

天国にちがいない
It Must Be Heaven
監督:エリア・スレイマン
2019年 フランス・カタール・ドイツ・カナダ・トルコ・パレスチナ
イスラエル・ナザレ出身のパレスチナ人であるエリア・スレイマン監督作。社会的メッセージを声高に語らずも、シュールかつ中心を意識した緻密にデザインされた映像に、ウェス・アンダーソンにはない凄味が伝わってくる。ラストシーンとタイトルに突如はじまったイスラエルの現状を思わずにはいられない。


ぼくの歌が聴こえたら
The Box
監督:ヤン・ジョンウン
2021年 韓国
EXOチャニョルが音楽の才能がありながら、人前で歌うことができず、ダンボール箱に隠れて演奏するのは『ぼっち・ざ・ろっく!』かと思った。ベタな選曲で彼の歌を堪能しながら韓国各地を旅する、さらっとしたテンポ感がいい。


ミセス・ハリス、パリへ行く
Mrs. Harris Goes to Paris
監督:アンソニー・ファビアン
2022年 イギリス
戦後のロンドン・バタシーに暮らすおばちゃんが、パリのクリスチャン・ディオールでオートクチュールドレスを作る物語。なんともチャーミングでめちゃめちゃ素敵な映画だった。原作は「ハリスおばさん」シリーズで、他にもニューヨークに行ったり、モスクワに行ったり、国会に行ったり、いろいろあるみたい。モデル役で目を惹くアルバ・バチスタは、先日クリス・エヴァンスと結婚している。


ハロー!?ゴースト
Hello Ghost
監督:キム・ヨンタク
2010年 韓国
臨死体験から幽霊が見えるようになった主人公も実は死んでいた!というオチではないけども、緊張感の無さから最後は衝撃を受けた。


キャノンフィルムズ 爆走風雲録
The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films
監督:ヒラ・メダリア
2014年 イスラエル
チャック・ノリス『デルタフォース』やスタローン『オーバー・ザ・トップ』等の監督として認知していたメナハム・ゴーランのドキュメント。資金集めの達人だった従兄弟のヨーラン・グローバスと組み、イスラエルからハリウッドに渡り、Vシネの如く映画を製作しまくったという。低予算映画に限らず、カサヴェテスやゴダール、アルトマンの作品も手がけていたことは初めて知った。80年代の時代を捉えた狂人の生き様に深く魅入ってしまった。


四畳半タイムマシンブルース
監督:夏目真悟
2022年 日本
森見登美彦『四畳半神話大系』とヨーロッパ企画『サマータイムマシン・ブルース』が合体!四畳半の懲りない面々が躍動する楽しさに満ちあふれている。ほとんど早回しのようなテンポの効果もあるのか、珍しくわが子も最後まで観てた。


ニューオーダー
Nuevo Orden
監督:ミシェル・フランコ
2020年 メキシコ・フランス
富裕層を標的にした過激なデモ集団の蜂起と機能しない政府により、あっけなく世界が変わる。その世界は革命的勝利と解放ではなく、犯罪組織と化した軍部による圧倒的支配で、現代のホロコーストを見させられているかのよう。もはや風刺とは思えないくらい強烈で救いのない作品。


がんばれ!チョルス
Cheer Up, Mr. Lee
監督:イ・ゲビョク
2019年 韓国
人情喜劇として気軽に楽しめると同時に、劇中では大邱地下鉄の大火災(実際に起きた放火事件がモデル)のことも描かれる。子役のオム・チェヨンが芦田愛菜に見えた。


スティルウォーター
Stillwater
監督:トム・マッカーシー
2021年 アメリカ
異国フランス・マルセイユで収監された娘の無実を晴らそうと真犯人を捜す父親がリーアム・ニーソンじゃない場合の物語。オクラホマ流から時間をかけて異文化での生活を理解していく過程がしみじみと良い。娘役アビゲイル・ブレスリンの声が伊藤沙莉だった。


鬼手
The Divine Move 2: The Wrathful
監督:リ・ゴン
2019年 韓国
はじまりこそ韓国囲碁版『3月のライオン』みたいな話なのかと思いきや、全くもってウルトラエクストリームな修羅展開で、クォン・サンウめちゃめちゃ鍛えてるし、敵キャラの味付けも申し分ないし、囲碁対局と腕力勝負がいちいち見応え十分。無茶苦茶おもしろい。
