

リズと青い鳥
監督:山田尚子
2018年 日本
今年の本命と張ってた今作は、たまらなく身悶えするほどの傑作でした。ある意味『キャロル』や『ムーンライト』、はたまた『櫻の園』などなどと並ぶかそれ以上の評価があっても十分かもしれない。友情、友愛、それ以上かもしれない感情。それが故の羨望と嫉妬のすれ違う緊張。本当に本当に素晴らしかった。『聲の形』に続く山田尚子監督と劇伴牛尾憲輔との最強タッグによる、研ぎすまされた音の映画としても完璧で、この圧倒的完成度には今年どれも敵わないだろう。人生ベスト級の映画体験だった。


雨のパレード ame_no_parade Oneman Tour 2018 “COLORS” 2018.04.21. 日比谷野外大音楽堂
晴れの野音で雨のパレード。成長途上のひとつの到達点といえる初めての野音ワンマンを素直に嬉しがる初々しさ! 地元鹿児島の先輩タブゾンビとの共演もカッコ良く実現。都会の夜空に轟く分厚いシンセサウンドが大変心地良かったです。
1. You & I
2. Dive
3. Horizon
4. Tokyo
5. new place
6. Petrichor
7. Shoes
8. (soda)
9. H.Apartment
10. You
11. Reason of Black Color
12. Hwyl
13. Hometown
14. ice
15. GOLD
16. Change your mind
17. epoch
18. Count me out
19. MARCH
encore
20. What’s your name?


15時17分、パリ行き
The 15:17 to Paris
監督:クリント・イーストウッド
2018年 アメリカ
ネタバレに関して何かと過敏で物騒な昨今、ネタバレ上等な最近の事件をまたしてもサラッと映画に仕立て上げてしまう巧みな一本。しかも主人公たち当事者が最後にエンドロールで出るのではなく、全編本人役でやりきる斬新さ。写真を撮る、話しかける、人を助ける…、大なり小なり偶然の巡り合わせで何ができるのだろう。何となく上向きな気持ちになれた気がする。


ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
The Post
監督:スティーブン・スピルバーグ
2017年 アメリカ
ベトナム戦争におけるアメリカ政府が作成した最高機密文書掲載をめぐる政府と報道の攻防。いまの世界や日本の状況はどうなのか。社会派スピルバーグの凄さを実感できる見事な作品。ノーラ・エフロンに捧ぐと出たけど、彼女の元夫はウォーターゲート事件をスクープしたワシントン・ポスト記者だった。


シェイプ・オブ・ウォーター
The Shape of Water
監督:ギレルモ・デル・トロ
2017年 アメリカ
ここ数年の人魚&半魚人モノが同時多発している理由は何なのだろう? 今作はムーンライト級の純粋たるクラシカルなラブストーリーとして、とても美しかったと思う。


リバーズ・エッジ
監督:行定勲
2018年 日本
岡崎京子原作の残酷な青春物語を、窮屈な画角で、残酷なままやりきる。Mステを見逃し、ここで初めて耳にする小沢健二の新曲「アルペジオ」。この曲によって、リバーズ・エッジが『リバーズ・エッジ2018』に更新されたように思えた。


悪女 AKUJO
The Villainess
監督:チョン・ビョンギル
2017年 韓国
2013年の私的ベスト1映画だった『殺人の告白』(日本でも『22年目の告白 私が殺人犯です』としてリメイクされた)のチョン・ビョンギル監督による新作。映画開始からゲームのようなカメラワークで怒濤の殺陣アクション! エクストリームな韓国エンタメを全力で受け止める! 芸風としては王道だけど、これはオリンピック開会式ではできない。銃より刃物なバトル満載なため、スプラッターホラーとしても圧倒的だった。韓国最強と唸らせるに十分すぎる作品。凄い。


スリー・ビルボード
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
監督:マーティン・マクドナー
2017年 イギリス
素晴らしかった。みんながみんな怒っているし、我慢もしている。人間同士の距離。行動と反省。偏見と感謝。ズシンと響く大傑作。


デトロイト
Detroit
監督:キャスリン・ビグロー
2017年 アメリカ
1967年のデトロイト暴動、その中で白人警官が黒人3人を殺害した「アルジェーズ・モーテル事件」を映画化。差別主義者の白人警官と救われない黒人。過去の実話を容赦なく描いて、変わってるようで変わってない現実に目を向けさせる力作。モータウンサウンド満載だけど、何一つハッピーになれない重みが凄い。


彼らが本気で編むときは、
監督:荻上直子
2017年 日本
荻上直子監督作なので、『かもめ食堂』以降のあのノリを予想してスルーしかけましたが、いやいやとんでもなく素晴らしい作品でした。多くを語らずとも、しっかり伝わる見事な作品。NHKドラマでもトランスジェンダーを描いている『女子的生活』やってますが、あわせてこの作品も観るといいかも。
