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WEEZER (RED ALBUM) / WEEZER

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WEEZER (RED ALBUM) / WEEZER

やたら転調する曲があったり、レッチリみたいな曲があったり、リヴァース以外の声が今まで以上に聴こえてきたりするアルバムではありますが、ウィーザーみたいな曲が入ってるのがやはりいちばん嬉しいですね。日本盤ボーナストラックに入る日本の曲のカバーがなんなのか気になりますが、インターナショナル盤ボーナストラックのザ・バンド「ウェイト」のカバーは、入れないほうがいいくらいダメな仕上がりでした。

音樂ノススメ / HALCALI

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音樂ノススメ / HALCALI

昨年末にこれが出てから、会社に持っていっては何気にいちばんよく聴いているかもしれないハルカリのニューアルバム。そもそも昨年度に行なった二度の広島遠征時にKOBさん宅で流してたPV集DVDで、二度ともシングル曲「マーチングマーチ」のPVを見てしまい、そこで刷り込まれたのが大きいわけでして、こうしてアルバムを買ってしまいました。いやはや、これはすごく良いですよ。一時期の山下達郎のように、どうにも唸らずにはいられない高性能かつポップに彩られた、ハルカリの二人の歌いっぷりも含めてプロフェッショナルな仕事が詰まった音楽となっております。

SMASH THE SYSTEM (singles and more) / SAINT ETIENNE

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SMASH THE SYSTEM (singles and more) / SAINT ETIENNE

最近、CD屋さんにセイント・エチエンヌの新譜らしきものが置いてあると思ったら、それはアメリカ向けの彼らのベスト盤でした。まあでも今更ながらもセイント・エチエンヌが割と好きなので、もっと評価されていてもいいのになぁ、とも思うわけです。割と好き、という物言いが微妙なニュアンスに取られかねないですが、割と好き、という感じが実によく当てはまってしまうから仕方がない。そんなわけで新しいのに限らずいろいろ出ている彼らのベスト盤ですが、個人的には新しいやつより2001年版の2枚組ベスト盤『SMASH THE SYSTEM』をオススメします。1990年のデビューから1999年までの軌跡がたっぷり詰まっていますが、この変わらない一貫した音楽スタイルは何なのでしょうか。当時は何も考えずに聴いてましたが、こうして振り返ってみると、結構すごいことのように思えてきます。メロディ・メイカー誌出身がいるだけに、メロディ・メイカーとしても実は素晴らしいポップチューンだらけ。その昔、ライブはカラオケという評判を聞いたものですが、スパンク・ハッピーよりずっと以前にそんなライブを堂々とやっていたというだけでも、再評価されてしかるべきかもしれません。そろそろ日本にも来てくれないかなぁ。今こそライブが観たい。

LOUDEN UP NOW / !!!

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LOUDEN UP NOW / !!!

如何せんバンド名が「!!!」というのは口語・文語ともに扱いづらいのが難点なわけですが、どうやら彼らは今年を代表するダンスバンドとして君臨しそうな勢いであります。ボーカルがちょっとジョー・ストラマーっぽいなぁと思っていたら、曲のほうも在りし日のクラッシュを彷彿とさせるニューウェーブ・パンクの要素が割りと見受けられます。いつかのローフィディリティ・オールスターズのときのように、今年のフジロックでは彼らのライブで大いにダンスして盛りあがることでしょう!

MUSICOLOGY / PRINCE

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MUSICOLOGY / PRINCE

プリンス好きにはたまらない、歓喜の新作。往年のプリンスを思い起こさせる丸出しムキ出しのエッセンスがこれでもか!と言わんばかりの大放出であります。やったよぉー! ここにきてプリンスの活動が充実しまくっているわけで、この風通しの良さにファンも素直に反応しているのか、現在のアメリカツアーは連日大盛況のようだ。おととし来日したレインボーチルドレンツアーでのパフォーマンスは、骨の髄までメロメロにさせられた人生最高と言ってもいい幸福絶頂のライブ体験だったわけですが、さらに勢いを増して席巻している現在のツアーの流れで、是非また来日してくれることを願わずにはいられません!

THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

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THE VERY BEST OF ELTON JOHN / ELTON JOHN

コアなロックファンにとってエルトン・ジョンはおおよそ無視された存在なのかもしれない。『ライオン・キング』の音楽をやったことで、なおさら評価対象から外されることに拍車がかかったことだろう。しかしながら、彼の音楽、とりわけ70年〜80年代の音楽を聴くに、どこも否定しようのない素晴らしい音楽であることは間違いなく、この2枚組のベスト盤は本当に愛聴してきているものだ。今でこそ誠実そうないいおじさんでも、ハチャメチャな私生活を送ってきた変人ロックンローラーであること。普遍的なメロディーをあんなにも生み出す才能があっても詩が書けず、作詩家のバニー・トウピンとコンビを組んで大成功したこと。カツラには億単位とウワサされているほど金が注ぎ込まれていること。音楽的な接点が全くないようなビースティ・ボーイズが「BENNIE AND THE JETS」(かなり好きな名曲です)をカバーしていたり、グラミーのステージでエミネムと共演したりしたこと。何かと逸話が多いのも、凄みを感じてしまうが、とにかく「サー」の称号を持つエルトン・ジョンの名曲はいつ聴いても素晴らしいということだ。

TOMMY AIRLINE / TOMMY FEBRUARY6

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TOMMY AIRLINE / TOMMY FEBRUARY6

昨年出たペット・ショップ・ボーイズのベスト盤『POPART』は、ド頭から「GO WEST」という「POP」盤と「WEST END GIRLS」などが収録されている「ART」盤に分かれた2枚組だった。エレポップリバイバルの象徴となったトミー・フェブラリーにとっての大大大傑作ファーストは言うなれば「POP」で、今回のセカンドは「ART」なんだと思う。チアリーダースタイルでカモフラージュされていた、手強いメガネっ娘としての知性と毒っ気が発揮されつつあるような雰囲気が感じられる。まさにトミーの風格といったところか。さすがであります。

TITLE#1 / 石野卓球

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TITLE#1 / 石野卓球

電気のベストアルバム発売と同じタイミングでリリースとなった卓球のソロアルバム。電気をとりあえず活動停止してから意外と時間が経過してしまっているが、その間のソロ活動の集大成をまとめてリリースする運びとなった第一弾アルバムだ。卓球自身も語っているように、確かに夜のアルバムという印象を受ける。ハイテンションのパーティー仕様ではなく、ひとり部屋でしっくり馴染むやさしい感触。「XTHC」という曲があるほど、ニューウェーブ寄りのサウンドがかなり効いていて、とても気に入っております。

THE LAST GREAT WILDERNESS / THE PASTELS

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THE LAST GREAT WILDERNESS / THE PASTELS

お久しぶりのパステルズから届けられた新作はデビッド・マッケンジー監督による同名映画のサウンドトラック。わずか30分弱でサントラの性格上インストナンバーがほとんどだけど、これはこれで結構手応えというか聴き応えアリ! ティーンエイジのジェリーさんや我らが日本の工藤冬里といった、地元グラスゴーからレーベルのジオグラフィック関係その他のパステル人脈総動員といえるゲストが満載。そんでもって、共同プロデューサーはジョン・マッケンタイアなわけですが、パステルズならではの音響〜映画スコアアプローチをしっかりフォローしてくれているような、あくまでほんわかムードが心地よいです。ナイスな選曲と言えるカトリーナが歌うスライのカバー「EVERYBODY IS A STAR」と、今回のゲスト軍団ユニットTHE NU FOREST名義でジャービス・コッカーが独特の節回しを久々に聴かせてくれる「I PICKED A FLOWER」、このわずか2曲ながら今回収録されたボーカルトラックの素晴らしさも聴き逃せない。

ECLECTIC / 小沢健二

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ECLECTIC / 小沢健二

二転三転した挙句ようやっとリリースされたシングル集『刹那』は、ジャケットが3種類もあるものの曲数が8曲プラス1トラックと、予想以上に厳選されてしまっているため、またしても謎が増えてしまった結果となったように思える。2年前、復活作として世に放った『ECLECTIC』の出来映えは素晴らしいものであったが、ここでも扉は開かれることなく、ついに表に登場することはなかった。タイミングの問題なのか、ポジショニングの問題なのか、契約上の問題なのか、何か決めあぐねずにはいられない環境なのかもしれない。元々、フリッパーズ・ギター〜小沢健二に距離を置いてきた自分にとって、アーバンソウルな洋楽インテリファンク的ハイ・フィデリティー・サウンドでバリバリ聴かせる『ECLECTIC』の変貌ぶりは特に気になることもなかったものだが、こう何年もだんまり決め込んでいるのは、さすがに気持ちが悪い。ブルーノートあたりでライブやっちゃえば良かったのに、小沢健二の沈黙とスティーブン・セガールの沈黙シリーズはいつまで続くのだろう。