UNICORN [ 2009.05.20. 日本武道館 ]
今年正月の再結成発表から新作発売、そして全国ツアーとトントン拍子にやってきてしまった2009年。武道館一点買いのわたくしは、ツアーの内容を知らないようになんとかがんばってきた日々ともこれでオサラバです。ポリスやバービーボーイズのように惜しみなく過去の曲をひたすらやりつつ、楽曲の強さと抜群の演奏力・歌唱力でノスタルジーを吹き飛ばすやり方でも、十分通用したと思うけど、ネタ重視のユニコーンだけに、16年ぶり新ネタでの勝負にもこだわりがあったのだと思う。ユニコーンなりのまさに人に歴史ありな、オッサン芸能の魅力をいかんなく放出しての3時間。結果、濃いのかユルいのかキマってるのかどうなのかよくわからないけど、とにかく何だかとてもというか、さすがというか、かっこ良くて楽しかった3時間でございました。こんなかたちでやっちゃったら誰か死ぬまで辞めようがないだろうし、他の日にやった「ペケペケ」や「おかしな二人」やら以外にも、やって欲しい曲はまたいつかお願いしたいです。シングルでない「車も電話もないけれど」や「開店休業」が聴けたのは嬉しかったし、オハヨー!の一発でノックアウトされた「ロック幸せ」はほんとタイトル通りの気分になれたし、まさかの選曲だったけど、堂々と「PTA」が披露できるユニコーンはやはり最高でした。
1. ひまわり 2. スカイハイ 3. スターな男 4. ボルボレロ 5. 働く男 6. 水の戯れ~ランチャのテーマ~ 7. オッサンマーチ 8. キミトデカケタ 9. ロック幸せ 10. AUTUMN LEAVES 11. 自転車泥棒 12. ザギンデビュー 13. PTA ~光のネットワーク~ 14. WAO! 15. BLACKTIGER 16. R&R IS NO DEAD 17. サラウンド 18. 大迷惑 19. ヒゲとボイン 20. 車も電話もないけれど 21. HELLO
encore 1
22. 人生は上々だ~CSA改めSMA~人生は上々だ
encore 2
23. 開店休業
ミルク
監督:ガス・ヴァン・サント
MILK
2008年 アメリカ
題材自体が強烈なメッセージを持っているものだけに、ガス・ヴァン・サントもショーン・ペンもかなり力のこもった仕事っぷりで、見事な傑作でありました。写真が出てたけど、本人とそっくりなのが驚き。
レッドクリフ PART II -未来への最終決戦-
監督:ジョン・ウー
RED CLIFF II
2009年 アメリカ・中国・日本・台湾・韓国
パート1が壮大なイントロだったので、ようやく本編といった感じで楽しめました。硬派であり軟派であり、ジョン・ウーのやりすぎな演出もてんこ盛り。主要キャストを除いては、敵も味方もほぼ全滅の殺戮の嵐でありました。
グラン・トリノ
監督:クリント・イーストウッド
GRAN TORINO
2008年 アメリカ
前にビートたけしが、これからは老人映画が流行るだろうから老人映画を撮りたい、みたいな話をしてたと思うけど、イーストウッドほど老人映画の限界を拡げ続ける映画人はいないだろう。今年5月で79歳でありながら、今作もしっかりハードボイルドな男クリント・イーストウッドの世界を魅せつけてくれましたよ!! しびれますなぁ~。
SPARKS [ 2009.04.23. 渋谷O-EAST ]
去年のフジロックでの勢いそのままに、今回はスペシャルな2部構成! 前半は最新の21作目『Exotic Creatures Of The Deep』を曲順通り全曲披露。ロンがベッドから目覚めて、アルバム燃やすまで、一部ダンサーを加えながらフジロックの感動再びの演出で盛り上がりました。一度幕が閉じて後半は代表作『Kimono My House』を曲順通り全曲披露!!! まさにスパークですよ。デビッド・ボウイが『ジギー・スターダスト』を全曲曲順通りに再現するようなものですからね。たまらんかったです。今回も猛烈に楽しかった! 偉大なりスパークス。
第1部 Exotic Creatures Of The Deep
1. Intro 2. Good Morning Listen 3. Strange Animal 4. I Can't Believe That You Would Fall For All The Crap In This 5. Let The Monkey Drive Listen 6. I've Never Been High 7. She Got Me Pregnant 8. Lighten Up Morrissey 9. This Is The Renaissance 10. Director Never Yelled Cut 11. Photoshop 12. Likeable
第2部 Kimono My House
13. This Town Ain't Big Enough for Both of Us 14. Amateur Hour 15. Falling in Love with Myself Again 16. Here in Heaven 17. Thank God It's Not Christmas 18. Hasta Manana, Monsieur 19. Talent Is an Asset 20. Complaints 21. In My Family 22. Equator
encore
23. Propaganda 24. At Home at Work at Play 25. B.C. 26. Suburban Homeboy
スラムドッグ$ミリオネア
監督:ダニー・ボイル
SLUMDOG MILLIONAIRE
2008年 イギリス
今年のアカデミー作品賞作品ということですが、社会派として重々しく見せつけるでなく、痛快娯楽作としての完成度が素晴らしかったです。ダニー・ボイル版『シティ・オブ・ゴッド』と言えなくもないですが、ハラハラドキドキさせながら導かれるラストの猛烈なカタルシスの味は、デビュー作『シャロウ・グレイブ』以来かもしれない。おもしろかった!!
サーチャーズ 2.0
監督:アレックス・コックス
SEARCHERS 2.0
2007年 アメリカ
まさしく低予算の正統派B級映画でございました。ロードムービーといっても単なる映画好きなオヤジたちの知恵比べでしかなかったという、相当なくだらなさが好きです。モニュメントバレーにはあの宿も含めて行きたいぞと思いました。
トロピック・サンダー 史上最低の作戦
監督:ベン・スティラー
TROPIC THUNDER
2008年 アメリカ
まさしくバカ映画の大傑作!! プラトーンに地獄の黙示録、ランボーあたりを下敷きにかませつつ、ハリウッド全体をネタにして笑わせてくれます。トム・クルーズの怪演もさることながら、何といってもロバート・ダウニーJr.の狂演がスバラシイです!! オーストラリア出身アカデミー主演男優賞5回受賞の演技派俳優役で、今回は黒人軍曹になりきるというムチャクチャな設定を完璧にやりきってます!
BECK [ 2009.03.25. NHKホール ]
今回はいたってシンプルなセットであるだけに、よりダイレクトに、より生身なベックの音楽家としての姿が、色濃く表現されたライブだったと思います。十分ベテランでありながら、ここまでヘタウマなバンドもどうかと思うほどオルタナな雰囲気で、それはそれでちょっとグッとくるところがありました。ギターのお姉さん、カッコよかったなぁ。前回は人形にパフォーマンスさせてたけど、ここ数年、ヘルニアだかなんかですっかり派手に動けなくなってしまってますが、この日もヨタヨタしながらも、途中のピコピコタイムでラップを披露したり、楽しませてくれるのは流石でした。ボトルネックでブルースギター弾きまくってのルーザーの入りにはビリビリしびれたなぁ。あれは本当にカッコよかった!!!
1. Gamma Ray 2. Nausea 3. New Pollution 4. Black Tambourine 5. Mixed Bizness 6. Beer Can 7. Nicotine & Gravy 8. Inside Out 9. Chemtrails 10. Orphans 11. Modern Guilt 12. Soul Of A Man 13. Replica 14. Missing 15. Vampire Voltage No. 6 16. Girl 17. Hell Yes 18. Black Tambourine (again) 19. Clap Hands 20. Jack-Ass 21. The Golden Age 22. Volcano 23. Loser 24. Sexx Laws
encore
25. Where It's At 26. Timebomb 27. E-Pro
OASIS [ 2009.03.20. 幕張メッセ ]
特に予定がなかったからフラっと出掛けたような気軽さでしたが、日本ツアーではリアムがいつドタキャンするかわからないので、オアシスは早めに観といた方が無難というのと、幕張メッセは相変わらず華のない会場ではありますが、来週使うホールと違って、この日は追加公演用に半分の大きさでやってくれたみたいで、後ろでも音がちゃんと聴けるところで楽しめてよかったです。ライブ自体も上手い下手ではないオアシスとしての存在感十分の、否が応にも盛り上がる充実したとてもよいものでありました。「Songbird」っていい曲だなぁ。やはりオアシスのライブというのは、もみあげすごいことになってたけど、一にリアムで二がリアム、三四がリアムで五がリアムなわけで、僕としてはアンコールの「Don’t Look Back In Anger」が今回いちばん退屈な瞬間でした。毎回思うけどアンコールの選曲が悪すぎるのが勿体ないですね。できれば本編を「Champagne Supernova」で締めて、アンコールに「Acquiesce」「Stay Young」「Rockin’ Chair」「Whatever」とブチかまして号泣させて欲しいのです。
1. Fuckin' in the Bushes 2. Rock'n'Roll Star 3. Lyla 4. The Shock of the Lightning 5. Cigarettes & Alcohol 6. The Meaning of Soul 7. To Be Where There's Life 8. Waiting for the Rapture 9. The Masterplan 10. Songbird 11. Slide Away 12. Morning Glory 13. Ain't Got Nothin' 14. The Importance of Being Idle 15. I'm Outta Time 16. Wonderwall 17. Supersonic
encore
18. Don't Look Back in Anger 19. Falling Down 20. Champagne Supernova 21. I Am The Walrus