

鬼手
The Divine Move 2: The Wrathful
監督:リ・ゴン
2019年 韓国
はじまりこそ韓国囲碁版『3月のライオン』みたいな話なのかと思いきや、全くもってウルトラエクストリームな修羅展開で、クォン・サンウめちゃめちゃ鍛えてるし、敵キャラの味付けも申し分ないし、囲碁対局と腕力勝負がいちいち見応え十分。無茶苦茶おもしろい。


川っぺりムコリッタ
監督:荻上直子
2021年 日本
荻上直子監督作だけに、褒め言葉として、めっちゃカウリスマキな映画だなぁと思った。久しぶりに風呂上がりに牛乳を飲む。季節的にも夏の映画でちょうど良かった。


象は静かに座っている
An Elephant Sitting Still
監督:フー・ボー
2018年 中国
中国の石家荘市・井陘は炭鉱の街らしい。その映画の舞台と、向かおうとする満州里、途中の瀋陽を地図で調べる。サントラのジャケットがまさに満州里の地図で、それも見事。満州里はロシアとの国境の街で、地理的な果てしなさに、この現実からとにかく遠いものを願う彼らの思いを感じる。公開を待たずに命を絶ってしまった監督が完成させた、3時間54分あっての映画だった。傑作。


白いトリュフの宿る森
The Truffle Hunters
監督:マイケル・ドウェック、グレゴリー・カーショウ
2020年 イタリア・アメリカ・ギリシャ
イタリアのトリュフハンターを追ったドキュメント作品。ほぼほぼが高齢老人のハンターたち。希少で高価であるがゆえのビジネス的な闇も深くなり、縄張りを狙って犬が毒殺されるとか、トリュフの向こう側の話を知る。ルカ・グァダニーノが製作総指揮のひとりとして関わっている。


スタートアップ!
Start-Up
監督:チェ・ジョンヨル
2019年 韓国
話は雑ではあるけれども、マ・ドンソクをおかっぱにしたアイデアの勝利。


マイ・ブロークン・マリコ
監督:タナダユキ
2022年 日本
どっちも壊れてるけど、やっぱ死なれるのは辛いと、当たり前のことを思う。永野芽郁の生命力が遺憾なく発揮されてて、すごくよかった。


Ryuichi Sakamoto: CODA
監督:スティーブン・ノムラ・シブル
2017年 アメリカ・日本
ガン治療が始まったあたりからの坂本龍一を追いつつ、当時進行中の作品作りとともに、とりわけ映画音楽家として過去のエピソードも語られる。この映画も含めて、本当にたくさんのものを遺してくれた。芸術は長く、人生は短し。追悼は続く。


線は、僕を描く
監督:小泉徳宏
2022年 日本
爽快なくらい江口洋介の映画だった。


パブリック 図書館の奇跡
The Public
監督:エミリオ・エステベス
2018年 アメリカ
11年かけて完成させた製作・脚本・監督・主演のエミリオ・エステベス入魂の一作。『狼たちの午後』や『聖者の眠る街』をちょっと思い出した。『怒りの葡萄』の一説を引用するシーンに感銘を受ける。


ジュディ 虹の彼方に
Judy
監督:ルパート・グールド
2019年 イギリス
47歳の若さでこの世を去ったジュディ・ガーランド。母親とスタジオに支配された壮絶な生涯と、精神の病の深さを思うと、十二分に生命を全うしたと、賛辞を送りたくなるのではないだろうか。晩年期の彼女を、全霊を込めて演じたレネー・ゼルウィガー。ボロボロでも、いざステージで輝きを放つ天才性を見事に表現していて、本当に素晴らしかった。
