open-air

THE HOUR OF BEWILDERBEAST / BADLY DRAWN BOY

ALBUM

THE HOUR OF BEWILDERBEAST / BADLY DRAWN BOY

10月のライブではボロボロだったと書いてしまったが、今年を振り返って2000年を代表するアルバムの一枚として、やはり今作は外せない。美しさと完成度ではズバ抜けたものがあって、一生手放すことができない作品だ。せつない冬に聴くとまた余計にセンチメンタルにしんみり浸ってしまいます。

デッド オア アライブ 犯罪者

CINEMA

デッド オア アライブ 犯罪者

監督:三池崇史
1999年 日本

絶句・・・・・・。ウワサには聞いていたけど、このラストって・・・、いやー、興奮しました。オチでまさか、クゥあぁぁー、書かない方がいいですね。哀川翔VS竹内力。竹内力が悪役の表情に徹していた分、刑事哀川翔が人間味のある演技で想像以上に格好いいが、ラストであんなことが起こせるのは竹内力以外に考えられないわけで、それだけの凄みが竹内力には備わっているということだ。とにかく必見!と僕も言わさせていただきます。

花のランランパワー / THE 真心ブラザーズ

SINGLE

花のランランパワー / THE 真心ブラザーズ

倉持陽一、桜井秀俊、真心の両人ともミレニアム婚を果たし、2枚組ライブ・ベスト盤も先頃リリースされた昨今、そのアルバムには見事に収録されなかった93年の迷曲。彼らのフォーク・デュオ時代、いまとなってはゆずのはしりのようなものだが、当時アルバム4枚も出してのシングルがこれである。苦労してきたんだなぁ〜としみじみしちゃうけど、歌は元気いっぱいいっぱいぱい! 出だしからコーラスなのだが、歌詞が「ランランラリルレロリララン ナンナンナニヌネノニナナン ダラダラ キビキビ グニャグニャ」って、すごくないか? これは思わず歌ってしまいますよ。アニメ「コボちゃん」のオープニング・テーマで、ジャケットに描かれたコボちゃんの後ろで陽気に歌っている二人のイラストも植田まさしによるものなのだろうか? それにしても、自分で所有しておきながら、なんで持ってんだろうと不思議に思う。

フューチュラマ / スーパーカー

ALBUM

フューチュラマ / スーパーカー

先行の「FAIRWAY」「White Surf style 5.」、この2枚のシングルが良すぎたせいか、アルバム自体にはそれほどときめくことはなかったが、彼らの潜在能力をアッピールするには十分すぎる作品だ。完璧すぎるアルバムや達観しすぎの境地に達するのは、まだ早いというか、花は咲いてもピークはまだ先と思わせるところがすごい。時代の担い手、サウンド・イノベーターとしての期待。歌えるヴォーカリストがいないのが、むしろスーパーカーの強みのように思う。

雪が降る町 “more bell mix” / ユニコーン

SINGLE

雪が降る町 “more bell mix” / ユニコーン

ワム!やタツロー、ジャクソン5にジョンとヨーコのWAR IS OVERと毎年毎年ほんとに毎年ヤなもんです。年末シーズンの気持ちを代弁してくれるのは、やはりこれしかありません! 「世の中は 色々あるから どうか元気で お気をつけて」 読んでくれている皆さんに、この歌詞の言葉を贈りたいと思います。なお、“more bell mix”とはベスト盤に収録された通常のシングル・ヴァージョンより、鈴の音を気持ち大きめに設定されてリカットされた再発シングルのヴァージョンです。

ファーザー・アロング / スパイラル・ライフ

ALBUM

ファーザー・アロング / スパイラル・ライフ

車谷浩司(現 AIR)と石田小吉(現 スクーデリア・エレクトロ)によるかつてのユニット、スパイラル・ライフ。僕は特別スパイラル・ライフのファンだったわけではなく、その他の持っていたアルバムは売っぱらってしまったりしてるのだが、この『ファーザー・アロング』はそれこそ特別の思いで好きだったりする。誰にもいつになろうとつい棚から引っ張り出して聴いてしまう永遠のマイ・スタンダードといえるようなアルバムが何枚かあると思うが、僕にとって『ファーザー・アロング』はそんなアルバムの一枚です。ネオアコとマンチェのおいしいとこどりな音楽だけど、このアルバム世界の完成度は、どんな凡百のマネっこバンドよりも、スパイラル・ライフのどのアルバムよりも、群を抜いて突出しているというその思いはいまも変わりません。1993年、スパイラル・ライフのファースト・アルバム。

アンドロメディア

CINEMA

アンドロメディア

監督:三池崇史
1998年 日本

話題の三池崇史が過去に撮ったアイドル映画。メインにSPEED、サブにDA PUMPという布陣。このいたしかたないキャスティングではあっても、しっかりアイドルたちを引き立たせた立派におもしろい映画だった。ファン以外の一般の目で観ても楽しめるという点で、さすがだなと思う。ファンタジーが強すぎて、僕は泣くには至らなかったけど、ストーリーをまとめてラストは美しく感動的。もちろん、角川映画ではありません。

ELECTRAGLIDE 2000.11.24. 幕張メッセ国際展示場

LIVE

ELECTRAGLIDE 2000.11.24. 幕張メッセ国際展示場

ACT:UNDERWORLD, ORBITAL, LUKE SLATER, TWO LONE SWORDSMEN, RICHIE HAWTIN, DJ TOMO HIRATA
幕張メッセのだだっ広い展示場にステージとスタジアム級に積み上げられたPA、あとは特になしという、ある種異様な屋内空間で繰り広げられた巨大なレイヴ・パーティ。充実したメンツが並ぶなか、メインを張ったアンダーワールドへの期待感が尋常ではなかったオーディエンス達。ここまで歓迎、祝福ムードに包まれると、ふたりぼっちとなってしまったアンダーワールドも嬉しくてしょうがなかったのだろう。時間が押してもやれるだけやって帰ったという感じで、本当に温かいオーディエンスは救いだったと思う。実際、「COWGIRL」から始まったライブはよいものであったが、内心ハラハラしっぱなしだった。こんな気持ちで観たのは、96年正真正銘そのものの終わりだったレディングのストーン・ローゼズのとき以来かもしれない(このとき同時刻セカンド・ステージのトリが絶頂を迎えつつあったアンダーワールドだった。そう、96年は『TRAINSPOTTING』の年だったのだ)。「JUANITA」ではヴォコーダー・マイクが突然の不調で使えないといった目に見えて明らかな失敗があったが、やはり『EVERYTHING, EVERYTHING』ほどのキレはなかったように思う。カール・ハイドのたこ踊りは冴え冴えだし、リック・スミスも本当にひとりでサウンド操作をよく頑張った。でも、今後はせめてライブだけでもサポートを入れるべきではないだろうか。あまりにリック・スミスの仕事量がハンパじゃない。ライブ後半、起死回生の「BONE SLIPPY」以降はELECTRAGLIDEのハイライトともいえる素晴らしさだったと思う。もう、踊りまくり。あまり画的に魅せる気はなかったのか、TOMATOのヴィジュアルはショボかったが、終わりをしっかり決めるあたりはさすがアンダーワールドです。なんだかんだ言っても楽しかった、やっぱり。個人的には八ツ墓風に懐中電灯を頭の両サイドに装着して決めてきたオービタルが貫禄でベスト・アクトに推薦。

SET LIST
ORBITAL set list
1.FUNNY BREAK(ONE IS ENOUGH) 2.SPARE PARTS EXPRESS 3.IMPACT 4.KNOW WHERE TO RUN 5.HALCYON 6.I DON'T KNOW YOU PEOPLE 7.THE BOX 8.TOOTLED 9.TENSION
encore
10.SATAN 11.DR.WHO 〜 CHIME

UNDERWORLD set list
1.COWGIRL 2.ROWLA 3.PEARL'S GIRL 4.新曲 5.BORN SLIPPY (ORIGINAL) 6.JUANITA 7.SPOONMAN 8.KITTENS 9.JUMBO 10.CONFUSION THE WAITRESS 11.BORN SLIPPY NUXX 12.新曲 13.PUSH UPSTAIRS
encore
14.KING OF SNAKE 15.MOANER
FAMILIAR TO MILLIONS / OASIS

ALBUM

FAMILIAR TO MILLIONS / OASIS

御存知ウェンブリー・スタジアムでのライブ盤。かつてオアシスと一心同体だった自分の過去がオーバーラップしてしまう時代を築いた名曲と一言もうたを口ずさめない最新アルバムからの曲。聴き手のわがままでしかないことは十分わかっているが、現状のオアシスについて冷めてしまっていることは否定できない。来日公演のときより調子はよかったみたいだが、決して最高とはいえない。最高とはいえないのが、とても問題なのだ。なぜならオアシスは常に最高であったからだ。結局、今回のライブ盤からも次なる最高の一手は見出せなかったが、唯一希望が持てたのが、ノエルが「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」を歌っていること。さすがにこれは鳥肌が立ったが、残念ながらオアシスの新曲ではない。パンク全勢の時代、ジョニー・ロットンが言い放った「ロックは死んだ」という伝説の文句に対する、1979年、男ニール・ヤングの純然なるアンサー・ソングとして有名すぎる「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」。「ROCK AND ROLL WILL NEVER DIE」という歌詞を歌い上げるノエルを信じるしかない。

LIVE

LIVE SHOWER PHANTOM 2000.11.21. タワーレコード渋谷店 STAGE ONE

GUEST:玲葉奈、斉藤和義
まずは番組のVJでもある玲葉奈がジャジーにブルージーにピアノとトロンボーンをバックにホーリーなライブを披露。後半、同じくVJでペアを組むエル・マロの會田茂一がギターで参加し、玲葉奈をサポート。ハッピーな空気に包まれ、なかなか楽しいライブだった。玲葉奈、うた上手。赤いドレス姿もステキでした。続いて登場の斉藤和義はアコースティック・ギター一本の弾き語りスタイル。これが素晴らしく良かった! カッコいいです。いいうたです。みんながみんな聴き入ってました。「歩いて帰ろう」や「アゲハ」からライブで聴かせるのは初めてという新曲まで、こちらも本当にステキなライブでした。

SET LIST
斉藤和義 set list
1.歩いて帰ろう 2.ユーモアで 3.白黒 4.古い話 5.郷愁 6.アゲハ 7.僕の踵はなかなか減らない