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LOUDEN UP NOW / !!!

ALBUM

LOUDEN UP NOW / !!!

如何せんバンド名が「!!!」というのは口語・文語ともに扱いづらいのが難点なわけですが、どうやら彼らは今年を代表するダンスバンドとして君臨しそうな勢いであります。ボーカルがちょっとジョー・ストラマーっぽいなぁと思っていたら、曲のほうも在りし日のクラッシュを彷彿とさせるニューウェーブ・パンクの要素が割りと見受けられます。いつかのローフィディリティ・オールスターズのときのように、今年のフジロックでは彼らのライブで大いにダンスして盛りあがることでしょう!

下妻物語

CINEMA

下妻物語

監督:中島哲也
2004年 日本

下妻上等!! 下妻市民及び茨城県民に限らず、日本国民にとって必見かつ誇りに思える今年最高の日本映画。ロリータファッションに身を包み田んぼの畦道を優雅な空想を膨らませて歩くスッとぼけた感じが完璧に合致した深田恭子がとにかくラブリー。片や田舎ならではのヤンキーレディース役で水野晴男を見つけて喜ぶ垢抜けないセンスを堂々と披露しまくる土屋アンナの根性も見事。NHKイタリア語会話での目付きの悪さは、この役の影響だったのか?! ハイテンションな流れから、そんなふたりのコンビネーションに愛着を感じ、行く先の分からぬ青春に熱いものがたぎるキラキラした感覚に魅せられまくり。『アメリカン・パイ』のような賞とは関係ない青春コメディをやりたかったという中島哲也監督だが、向こうのマネごととしてではなく、しっかりオリジナルな新しい日本の青春映画を撮り上げた手腕は素晴らしい。

MUSICOLOGY / PRINCE

ALBUM

MUSICOLOGY / PRINCE

プリンス好きにはたまらない、歓喜の新作。往年のプリンスを思い起こさせる丸出しムキ出しのエッセンスがこれでもか!と言わんばかりの大放出であります。やったよぉー! ここにきてプリンスの活動が充実しまくっているわけで、この風通しの良さにファンも素直に反応しているのか、現在のアメリカツアーは連日大盛況のようだ。おととし来日したレインボーチルドレンツアーでのパフォーマンスは、骨の髄までメロメロにさせられた人生最高と言ってもいい幸福絶頂のライブ体験だったわけですが、さらに勢いを増して席巻している現在のツアーの流れで、是非また来日してくれることを願わずにはいられません!

スチームボーイ

CINEMA

スチームボーイ

監督:大友克洋
2004年 日本

世界的なセンセーションを巻き起こした1988年『AKIRA』の大友克洋による待望の新作を観に、公開に先駆けた新宿厚生年金会館での一般試写会に行ってきた。監督作としてはオムニバスアニメ『MEMORIES』の中の一篇「大砲の街」以来、9年振りとなるだけに誰もが期待してしまうのも致し方ないが、期待して観るには少しストーリーが弱すぎるように思えてならなかった。あくまで蒸気と鉄製マシーンにこだわった映像はさすがに見応えのあるものだっただけに、内容にもっと説得力があればなぁ、と少し残念な感じ。大友克洋らしい騒々しさは、たっぷり堪能できました。

奥田民生 2004.06.15. 渋谷AX

LIVE

奥田民生 2004.06.15. 渋谷AX

29歳からの再出発から、祝!ソロ10周年。10月30日の広島市民球場ひとり股旅スペシャルに向けて、いつになく精力的な活動を行なっている今シーズン。僕自身も広島行きを決意したわけですが、バンド形態で行っている現在のツアーもできれば観ておきたかったところ、運良く売り切れだったAXのチケットを入手することができまして、行ってまいりました。スタンディングのライブハウスで、間近に観る民生は久しぶりなだけに、かなり楽しかった! 民生流の余裕をいつも通り見せつつも、やはり10周年の気合を感じさせる特別なものでもあったと思う。今回のツアー用に用意してくれた記念メドレー「人ばっか」はプログレもびっくりな物凄い人力ミックスで、爆笑を誘いまくりの力作! 未見の人はこれを聴くためにも、今年残りのツアー、行っといた方がいいですよ。「♪いつも僕は一人きり風呂に入ってワイン飲んだんだぁ〜」「♪来年の有給はわずかと言われた人ばっか〜」「♪となりの席では老けた人ばっか〜」とまあ、こんな調子でユニコーン「働く男」も飛び出しつつ、本人曰く「元曲を台無し」にしながら作ったメドレーだけに最高です。10周年に止まらず、20周年まで突っ走ると宣言してみせた民生氏。10年後ではなく、3年後がいわゆるデビュー20周年らしいです。なるほど。ひとまずソロ10周年、おめでとうございます。今年は民生ファンにとっても幸せな一年になりそうだ。

SET LIST
1.それはなにかとたずねたら 2.御免ライダー 3.彼が泣く 4.ライオンはトラより美しい 5.何と言う 6.スカイウォーカー 7.野ばら 8.スモーキンブギ 9.これは歌だ 10.線路は続かない 11.The STANDARD 12.イオン 13.人ばっか(10周年記念メドレー) 14.イージュー★ライダー 15.ルート2 16.サウンド・オブ・ミュージック 17.まんをじして 18.BEEF 19.月を超えろ
encore 1
20.近未来
encore 2
21.マシマロ
THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

ALBUM

THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

コアなロックファンにとってエルトン・ジョンはおおよそ無視された存在なのかもしれない。『ライオン・キング』の音楽をやったことで、なおさら評価対象から外されることに拍車がかかったことだろう。しかしながら、彼の音楽、とりわけ70年〜80年代の音楽を聴くに、どこも否定しようのない素晴らしい音楽であることは間違いなく、この2枚組のベスト盤は本当に愛聴してきているものだ。今でこそ誠実そうないいおじさんでも、ハチャメチャな私生活を送ってきた変人ロックンローラーであること。普遍的なメロディーをあんなにも生み出す才能があっても詩が書けず、作詩家のバニー・トウピンとコンビを組んで大成功したこと。カツラには億単位とウワサされているほど金が注ぎ込まれていること。音楽的な接点が全くないようなビースティ・ボーイズが「BENNIE AND THE JETS」(かなり好きな名曲です)をカバーしていたり、グラミーのステージでエミネムと共演したりしたこと。何かと逸話が多いのも、凄みを感じてしまうが、とにかく「サー」の称号を持つエルトン・ジョンの名曲はいつ聴いても素晴らしいということだ。

みうらじゅんin東京ドーム 郷土LOVE 2004 2004.06.06. 東京ドーム

LIVE

みうらじゅんin東京ドーム 郷土LOVE 2004 2004.06.06. 東京ドーム

我らがじゅんちゃんがついに東京ドームで2DAYSイベント開催! これは目出度いということで、2日目の日曜日に行ってきました。昼間は物産ピックなる催しで、日本全国47都道府県から集まった100を超えるブースでの郷土名産品の大試食販売会。加えて日本全国47都道府県から集まったゆるキャラたちとの素敵なふれあいが!! 場内、到る所にほぼ放し飼い状態のゆるキャラが点在するパラダイス空間となっていたのだった。どれもこれも凄まじい脱力オーラを放つゆるキャラたちを見つけては写真を撮って大喜び。これは楽しすぎる。わが故郷、宮崎から出店の愛す栗夢ソフトクリームは結構な盛況で列が途切れることはなかったような。栗のやつではなくミルクソフトでしたが、さすがに美味かった。で、そのブースの近くにいた宮崎のゆるキャラは「みるるん」というテレビ宮崎がいつの間にか作ってたキャラで、不気味すぎて忘れられないルックスが強烈だった。その後のみうらじゅんショーのとき、横にいた女の子二人組が携帯で撮った写真を見返していて、「みるるん」に爆笑しまくっていたのが、また可笑しい。夕方からのみうらじゅんショーはこちらもゆるく、物産ピックで歩き回って疲れていただけに少し眠気もあったりして。勝手に観光協会では安斎肇のオカリナが微妙に下手クソで面白かった。閉会式では「ゆるキャラ音頭」でゆるキャラ全員集合。壮観。前日のゲストだったという山田五郎も出て来て、最後は「ゆるキャラDEサンバ」で爽快に閉幕。ゆるキャランドの理想に強く共感した、素晴らしいイベントだった。

アモーレス・ペロス

CINEMA

アモーレス・ペロス

AMORES PERROS
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
1999年 メキシコ

新作『21グラム』も気になるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のデビュー作。『赤い薔薇ソースの伝説』や、もっと昔のアレハンドロ・ホドロフスキ監督作品など、カルトな名作はいくつかあったが、現在、かつてないほどメキシコ映画に注目が集まっている切っ掛けは、この作品の成功と、ガエル・ガルシア・ベルナルという若きスターを生み出したことによるところが大きい。荒々しくパワフルでエネルギッシュに見せつけながらも、緻密なカット割りテクニックと3つの物語が交錯する巧みに計算された構成は本当に見事だ。胸を抉られそうなほど直情に訴えかける痛みや喜び、悲しみ。残されたほんの小さな希望を持って生きる人間の生の奥深さ。この映画の凄みを強烈に感じながら見入ってしまう。闘犬がいろいろ絡んでくるだけに、犬好きは注意が必要かもしれません。

永遠のモータウン

CINEMA

永遠のモータウン

STANDING IN THE SHADOWS OF MOTOWN
監督:ポール・ジャストマン
2002年 アメリカ

音楽好きじゃなくても知っているような数々の名曲をヒットチャートに送りこんだモータウンレコード。スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、スプリームス、フォー・トップス、テンプテーションズなどなどファンク〜ソウルミュージックの象徴的存在を生んだ影には、彼らのバックバンド、スタジオ・ミュージシャンを務めたファンク・ブラザーズという最高のミュージシャン達がいたことを語ったドキュメンタリー。現役のファンク・ブラザーズの証言と、再結成された彼らと彼らをリスペクトするシンガー達との共演ライブを中心に構成された最高に楽しめる内容になっている。ほとばしる熱い感動。チャカ・カーンが歌う反戦メッセージの込められたマーヴィン・ゲイの代表曲「WHAT’S GOING ON」に自然と胸が震えた。ファンク・ブラザーズの素晴らしさよ。サントラを買って帰ったほど、ファンクミュージックがますます好きになってしまった。美しく楽しい音楽がここにある。

ウォーカー

CINEMA

ウォーカー

WALKER
監督:アレックス・コックス
1987年 アメリカ

民主主義の大義名分を都合良くこじつけて、軍事力でもって支配し、政治的・経済的覇権を奪うアメリカ合衆国に対する痛烈な批判。この映画で描かれる実在したウィリアム・ウォーカー(エド・ハリスが熱演!)は中米ニカラグアに出征して全土を制圧後、デタラメな選挙で大統領となり、無茶苦茶にやりたいようにやった挙句、追放され処刑された人物である。そんな彼が生きた時代は19世紀半ばでありながら、現在のイラクなどにおけるアメリカの政治外交姿勢と比較しても、何ら変わっていないということで、いまこの映画を観ておいて、損はないだろう。制作当時は「強いアメリカ」を標榜したレーガン政権がニカラグアへ介入しており、その映像や19世紀にはあり得ないTIME誌やヘリコプターまで登場させるなど、昔も今も同じであることを皮肉っている。ニカラグアはサンディニスタ革命ということで、音楽はコックス監督なじみのジョー・ストラマー。マイケル・ムーア以前にアメリカへの反抗を堂々とやってのけたアレックス・コックスの傑作。