

サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
Sound of Metal
監督:ダリウス・マーダー
2019年 アメリカ
ハードコアバンドのドラマーがライブツアーの最中に聴力を失ってしまう話。視力はメガネやらレーシックやらで矯正が効いても、こと聴力に至ってはまだまだ技術に限界があり(ほぼ絶望する感覚が映画音響で表現されている)、生き方、考え方の変化を容赦無く突き付けられる。主演したリズ・アーメッドの好演は今年の各映画賞で軒並みノミネート&受賞と、物凄く評価が高い。監督デビューとなったダリウス・マーダーはデレク・シアンフランス監督の傑作『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』の共同脚本を担当した一人。


シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
Nicky Larson et le parfum de Cupidon
監督:フィリップ・ラショー
2018年 フランス
フランス映画の実写版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』。観たのはもちろん吹替版!キャラクターの再現度に限らず、おなじみのお色気も含めたアクション・コメディとしてめっちゃ面白かった!民放でやったら、かつてのジャッキー・チェン映画のように、小学生で話題沸騰になりそうな。後藤久美子がヒロインだったジャッキー版シティーハンターもあったけど、面白さは断然こっち。監督&主演のフィリップ・ラショーが熱烈な大ファンということで、北条先生に自ら企画を持ち込んで実現させたらしい。ロジャー・ムーア時代の007ぽい軽さで楽しめるし、シリーズ化に期待!


COLLAPSED IN SUNBEAMS / ARLO PARKS
既発曲の完成度をアルバムレベルで達成している。コブシを効かせない歌声がすごく良い。気持ちのいいテンポ。めちゃめちゃ上手いし、めちゃめちゃ可愛らしい。素晴らしいデビュー作。


SOMETHING TO SAY TO YOU / JORDANA
昨年12月にリリースされたJordana『Something To Say To You』の日本盤も出たみたい。単曲勝負となりつつある昨今ですが、これはアルバムとして、とても素晴らしいです。顔ジャケとしてもナイス。


KIRINJI KIRINJI LIVE 2020 2020.12.10. NHKホール
2020年のライブ納めにして、2月のPerfume東京ドーム以来のライブ。今年観たのはこの2つのみ。KIRINJI観るのは兄弟時代の2002年以来で、そのときもNHKホールだった。ツアーが春夏延期中止となり、今回の公演が実現したことを心から嬉しく思う。お土産にマスクが配られ、座席は隣を空ける形式となり、チケットは自分でもぎって入場した。弓木さんのギターの素晴らしさ!エイドリアン・ブリューや渡辺香津美を引き合いに出してもいいくらい巧い!ライブ楽しい!今回で現体制ラストライブとは言え、いつかまた集結してくれそうな。不可思議な世界を探り、必ず生きて還ろう。アンコールで歌われた「進水式」と「時間がない」の歌詞を噛みしめる。
1. 明日こそは/It’s not over yet
2. 今日も誰かの誕生日
3. Mr. BOOGIEMAN
4. killer tune kills me (w/ YonYon)
5. タンデム・ラナウェイ
6. 恋の気配
7. 非ゼロ和ゲーム
8. 悪夢を見るチーズ
9. ONNA DARAKE!
10. だれかさんとだれかさんが
11. LEMONADE
12. shed blood! (w/ YonYon)
13. 「あの娘は誰?」とか言わせたい (w/ YonYon)
14. Almond Eyes (w/ 鎮座 DOPENESS, YonYon)
15. パレードはなぜ急ぐ
16. 嫉妬
17. The Great Journey (w/ 鎮座 DOPENESS)
18. 都市鉱山
19. Pizza VS Hamburger
encore
20. 進水式
21. クレゾールの魔法
22. クリスマスソングを何か
23. 時間がない


新感染半島 ファイナル・ステージ
Peninsula
監督:ヨン・サンホ
2020年 韓国
東京国際映画祭で『新感染半島 ファイナル・ステージ』。『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後が舞台だけど、ストーリーに連続性はない。監督は同じくヨン・サンホ。前作が年間ベスト級の大傑作だったことを思えば、今作はちょっと期待し過ぎだったか全然傑作ではない。感情的に血が躍るところとシラけるところと半々な感じで起伏が激しい。ロメロに加えて、ジョージ・ミラーとジョン・カーペンターは偉大だなと。いろいろてんこ盛りだったけど、プラトーンはどうなんだろう。子役のドライビングシーンは超最高。日本公開はお正月。


TENET
Tenet
監督:クリストファー・ノーラン
2020年 アメリカ
まさにポスターのONLY IN THEATERSの言葉通り、音響世界の凄まじき劇場体験としては申し分ない作品だった。191cmのエリザベス・デビッキ、185cmのロバート・パティンソンも見切れることなくIMAXで堪能。目新しそうなデジタル機器が登場することは無く、キン・ザ・ザに出てきそうなヘンなパーツがめちゃめちゃ軽そうに扱ってて笑ってしまった。このままIMAXでメイキングが見たいと思った。


ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
Booksmart
監督:オリビア・ワイルド
2019年 アメリカ
ケイトリン・デヴァーということで待望の『ブックスマート』を観た。ジョナ・ヒル妹(ビーニー・フェルドスタイン)とのペアがとにかくナイス!!!そんでもってキャリー・フィッシャーの娘(ビリー・ロード)のイカれっぷり!!! ハイクラスで住む世界が違うし、誰もが高校生に見えないけど、めちゃめちゃ愛おしい!『リズと青い鳥』に次ぐ、新しい青春映画の傑作。


レイニーデイ・イン・ニューヨーク
A Rainy Day in New York
監督:ウディ・アレン
2019年 アメリカ
ここ数年ドロ沼状態となっているウディ・アレンのプライベートなトラブルとは裏腹に、モテと知性を全面にした、めちゃめちゃ甘々な作品だった。年下設定のセレーナ・ゴメスがいちばん大人として描かれるというのも、スウィートでラブリーな映画だなと。80を過ぎても若い観客をキュンとさせる匠の技たるや! 制作のアマゾンはアメリカ本国での公開を延期にしたままで、すっかりアメリカでは干された状況だけど、次回作はヨーロッパ資本によりスペインで撮影済みらしい。残る余生も映画製作を全うしてくれることを願う。


劇場版SHIROBAKO
監督:水島努
2020年 日本
クリエイティブ仕事に携わる人にとって教典とも言える作品『SHIROBAKO』。アニメーション制作会社を舞台にアニメ業界を描いた傑作テレビシリーズから4年後、会社もメンバーもみんなが途方に暮れる姿を見て、映画館再開後のタイミングで観てよかったと思えた。空回りかもしれないけれど、ジタバタし続けて、逞しくなるしかない。劇場版も猛烈に素晴らしかった。
