ダイ・ハード4.0
監督:レン・ワイズマン
DIE HARD 4.0 / LIVE FREE OR DIE HARD [ 2007年 アメリカ ]
運が悪いのか良いのかで区別したら、明らかに運が良すぎる超人ジョン・マクレーン刑事が久々の登場。今回も最早ギャグでしかない死ななさで盛り上げてくれます。マクレーンを一生懸命やっつけようと痛めつけても敵が死んでしまう儚さは、吉田戦車のいじめてくんを思い出させます。戦闘機に撃墜されても死なないなんて爽快だなぁ!
ELTON JOHN [ 2007.11.20. 日本武道館 ]
いやー長かった! 終わったら10時前。完全にソロのピアノ弾き語りとあって、ロックコンサートというよりクラシカルなリサイタルの如き重々しさとユルさが、変な疲れや眠気を誘ってきたりもしましたが、還暦とは思えないタフな歌と演奏には感服せずにはいられません。でもやっぱりバンドで聴きたい曲はバンドで観たかったなぁ。声は出てたけど、彼独特の高いキーでの裏声を全く使わなかったことと、そのせいか「Goodbye Yellow Brick Road」をやってくれなかったのが心残りです。それ以外の選曲はほぼ申し分なかったかも。ヨージ・ヤマモトに捧げると言って始まった今日のライブ、一列前の席に山本耀司本人がおられました。
ボビー
監督:エミリオ・エステベス
BOBBY [ 2006年 アメリカ ]
ロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺された舞台となった、ロサンゼルスのアンバサダー・ホテルでの一日を描いた群像劇。父親マーティン・シーンや元恋人デミ・ムーアのみならず、出演者がとんでもなく豪華ですが、そんな俳優陣まかせではなく、今は亡きロバート・アルトマンが乗り移ったかのような出来映えでした。
世界最速のインディアン
監督:ロジャー・ドナルドソン
THE WORLD’S FASTEST INDIAN [ 2005年 ニュージーランド・アメリカ ]
愛する二輪マシン「インディアン」でもって世界最速記録に挑んだおじいさんの物語。かつて『ライトスタッフ』という音速に挑んだ男を描いた傑作がありましたが、これもまさに男のロマンとおじいさんならでは愛嬌がたっぷり詰まった胸熱くなる傑作! 男たるものチャレンジ&ユーモア精神を失ってはいかんなと。
THE SHINS [ 2007.11.13. 渋谷クラブクアトロ ]
CAKEのときを思い出すくらい欧米人たくさんいました。今年のフジロックでも観たばかりなのですが、やはりというか、さすがというか、かなりよかった! バンドの巧さもさることながら、よほど腕のいいエンジニアがスタッフにいるのか、もともとクアトロは音がいい方だけど、昨日のライブはさらに際立ってすんごい音がよかったです。途中で客に入り口でプレゼントされた風船が場内を舞ったはいいのですが、昨日ほど風船が邪魔に思えたライブはないかも。それだけいい曲ばかりで演奏だけで聞き飽きない素晴らしいバンドだと、改めて思い直しました。
1. Sleeping Lessons 2. Turn On Me 3. Gone For Good 4. Girl Sailor 5. New Slang 6. Sea Legs 7. When I Goose-Step 8. Mine's Not A High Horse 9. Girl Inform Me 10. Know Your Onion 11. Kissing The Lipless 12. Phantom Limb 13. A Comet Appears 14. Saint Simon 15. So Says I 16. Australia
encore
17. Caring Is Creepy 18. Girl On The Wing 19. One By One All Day
東京事変 [ 2007.11.11. ZEPP TOKYO ]
ついに初の林檎詣でですよ。割と開演間近に入ったけど何とか一番前の右PA前で観れたので、右のお立ち台まで来たときなんか恐れ多くもすごく近くてやばかったです。昨日のファーギーと並んでも負けないくらい、セックスシンボルとして、ロックのシンガーとして、すさまじいオーラと美しさを放っておられました。そんな艶姿が拝めたのでそれで十分といえば十分なのですが、東京事変のファンかと問われると、そうとは言い切れないわけで、東京事変と椎名林檎の違いは単純にキラーチューンの数の差だと思う。どっちの形態でやろうがファンとしては過去もひと通り総括したものが観れれば、こんなに喜ばしいことはないわけで、昨日ファーギーがソロでありながらブラックアイドピースのメドレーをやってくれたけど、そういうのがあればいいなと思う。『娯楽』は東京事変の中でいちばんいいアルバムだと思います。
1. 復讐 2. 酒と下戸 3. 歌舞伎 4. OSCA 5. ランプ 6. ミラーボール 7. 金魚の箱 8. 群青日和 9. ピノキオ 10. 某都民 11. 月極姫 12. メトロ 13. 鞄の中身 14. 丸の内サディスティック 15. 閃光少女 16. 私生活 17. 修羅場 18. 黒猫道 19. キラーチューン
encore 1
20. 体 21. SSAW
encore 2
22. 透明人間
3 GREAT AMERICAN VOICES [ 2007.11.10. さいたまスーパーアリーナ ]
出演はキャロル・キング、メアリー・J・ブライジ、ファーギー。大変豪華でありながら、激しく疑問かつ心配なブッキングではありますが、協賛のキッコーマンのサイトの懸賞で当たって行ってるので文句はない。キャロル・キングが観れるという喜びのみであります。ありがとうキッコーマン。
出演順は日替わりのようで、今日はファーギーが一発目に登場。セクシーに動き回って、もりもりに盛り上げてくれました。見事な腹筋にホレボレ。ブラックアイドピースの曲もいろいろ織り交ぜて、最後はマネージャーの誕生日をステージで祝福したりとサービス満点でした。
セットチェンジでグランドピアノがお目見えして、二番目に本命キャロル・キング登場。いきなり『つづれおり』から「Beautiful」ですよ。有難すぎます! 65歳でも声も演奏も問題なし。1時間に凝縮された名曲の数々に浸りながら、涙腺を緩めつつステージをただただ凝視しておりました。本当に素晴らしかった。いつかは単独公演でもっとじっくり観たいです。他のふたりのギャラでジェームス・テイラーも呼べただろうに・・・。
三番目はメアリー・J・ブライジ。歌唱力は泣く子も逃げ出すくらい圧倒的というか破壊的というか、怖ろしいまでの声量でありました。U2のカヴァーもやってました。最後は三人揃って「ナチュラル・ウーマン」でフィナーレ。三者ともさすがとしかいいようのないくらい、本当にプロフェッショナルなステージでしたが、客層はそういうわけにはいかないからなぁ。とにかく今日は貴重な貴重なショーが観れてよかったです。
1. Beautiful 2. Welcome To My Living Room 3. Up On The Roof 4. It's Too Late 5. So Far Away 6. Smackwater Jack 7. Will You Love Me Tomorrow 8. Love Makes The World 9. Sweet Seasons 10. You've Got A Friend 11. I Feel The Earth Move
encore with Mary J. Blige & Fergie
12. Dancing In The Street 13. (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
SUPER FURRY ANIMALS [ 2007.11.09. 恵比寿リキッドルーム ]
いやー、盛り上がった! 楽しかったー! ベストヒット+新曲で期待を裏切ることなく、10年以上「正直に」ファンを続けてつくづく良かったと思えるライブでした。イギリスのロックはコレですよ。
1. The Gateway Song 2. Run-Away 3. She's Got Spies 4. Golden Retriever 5. Do or die 6. Northern Lites 7. Into the Night 8. Battersea Odyssey 9. Down A Different River 10. Zoom! 11. The Gift That Keeps Giving 12. Juxtapozed With U 13. Show Your Hand 14. Receptacle For The Respectable
(5分休憩)
15. Slow Life 16. (Drawing) Rings Around The World 17. Baby Ate My Eight Ball 18. Neo Consumer 19. God! Show Me Magic 20. If You Don't Want Me to Destroy You 21. Hello Sunshine 22. The Man Don't Give A Fuck 23. Keep the Cosmic Tigger Happy
悪魔とダニエル・ジョンストン
監督:ジェフ・フォイヤージーグ
THE DEVIL AND DANIEL JOHNSTON [ 2005年 アメリカ ]
素晴らしいです。ここまでボロボロに生きながら、飛行機が落ちても死なない彼の生命力は驚異的。彼の音楽に興味がなくても必見の音楽ドキュメンタリー。
ポリス インサイド・アウト
監督:スチュワート・コープランド
EVERYONE STARES: THE POLICE INSIDE OUT [ 2006年 アメリカ ]
メンバー本人が撮ってた映像をメンバー本人が映画にしたものだけに、あまりポリスの音楽性を掘り下げたりとか、思わず熱くなるような出来のいいライブ映像があるだとか、そういうのではなくて、単純にホームビデオを懐かしんで若かったあの頃を思い出してる、そんな塩梅なので音楽ドキュメンタリーとしては物足りないかも。まあでもポリスは本当にカッコいいよ。1977年から86年。この時代だからトーキング・ヘッズと同じくらいカッコいいバンドです。来日が楽しみだー。