしいイベントだった。