クイーン
監督:スティーヴン・フリアーズ
THE QUEEN [ 2006年 イギリス ]
フレディ・マーキュリーではない方のクイーン、最近Wiiにはまってるらしいイギリス女王エリザベス2世の物語。映画が描くのは彼女の伝記ではなくて、元プリンセスのダイアナが死んだ当時の前後のみですが、王室と国民と政治、それぞれの立場や思惑が錯綜しまくっていて、イギリスらしい下世話な再現ドキュメントのようでありながら、興味深く見入ってしまいました。コーギー×3が女王のまわりをチョロチョロするのがよかったです。
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
監督:スティーヴ・ベンデラック
MR. BEAN’S HOLIDAY [ 2007年 イギリス ]
前作の映画版はそこまでの出来ではなかっただけに、今日び、ビーンてどうなん??とシニカルに思っている人にこそ観て欲しい! 相変わらずやってることは21世紀の精神異常者さながらで、目ん玉開きまくってますが、10年ぶりのビーン、結論としましては、やっぱビーン最高だぁー!! 手持ちビデオのアイデアもよかったし、ナルシスト芝居で笑わせてくれたウィレム・デフォーといい、チャーミングなエマ・ドゥ・コーヌといい、脇役のキャラもしっかりしててよかったです。コメディとして本当におもしろかったし、ロードムービーとしての完成度もかなりのものですよ。クマさんが出なかったのが唯一の心残りか。
RUFUS WAINWRIGHT [ 2008.01.23. 東京国際フォーラムホールC ]
震えるほどの素晴らしすぎるステージを観てしまいました! とてつもなくチャーミングでプロフェッショナルでロマンティックでエンターテインメントだったルーファスランドとでもいうような、ファンタスティックで素敵なシーンがてんこもり。歌声、演奏、仕草、おしゃべり、衣装、アクセサリー、着替え、踊り、ルーファスの音楽的才能と女形ゲイとしての生き様が、見事に融合した2時間半でございました。ブラボー!! 今回10年ぶりだったみたいけど、頼むから近いうちにまた来て欲しい! これは観なきゃダメだ!
1. Release The Stars 2. Going To A Town 3. Sanssouci 4. Rules And Regulations 5. Matinee Idol 6. The Art Teacher 7. Tiergarten 8. Leaving For Paris No. 2 9. Between My Legs (休憩) 10. The Consort 11. Do I Disappoint You 12. A Foggy Day 13. If Love Were All 14. Beautiful Child 15. Not Ready To Love 16. Slideshow 17. Macushlah 18. 14th Street
encore
19. I Don't Know What It Is 20. Poses 21. Get Happy 22. Gay Messiah
ウエディング・クラッシャーズ
監督:デヴィッド・ドブキン
WEDDING CRASHERS [ 2005年 アメリカ ]
オーウェン・ウィルソンとヴィンス・ボーンのコンビネーションがとにかく痛快! 他人の結婚式に紛れ込むなんて相当狂ってるけど、最後に登場したウィル・フェレルがホントにどうしようもないバカで笑ったなぁ。オーウェン・ウィルソンの復活を祈る。
松ヶ根乱射事件
監督:山下敦弘
[ 2006年 日本 ]
ファーストカットのガキがすべてを象徴してるような、言ってしまえばヘンな映画でした。純粋さ単純さが狂気とも思える面白さ。コーエン兄弟の『ファーゴ』を思い出してしまいました。キムはさすがに存在感ありますね。
ブラッド・ダイアモンド
監督:エドワード・ズウィック
BLOOD DIAMOND [ 2006年 アメリカ ]
完全に黒人役のジャイモン・フンスーに負けてると思うけど、ディカプリオにとって大人の役をやるようになってから一番の出来かも。これ見ると少なくともダイヤモンドを買う気にはならなくなると思います。情け容赦なく人間が死傷しまくる戦場・戦闘シーンを見せる戦争/SF/アクション映画が多くなってますね。
俺たちフィギュアスケーター
監督:ジョッシュ・ゴードン、ウィル・スペック
BLADES OF GLORY [ 2007年 アメリカ ]
セガールの「沈黙シリーズ」のように、ウィル・フェレルの「俺たちシリーズ」第二弾という意味合いの邦題なのかはわかりませんが、『俺たちニュースキャスター』に負けずとも劣らない、大爆笑映画でありました。骨太なウィル・フェレルの体型が全くフィギュアスケーターに見えない! けど面白い!! コメディだけどスポ根だった『クール・ランニング』のような大マジな展開には一切ならず、終始フィギュアスケートをおちょくってるような内容でしたが、フィギュアスケートの持つファンタジーな要素を強引に豪快に思いっきりコメディに仕立てて表現してみせた快作。
イカとクジラ
監督:ノア・バームバック
THE SQUID AND THE WHALE [ 2005年 アメリカ ]
監督は『ライフ・アクアティック』を共同脚本書いた人らしく、今作ではそのウェス・アンダーソンが製作でもあるということで、実に文系なねちっこい作品でありました。インテリ気取った男子が痛々しく描かれてまして、ジェフ・ダニエルズの哀れな父親っぷりが巧かったです。『ピアノレッスン』のアンナ・パキンが大学生役で出てて、クレジット見るまでわからなかったけど、キルスティン・ダンストやクリスティーナ・リッチもすっかり大人になってるように、彼女の成熟というか成長に驚きました。音楽はLUNAを解散させたディーン&ブリッタ夫妻が担当してまして、まあ何かと文系なツボをついた映画だったと思います。
ラブソングができるまで
監督:マーク・ローレンス
MUSIC AND LYRICS [ 2007年 アメリカ ]
ヒュー・グラントとドリュー・バリモアの共演ということで、期待を裏切らないラブコメの見事な仕上がり。いくつか曲を書いたファウンテインズのアダムもいい仕事しております。いまとなっては80年代もポジティブに理解されてきていると思いますが、高校や大学のころはまだまだ恥ずかしいという負のイメージが強くて、堂々というよりこっそりという気持ちで、80年代の音楽や青春映画を楽しんだものです。『フットルース』とか『恋しくて』とか『ルーカスの初恋メモリー』とか『君がいた夏』とか『ブレックファストクラブ』とか『旅立ちのとき』とか、あの辺の青春映画は傑作が多い! 80年代とメガネに対する評価は、昔とは随分かわったなぁと感じる今日この頃であります。
くるり [ 2007.12.11. パシフィコ横浜 ]
パシフィコ横浜にてくるりのふれあいコンサート ファイナルを観てまいりました。ウイーンから弦楽隊16名+指揮者を加えたスペシャルな布陣で、後にも先にも今回のファイナル二日間でしかありえないスペシャルな内容の、スペシャルなライブでありました。気持ち良すぎて寝そうになったりもしましたが、泣きそうになるほど感動で満たされましたよ。「家出娘」がついに聴けたし、「東京」「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」がなかったのもよかった。貴重で豪華で素晴らしいライブに立ち会えたことを幸福に思う。
1. ハイリゲンシュタッド 2. ブレーメン 3. GUILTY 4. 恋人の時計 5. スラヴ 6. コンチネンタル 7. 春風 8. さよなら春の日
(15分休憩)
9. グッドモーニング 10. 惑星づくり 11. ARMY 12. アマデウス 13. 家出娘 14. アナーキー・イン・ザ・ムジーク 15. 飴色の部屋 16. WORLD'S END SUPERNOVA 17. ジュビリー
encore
18. ハローグッバイ 19. 言葉はさんかく こころは四角 20. ブレーメン