ルドandクルシ
監督:カルロス・キュアロン
RUDO Y CURSI
2008年 メキシコ
今作の監督が脚本を書いた傑作『天国の口、終りの楽園。』と同じく、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが主演という、ラテン系の名コンビ復活で楽しい映画でした! チープトリックのゆるいコピーもあり、サッカーの試合の興奮もあり、ノリが良くておもしろかったです。メキシコ行きたい! 新丸子にあったおいしいメキシコ料理屋にもまた行きたいなぁ。
アバター
監督:ジェームズ・キャメロン
AVATAR
2009年 アメリカ
900席以上ある有楽町日劇も完売満席。初めてのデジタル3Dということで、3Dメガネ問題についにブチあたったわけですが、3Dメガネの上に自分のメガネをかける手法を今回採用させていただきました。映画に関しては、アバターとリンクするのは『マトリックス』のようだし、どっかの惑星で怪物相手に戦争するのは『スターシップ・トゥルーパーズ』のようだし、現地人が命を懸けて自然を守ろうとするのは『風の谷のナウシカ』のようだし、物語のアイデアに感銘を受けることは特にない映画だったと思います。しかし、3Dの映像体験アトラクションとして、ここまでのものを作ったのは素晴らしいです。すべては3Dのために、人間にない身体能力を持った異星人を主人公にして、とにかく走ったり飛んだり戦ったりと縦横無尽に動かしまくる。『アバター』は3D。それだけの印象で十分な映画だと思います。
かいじゅうたちのいるところ
監督:スパイク・ジョーンズ
WHERE THE WILD THINGS ARE
2009年 アメリカ
あのチビッコにしては、ヨットの操縦できすぎな気がしましたが、カレンOによる音楽にしろ、ジム・ヘンソンの会社によるかいじゅうパペットにしろ、純粋に、純真に訴える気持ちのこもった映画だったと思います。スパイク・ジョーンズ版の『大人は判ってくれない』というか「田舎に泊まろう!」というか「ウルルン」みたいなものなんだけど、むしろみたいなものだっただけに、ボロボロ泣いてしまいました。
ハングオーバー!
監督:トッド・フィリップス
THE HANGOVER
2009年 アメリカ
全米大ヒットコメディということで期待してただけに、先走って観てしまいましたが、内容を思い出す必要もないくらい最高におもしろかったです!! 酔っ払ってあれだけできたらすごいよー。今日のニュースでゴールデン・グローブ賞のコメディ・ミュージカル部門の作品賞とってましたね。
マラドーナ
監督:エミール・クストリッツァ
MARADONA BY KUSTURICA
2008年 スペイン・フランス
いまとなってはアルゼンチン代表監督となってまたまた騒がせてくれてますが、今回のドキュメンタリーは2005年から2007年に取材・撮影されたもの。エミール・クストリッツァ自身もカメラに映りこみながら、サラエボに招いたりとお互いのプライベートも共有したりしつつ、おじさんマラドーナの最近の姿と言葉が鮮明に綴られている。マラドーナは表も裏もマラドーナなんだなぁ。今度のワールドカップはマラドーナが見れるという意味で、ものすごく楽しみです!
カールじいさんの空飛ぶ家
監督:ボブ・ピーターソン、ピーター・ドクター
UP
2009年 アメリカ
深くせつない冒頭15分で泣いちゃったわけですが、重い腰をあげて、いまをチャレンジすべくアクションを起こすこと。そんなカールじいさんの男っぷりがカッコよく、そっちを強く意識させる映画の志に共感でありました。
2012
監督:ローランド・エメリッヒ
2012
2009年 アメリカ
大マジメに壮大なギャグ映画としての期待を裏切らない今作は、ローランド・エメリッヒの最高傑作ではないでしょうか。最後ハッピーエンディングのぬる~い湯加減も見事! ゲラゲラ笑って、時間もお金も決してムダではなく、むしろみんなに劇場で観ることを薦めたいです。
イングロリアス・バスターズ
監督:クエンティン・タランティーノ
INGLOURIOUS BASTERDS
2009年 アメリカ
ブラッド・ピットより、ナチス大佐役のクリストフ・ヴァルツが強烈! フランス女優メラニー・ロランもよかった! 戦争の悲喜劇とブラックなノリは、三船敏郎も出演したスピルバーグの『1941』やアルトマンの『MASH』を思い出したりもしますね。長ったらしいセリフとムダにエグいシーンをちりばめたタランティーノの趣味に付き合うにしても、今作は展開がサクサク進むので153分ながら、最後まで楽しむことができました。
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
監督:サーシャ・ガヴァシ
ANVIL! THE STORY OF ANVIL
2009年 アメリカ
最大瞬間風速こそ確かに吹かせたものの、音楽シーンの陰日向をひたすら歩み続けたメタルバンドの切ないドキュメンタリー。ミッキー・ロークの『レスラー』にも通じる男の夢と老いと生活・・・。現実は過酷で厳しいけど、日本人はいいことしたな。
パイレーツ・ロック
監督:リチャード・カーティス
THE BOAT THAT ROCKED
2009年 イギリス・ドイツ
権利の関係なのかわからないけど、ビートルズ以外の60年代ロック&ポップミュージックが、これでもかというくらい流れるので、あれこれ考えずに楽しめる映画でありました。ロックンロール!