バットマン・ビギンズ
監督:クリストファー・ノーラン
BATMAN BEGINS
2005年 アメリカ
これは本当に大傑作ですよ!!! スターウォーズがちっと霞むと言っても過言ではないかも。スターウォーズも最高によかったけど、映画としては迷わず『バットマン・ビギンズ』を強く推したいです。そんなわけで大興奮だった『バットマン・ビギンズ』だったわけですが、上映中地震発生でちょっと驚きました。ただ地下だったため、そこまでの衝撃はなくいつもよりやや揺れがあるくらいかな、という感覚で映画に没頭してたら、電車が止まったりするレベルだったようで、新宿駅の混乱を見てようやく事の大きさに気付いたのでした。
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
監督:ジョージ・ルーカス
STAR WAS EPISODE.3 : REVENGE OF THE SITH
2005年 アメリカ
終わりであり始まりであり最中でありのエピソード3。終始興奮、圧巻、壮絶。ストーリーをほとんど忘れるほど印象が薄かった、エピソード1&2に続けて、2と3の間の物語が描かれたカートゥーンアニメ「クローン大戦」vol.1&2を短期集中で見直した甲斐もあって、とことん楽しむことができました。惜しみないバトルシーンのすべてが、ダース・ベイダー誕生の悲劇へと導かれていくだけに、暗黒面の持つ刹那さいっぱいで本当にたまらない。上映時間141分。一気にたたみ掛け、つなぎとしての役割も見事に果たし、とうとう完結してしまった。深い感動と、終わってしまった喪失感で、何度大きなため息をついたことか。伝説の最後を映画館で実体験できて、本当によかった。
YO LA TENGO [ 2005.05.27. 渋谷クラブクアトロ ]
ベスト盤をリリースしての来日とあって、特別目新しいものがないと思うと、別メニューだったジャン・パンルヴェが撮った海洋生物ドキュメントとのコラボレーション「Film Show 〜 The Sounds of Science Show」の方が興味があったわけですが(何年か前にサウンドトラック『The Sounds of the Sounds of Science』として発表)、あっさりチケット完売ということで「Rock Show」のみの観戦であります。着ているTシャツが前とあんまり変わってないなぁとか、振り付けカラオケコーナーが前回と同じ曲だなぁとか、やはりこれといって驚くようなことは今回なかったけど、相変わらず彼らのライブはいいものだなぁと、しみじみ実感しました。ネタがなくても、毎年来てくれて構わない。次はカヴァー大会やってくれないかな。
1.CHERRY CHAPSTICKS 2.LITTLE EYES 3.THY CRYING LOT OF G 4.LEWIS 5.LET'S SAVE TONY ORLANDO'S HOUSE 6.DECORA 7.DOUBLE DARE 8.SHAKER 9.HOW TO MAKE A BABY ELEPHANT FLOAT 10.TINY BIRDS 11.NOTHING BUT YOU AND ME 12.SUGERCUBE 13.BIG DAY COMING 14.TOM COURTENAY 15.BLUE LINE SWINGER 16.TAKE CARE
encore 1
17.SOMEBODY'S BABY 18.DREAMING (BLONDIE) 19.DREAMING
encore 2
20.I SAW THE LIGHT 21.BAD POLITICS 22.WHAT CAN I SAY
ショーン・オブ・ザ・デッド
監督:エドガー・ライト
SHAUN OF THE DEAD
2004年 イギリス
甦る腐った死体、ゾンビ。人間を襲い増殖を繰り返すループゾンビ。ドラキュラからキョンシーまで、派生したキャラクターも含めてゾンビ映画は出尽くしたかと思いきや、この作品は想像以上に素晴らしい最高にポップな爆笑ゾンビ映画でありました! ホント、これ大傑作です! あくまでゾンビの基本を守ってホラーな話としてしっかり展開していきながらも、イギリスらしいユーモアでユルみきったシーンの応酬にたまらずゲラゲラ笑ってしまいます。ゾンビ、すごくノロいし。あと主人公がレコード盤で攻撃するくだりや、クイーン「Don’t Stop Me Now」が流れる格闘シーンは必見。オチまで斬新に決めてくれて、とにかく終始楽しかった!
誰も知らない
監督:是枝裕和
2004年 日本
ロリポップな衝動はまぁおいとくとして、なんともいたたまれない物語に涙でありました。元フェアチャイルドのYOUさんの母親役が、この話としては合わないとの声もあったりしましたが、この程度の甘さがあったことが、映画としてはよかったのかもしれません。それだけ子供たちの現実が厳しく、こんなたまらん生き方ってないだろう。
奥田民生 [ 2005.04.16. 川崎クラブチッタ ]
ミニアルバム仕様の最新作『COMP』発売前でありながら、それに合わせた今回のツアー初日に行ってまいりました。新作の録音メンバーをそのまま起用とのことで、毎度おなじみバックバンドを一新! キーボードは変わらず斎藤有太でありますが、ドラム湊雅史、ベース小原礼、ギターは民生ひとりということで、よりタイトに、シャープに、シンプルに、ギンギンにと、観ている方もかなり新鮮な気持ちで楽しめました。特にシュパシュパとフル回転で乱れ打たれる湊雅史のドラムはおおいに見応えあり。欲を言えばこのバンドで「悩んで学んで」が聴きたかったなぁ。ツアー終わって、今度はTHE BAND HAS NO NAMEを復活させたり(しかもアルバムまで!)、寺岡呼人とのユニット「寺田」でCD出したり、男40、この勢いはなんなんだと疑いたくなるほど、ますます盛んなご様子。あくまでライブがライフワークなだけに、そのうちデビュー20周年あたりでユニコーンもお祭り的にやりそうな気もしたりして。
1.ギブミークッキー 2.快楽ギター 3.ベビースター 4.ライオンはトラより美しい 5.何と言う 6.家に帰れば 7.人間 8.細胞 9.アーリーサマー 10.ハネムーン 11.海の中へ 12.手紙 13.スタウダマイヤー 14.スカイウォーカー 15.恋のかけら 16.プライマル 17.哀愁の金曜日 18.サプリメン 19.サウンド・オブ・ミュージック 20.ルート2
encore 1
21.船に乗る 22.さすらい
encore 2
23.BEEF
エターナル・サンシャイン
監督:ミシェル・ゴンドリー
ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
2004年 アメリカ
人間の消したい部分の記憶を消去することに葛藤する主人公の姿を描いた、たまらなく切ない恋物語。ジム・キャリーがコメディ映画でみせるしつこい芝居を封印し、まさにチャーリー・カウフマンが書き上げた男をバッチリ演じてくれている。同じセリフが何度となく使われ、あらゆるシーンを行き来しながらも、奥深くからわき起こり激しく揺さぶられる感情を捨てなかった主人公とともに、あらゆる感情を味わいながら最後を締めくくる極上の音楽に男泣き。BECKがカヴァーしたKORGISの「Everybody’s Gotta Learn Sometimes」が、彼の新作に日本盤ボーナストラックとしてでも収録されていないのが惜しい。
ドラッグストア・ガール
監督:本木克英
2004年 日本
エンドロールのバグルスが謎でしたが、面白かったです。黄昏男子の老いて甦る青春のトキメキ。大学生役のこんなラブリーな田中麗奈と知り合いになりたいです。彼女の主演作は『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』『東京マリーゴールド』と、なかなか良いですね。
BRENDAN BENSON [ 2005.03.28. 渋谷O-NEST ]
たった一日限りのソロ・アコースティックライブはプライベートな来日の合間という余興的なものだったにせよ、如何せんR.E.M.と同じくらい日本に来てないだけに、集まったファンはみな一様に特別な思いであったはず。ソロということでも、キーボード&ギターのサポート兄さん(WAXWINGSのDEAN)がひとりいて、シンプルな音数ながらも深みが加わって聞き心地はなかなかのもの。歌詞を忘れたり、最初声が出にくかかったりと、ほんとに余興でやってるような雰囲気ではありましたが、ステージの近さもあってフレンドリーにお客さんと言葉を交わしながら(長年待ってたファンにとって、このふれあいは格別)、なつかしの曲では会場も盛り上がったりと、短い時間ながらも満足の楽しいライブだった。去り際にサマーソニックに来るようなことを言ってたけど、まだ発表されてないのが気がかり。グラストンベリーにはちゃんと出演するみたいだけど、バンド編成でまた来日して欲しいです。とにかく彼の新作『THE ALTERNATIVE TO LOVE』が素晴らしい!
スピッツ [ 2005.03.17. NHKホール ]
バブルでもなんでもなく、しっかり結果を出し続けている売れっ子バンドでありながら、ライブでは小・中規模ホールを巡回するしかない頑固なビビリであるため、まともにチケット取れたためしがなく、ずっとライブに縁がなかったわけですが、今回ついにありがたい協力者のおかげもあって初スピッツライブを堪能することができました。新作『スーベニア』の楽曲を中心に並べられたセットを改めてみてみると、「渚」や「青い車」などもやってくれて、なんとも贅沢な感じもしますが、あまりに名曲が多すぎるせいかライブ終了時はちょっと物足りないよぉ、という思いも。オアシスのライブでセカンドまでの曲を全曲やるなんてことがないため満足できないようなものかもしれませんし、なんといっても草野マサムネのメロディとその歌声は聞き飽きることがないからなぁ。人前では威風堂々とはしてないながらも、王道であってしかるべき存在だと思う。
1.春の歌 2.ワタリ 3.甘ったれクリーチャー 4.さわって・変わって 5.ありふれた人生 6.ベビーフェイス 7.ナンプラー日和 8.恋のはじまり 9.愛のことば 10.ほのほ 11.スターゲイザー 12.アパート 13.シュラフ 14.会いに行くよ 15.渚 16.夢追い虫 17.8823 18.今 19.俺のすべて 20.正夢
encore
21.テイタム・オニール 22.青い車