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LIVE RUST / NEIL YOUNG & CRAZY HORSE

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LIVE RUST / NEIL YOUNG & CRAZY HORSE

馬年といえばやはりこの人、御大ニール・ヤングが頭に浮かぶ人も多いかもしれません。『イヤー・オブ・ザ・ホース』って映画で「馬年」と漢字でどどーんというオープニングだったし。でも調べてみると彼は1945年(11月12日)の生まれなので、今年で57歳。実は馬年ではなく、酉(トリ)年だったのだ! なんとまあ・・・ということですが、気を取りなおして馬がらみでクレイジー・ホースとのライブ盤を紹介しましょう。1991年発表の2枚組『WELD』も好きですが、1枚モノではこれがベストといえるライブ盤ではないでしょうか。1979年発表で、同年に発表された傑作『RUST NEVER SLEEPS』同様に前半アコースティック、後半はエレクトリックにクレイジー・ホースとの圧巻な演奏と代表曲もふんだんに盛り込まれ全16曲と申し分ない内容です。昨年のフジロックを見逃した後悔というものが日に日に大きくなっていってるような。馬年の今年こそ再び来日を!

GOOD MORNING SPIDER / SPARKLEHORSE

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GOOD MORNING SPIDER / SPARKLEHORSE

今年は午(馬)年ですね。馬にあやかって、このバンドもグワーっと盛り上がるなんてことはないのでしょうか? あまり盛り上がりには期待できないですが、小品として扱われるには勿体無いようにも思えます。せめてひっそり来日ぐらいして欲しいものです。馬年だし。これは1998年のセカンドですが、ヒネり具合や歪み具合が絶妙なバランスで調合されたロックでありポップでもあるとても洗練されたマイルドな一品です。

トラフィック

CINEMA

トラフィック

TRAFFIC
監督:スティーブン・ソダーバーグ
2000年 アメリカ

麻薬戦争をドキュメントタッチで様々な地点で起こりうる経過を巧みにシンクロさせながら描いた、ソダーバーグらしい一本。本当にこの監督は巧いなぁと思う。個人的には『アウト・オブ・サイト』がいちばん好きだけど、この作品も全然飽きないです。深夜に見てても眠くならなかったし。それにしても麻薬対策を指揮する最高責任者の娘がヤク中って、すごい皮肉だよな。カタギにしても悪にしても、でかい役職の仕事なんてやるもんじゃないね。僕は目立たない自由で幸せな生活を望みたいです。

9 9/9 ’99野音 / TOKYO No.1 SOUL SET

ALBUM

9 9/9 ’99野音 / TOKYO No.1 SOUL SET

昨年末に行なわれた渡辺俊美監修によるコンピレーション盤の発売記念イベントで特別にソウルセットとして一時的な復活ステージを披露したらしい。うーむ、やっぱり行けば良かったなぁ。99年以来、活動を休止したままであったので、こういうニュースを聞くと、素直に喜ばしく思える。今年新たなアクションを起こすのかどうかわからないが、なんとなく再び彼らが音楽表現に向かっているようで、ロマンティック伝説に次章が加えられることを静かに期待して待ちたい。

殺し屋1

CINEMA

殺し屋1

監督:三池崇史
2001年 日本

正月早々、イヤーなもの見ちゃったなぁ。派手なスプラッターはそれはそれでめでたいように思いたいけど、ここまで生々しく痛々しいのは辛くて気持ち悪かった。殴る・蹴る・撃つの暴力より、切る・刺す・ちぎるのオンパレード。ひえー、もうやめてー! とにかく悪趣味なショッキング映像をここまで見せられては拒絶反応を示さざるを得ない。そこが三池崇史の狙いだったのか。映画の暴力シーンに麻痺している現代人に本気で目をそむけさせるほどリアルな感情としての痛みを感じさせることへの挑戦。それかただ単に登場人物の死亡率、出血量を日本映画史上最高にしたかっただけなのか。ピーター・ジャクソンの『ブレイン・デッド』はOKだけど、これは苦手です。もう二度と観たくないと思った。

カラテ大戦争

CINEMA

カラテ大戦争

監督:南部英夫
1978年 日本

ザッツ昭和エンターテインメント! これは凄い。かなりきてます。梶原一騎と大山倍達の原作の映画化作品なのだが、これを観るとどうして香港のカンフー映画のように日本にカラテ映画が根付かなかったのか不思議だ。ブルース・リーやジャッキー・チェンのようなスターが生まれなかったのが原因か。確かに主演の真樹日佐夫(梶原一騎の実弟)は石原裕次郎チックでちょっとおっちゃんだけど、えいやー!エイヤー!と敵を蹴り飛ばすサマは爽快。いまだからこそあまりに斬新に見えすぎるのかも知れないけど、これはサイコーです。極限流カラテ(いわゆる極真カラテ)の師匠役には大滝秀治が! 存在感ありますな。

BAVARIAN FRUIT BREAD / HOPE SANDOVAL & THE WARM INVENTIONS

ALBUM

BAVARIAN FRUIT BREAD / HOPE SANDOVAL & THE WARM INVENTIONS

今年もクリスマス・イブを迎えてしまいました。ひとりお部屋で暗い音楽祭をということで、基本姿勢の体育座りで早速ホープ・サンドヴァルのアルバムを聴いてみましょう。どよーんとしたアコースティック・ドリーミーな世界と甘美なホープの歌声は基本的にマジー・スターと同じ。あー、沈む。どんどん沈んでいくよぉーと思ったら、白昼夢の果てにすっかり昇天してしまいました。これは例えようのない美しさです。2001年を幕引きするにふさわしい、代表的な一枚。

THE ORBIT OF ETERNAL GRACE / GRASSHOPPER AND THE GOLDEN CRICKETS

ALBUM

THE ORBIT OF ETERNAL GRACE / GRASSHOPPER AND THE GOLDEN CRICKETS

先日のマーキュリー・レヴのライブでグラスホッパーコールが2回も起こった。おそらく同一人物から発せられたものと思われるが、もっとグラスホッパーが認知されてもいいんじゃないかと僕自信も思うわけで、彼のソロ作を紹介。名義はなんかバンドっぽいけど、実質ソロと言って差し支えないでしょう。ほとんどの曲ひとりで書いてるし、ヴォーカルも彼だし、楽器もサックスとかいろいろやってるし、まさにグラスホッパーづくし。音のほうはマーキュリー・レヴと比べたら地味というかインディー色が濃いけれど、不思議な温もりが充満してて、ちょっぴりスペイシーなところもあって、ゆる〜くって、好きな人にはたまらないと思いますよ。僕はLPで持っているのですが、最後は自分で回転を止めるまでループが延々と続くという仕掛けもあり。ジョナサン・ドナヒューはミックスで、デイブ・フリッドマンも同じく一部裏方で参加しております。

MERCURY REV 2001.12.18. 新宿リキッドルーム

LIVE

MERCURY REV 2001.12.18. 新宿リキッドルーム

ジョナサン、今回も華麗に舞ってました。一歩間違えればエスパー伊東になっちゃいそうなアヤしい舞いっぷりですが、そんなことより素晴らしい音楽に感謝感謝。グラスホッパー、今回もいいギターをたっぷり聴かせてくれました。サウンドにおけるバンドの核はやはり彼のギターでしょう。泣きのギターソロも立派にこなしつつ、ビール瓶使ってスライドノイズとまさに職人。口元に海苔がついてるようなヒゲ生やしてますが、そんなことより素晴らしい音楽に感謝感謝。サマーソニックではスケールにただただ圧倒されてしまったわけでしたが、今回は間近でじっくりマーキュリー・レヴ・サウンドの全身浴に浸りまくり。気持ち良くておもしろかった! 昨年はヨ・ラ・テンゴ、一昨年はフレーミング・リップスと年末は素敵なライブが観れて、最高! 2002年も期待してますよ。

SET LIST
1.THE FUNNY BIRD 2.CHAINS 3.TIDES OF THE MOON 4.TONITE IT SHOWS 5.CAR WASH HAIR 6.DELTA SUN BOTTLENECK STOMP 7.HOLES 8.FRITTERING 9.LINCOLN'S EYES 10.PLANET 11.NITE AND FOG 12.LITTLE RHYMES 13.YOU'RE MY QUEEN 14.GODDESS ON A HIWAY 15.SPIDERS AND FLIES 16.OPUS 40
encore
17.CHASING A BEE 18.SAW 19.HERCULES 20.THE DARK IS RISING
MY NAME IS BLUE / 小島麻由美

ALBUM

MY NAME IS BLUE / 小島麻由美

いつだったかタワーレコード新宿店でのインストアライブにギリギリ歌が終わったところで会場に到着という、非常に惜しすぎるビターな思い出が残っている。一体なにが歌われ披露されたのか、全ては闇の中。クヤしい! きっとこの新作からの曲も彼女は歌ったのだろう。「甘い恋」の悩殺フレーズ「♪甘い恋 vs 生活 甘い恋 vs 生活・・・」に瞬間ノックアウト。この歌いっぷりこそ、彼女の真骨頂。またまたトリコになりました。