open-air

ワイルドバンチ

CINEMA

ワイルドバンチ

THE WILD BUNCH
監督:サム・ペキンパー
1969年 アメリカ

「動いたら 殺せ / IF THEY MOVE, KILL ‘EM」 冒頭のウィリアム・ホールデンのセリフで緊張感が一気に高まり、市民を巻き込んだ凄まじい銃撃戦へ。追う者、追われる者、支配する者・・・、戦う者たちすべてが悪という図式。善悪の区別なく男を描いているのが素晴らしく魅力的だ。その男たちのプライドと友情、郷土愛が交錯し、死を決してのラストの大銃撃戦へと物語は導かれる。巨匠サム・ペキンパーの最高傑作であり、アメリカ西部劇の金字塔。

LIVE

ライブビート 2001.05.10. NHK渋谷放送局 505スタジオ

出演:ROCKING TIME、WHAT’S LOVE
NHK-FMの番組収録ライブを観てきた。最初に登場したのがWHAT’S LOVEというバンド。大学のサークルみたいな見た目の雰囲気のバックバンドのみなさんではあれど、いきなり上半身裸に髪の毛爆発黒ブチめがねのなんとなく苦労人ぽいフロントマンの男が出てきて、ちょっと引く。全体的には歌謡スカといったらいいのか? 意外とおもしろかった。続きましてはROCKING TIME。ロック・ステディ〜レゲエをルーツにした、日本の注目バンドだ。ボーカルはよゐこ濱口優にしか見えないけど、スウィートな歌声で好感が持てます。

ナビィの恋

CINEMA

ナビィの恋

監督:中江裕司
1999年 日本

沖縄県栗国島を舞台にした老若男女の恋愛模様。ズバリ言って、老の部がよいです。若の西田尚美&村上淳カップルも健闘してるけど、思いを馳せる待ち人が60年経って約束を果たしに島に戻ってくるなんて、ロマンチックすぎるぜ!ってことで、老の部がよいです。嗚呼、行ってみたいな栗国島。

FREE ALL ANGELS / ASH

ALBUM

FREE ALL ANGELS / ASH

デビュー時から見てきてるバンドではあれど、懐かしさとか衰えとかを感じさせない勢いがある。今作も広く支持されていることが素直に嬉しい。ところで、(日本盤は未確認なのだが)僕が買ったUK盤CDはそのままCD-ROMになっていて「ASH VIDEO MIXER」というソフトが入っているのだけど、これが楽しい。いろんなビデオ素材を好きにつなげて、自分だけのクリップが作れるというスグレモノ! いろいろ試してみる価値オオアリですよ。

LIVE

PLAYITCOOL2001 2001.05.05. 渋谷 ON AIR EAST

LIVE:KTU、AUDIO ACTIVE
DJ:下田法晴
このメンツにして、タダ。もうとにかく感謝感激だ。KTUなんて、この先ライブが観れるかどうか自然発生したユニットだけに、ほんと貴重だったと思う。あまりの気持ち良さにトイレをガマンしきれず、唇かみ締めながら一時途中退場してしまったことが悔やまれるが、いやー本当に自由で贅沢なダブサウンドに満たされたいいライブだった。こだま和文は迷彩服にスキンヘッドと一歩外では立派な過激派にしか見えないだろうけど、ステージではやっぱ違いますね。トランペットを吹く姿が神々しい。続いてSILENT POETSの下田法晴氏によるDJセットをはさみ、ラストのaudio activeへ。重いビートに脳を覚醒へと導くノイズの応酬。彼らも初めてだったけど、こんなにカッコイイとは! 3時間に及ぶダブづくしに今日も大満足。

MUSIC DAY 2001 “K.M.C+1” 2001.05.04. 日比谷野外大音楽堂

LIVE

MUSIC DAY 2001 “K.M.C+1” 2001.05.04. 日比谷野外大音楽堂

出演:忌野清志郎/ラフィータフィー、クラムボン、MO’SOME TONEBENDER、HI-5、GO!GO!7188、IN THE SOUP
野外のイベントっていう、それだけで胸躍ってしまうのは、僕だけではないだろう。この日のように天気が良ければなおさらで、開放的な気分になって一層気持ちがいいものだ。演奏する側も随分リラックスして楽しんでたように思える。ラフィータフィーの清志郎は貫禄十分に自転車乗りのスタイルでロックンロール「君が代」をブチかまし、クラムボンは明るい空の公園にマッチしたステキな雰囲気を醸し出す。ラウドな演奏の続く中、すっかり日も暮れて、最後は艶のあるボーカルとセクシーな肢体をさらけ出し、婦女子の歓声を一身に浴びたイン・ザ・スープが今日のイベントをまとめ上げた。外で観るにはまだちょっと寒かったりもしたけれど、ハッピーないいイベントだった。

サングローズ / Cocco

ALBUM

サングローズ / Cocco

「去って行くひとはいつも あぁ こんなにも美しい」なんて詞がフッと頭に浮かんでしまうような、Coccoの去り際に放たれたこの作品は胸のすく思いのする立派なものだった。不思議と寂しい思いもしなかった。事実として引退することで、遠く離れていくことより、このアルバムでより身近になった思いがしたからかもしれない。

LIVE

GREAT3 2001.05.01. 渋谷AX

素晴らしいライブだった。ステージとフロアのこれ以上ない一体感。両者から放たれるほとばしる熱量。そこにいた誰もが幸せを見つけた夜。もう、すべてがフッ飛んでしまった。壊れた橋を渡ろうが、犬の下で眠ろうが、呪いかけられようが、世界はそれでも美しい。世界はそれでも美しいのだ。GREAT3の音楽とともに。

SET LIST
1.LAST SONG 2.SUNDOWNER 3.BEE 4.SUMMER'S GONE 5.QUINCY 6.玉突き 7.LOVEMEN 8.ACAN 9.FLY LIKE AN EAGLE 10.影 11.SAMPEDORO GOLD 12.R.I.P 13.MADNESS BLUE 14.エデン特急 15.TREE TOP SHINE
encore 1
16.FIN 17.SOUL GLOW
encore 2
18.UNDER THE DOG
encore 3
19.マイ・ウェイ
クレイジー・イングリッシュ

CINEMA

クレイジー・イングリッシュ

CRAZY ENGLISH
監督:チャン・ユアン
1999年 中国

「英語を話せるようになってお金持ちになろう! 恥を捨てて体全体で英語を学ぼう!」と、中国全土を説いてまわる政府公認のスーパースター、リー・ヤン先生のドキュメンタリー。欧米、日本への対抗意識を「MAKE MONEY!!」の単純論法で植え付けるその熱い姿勢は痛快であり、脅威に思える。これがカルト現象ではない事実にア然としてしまった。2000年紀、中国の時代はすぐそこなのかもしれない。実はこのリー先生、映画のプロモーションで来日したようだが、それまで外国に行ったことがなかったことが判明。驚いた。この先生、やっぱ狂ってる。でもすごい。

RADIO4 2001.04.22. 西麻布YELLOW

LIVE

RADIO4 2001.04.22. 西麻布YELLOW

DJ:ALAN McGEE、PAUL HARTE
LIVE:THE MONTGOLFIER BROTHERS
クリエイションに終止符を打ち、2000年9月、アラン・マッギーが新たに立ち上げたレーベル「POPTONES」主催のクラブ・イベントが東京に初上陸。アラン・マッギーだから行っとくか、という程度の期待しかなかったが、やはりそれ相応のものでしかなかったのはちょっぴり哀しい。彼の趣味なんだろうけど、80年代モノ主流のエレ・ポップ、ヒップ・ホップ、ハウス、ゴス、ヘビメタという新しさと新鮮さのまるでない選曲。クリエイションもPOPTONESもほぼ封印し、いちばん盛り上がってしまったのがダフト・パンク「ONE MORE TIME」・・・。ライブのモンゴルフィア・ブラザーズがフロアを熟睡へといざなうヒーリング・ミュージック状態だったのは、ある意味スッキリできてよかったかもしれない。アラン・マッギーのDJとしての腕が三流だろうが、それは特に気にしないけど、もっとロックして欲しかったなと、願わくばUKロックの歴史をセットで組み立てるぐらいのものが欲しかったなとロックな客として思ってしまったもの。彼の年齢にして新しく始めたその行動は、立派すぎていまだに尊敬の念は絶えないが、POPTONESやRADIO4が彼にとっての隠居生活の楽しみ的意味合いであるように思えたりもして。現実にクリエイションはもういないとはっきり認識させられた夜でもあった。