誰も知らない
CINEMA

誰も知らない

監督:是枝裕和
[ 2004年 日本 ]
ロリポップな衝動はまぁおいとくとして、なんともいたたまれない物語に涙でありました。元フェアチャイルドのYOUさんの母親役が、この話としては合わないとの声もあったりしましたが、この程度の甘さがあったことが、映画としてはよかったのかもしれません。それだけ子供たちの現実が厳しく、こんなたまらん生き方ってないだろう。

posted on 2005/05/16
奥田民生 [ 2005.04.16. 川崎クラブチッタ ]
LIVE

奥田民生 [ 2005.04.16. 川崎クラブチッタ ]

ミニアルバム仕様の最新作『COMP』発売前でありながら、それに合わせた今回のツアー初日に行ってまいりました。新作の録音メンバーをそのまま起用とのことで、毎度おなじみバックバンドを一新! キーボードは変わらず斎藤有太でありますが、ドラム湊雅史、ベース小原礼、ギターは民生ひとりということで、よりタイトに、シャープに、シンプルに、ギンギンにと、観ている方もかなり新鮮な気持ちで楽しめました。特にシュパシュパとフル回転で乱れ打たれる湊雅史のドラムはおおいに見応えあり。欲を言えばこのバンドで「悩んで学んで」が聴きたかったなぁ。ツアー終わって、今度はTHE BAND HAS NO NAMEを復活させたり(しかもアルバムまで!)、寺岡呼人とのユニット「寺田」でCD出したり、男40、この勢いはなんなんだと疑いたくなるほど、ますます盛んなご様子。あくまでライブがライフワークなだけに、そのうちデビュー20周年あたりでユニコーンもお祭り的にやりそうな気もしたりして。

set list
1.ギブミークッキー 2.快楽ギター 3.ベビースター 4.ライオンはトラより美しい 5.何と言う 6.家に帰れば 7.人間 8.細胞 9.アーリーサマー 10.ハネムーン 11.海の中へ 12.手紙 13.スタウダマイヤー 14.スカイウォーカー 15.恋のかけら 16.プライマル 17.哀愁の金曜日 18.サプリメン 19.サウンド・オブ・ミュージック 20.ルート2
encore 1
21.船に乗る 22.さすらい
encore 2
23.BEEF
posted on 2005/04/17
エターナル・サンシャイン
CINEMA

エターナル・サンシャイン

監督:ミシェル・ゴンドリー
ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND [ 2004年 アメリカ ]
人間の消したい部分の記憶を消去することに葛藤する主人公の姿を描いた、たまらなく切ない恋物語。ジム・キャリーがコメディ映画でみせるしつこい芝居を封印し、まさにチャーリー・カウフマンが書き上げた男をバッチリ演じてくれている。同じセリフが何度となく使われ、あらゆるシーンを行き来しながらも、奥深くからわき起こり激しく揺さぶられる感情を捨てなかった主人公とともに、あらゆる感情を味わいながら最後を締めくくる極上の音楽に男泣き。BECKがカヴァーしたKORGISの「Everybody’s Gotta Learn Sometimes」が、彼の新作に日本盤ボーナストラックとしてでも収録されていないのが惜しい。

posted on 2005/04/09
ドラッグストア・ガール
CINEMA

ドラッグストア・ガール

監督:本木克英
[ 2004年 日本 ]
エンドロールのバグルスが謎でしたが、面白かったです。黄昏男子の老いて甦る青春のトキメキ。大学生役のこんなラブリーな田中麗奈と知り合いになりたいです。彼女の主演作は『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』『東京マリーゴールド』と、なかなか良いですね。

posted on 2005/04/05
BRENDAN BENSON [ 2005.03.28. 渋谷O-NEST ]
LIVE

BRENDAN BENSON [ 2005.03.28. 渋谷O-NEST ]

たった一日限りのソロ・アコースティックライブはプライベートな来日の合間という余興的なものだったにせよ、如何せんR.E.M.と同じくらい日本に来てないだけに、集まったファンはみな一様に特別な思いであったはず。ソロということでも、キーボード&ギターのサポート兄さん(WAXWINGSのDEAN)がひとりいて、シンプルな音数ながらも深みが加わって聞き心地はなかなかのもの。歌詞を忘れたり、最初声が出にくかかったりと、ほんとに余興でやってるような雰囲気ではありましたが、ステージの近さもあってフレンドリーにお客さんと言葉を交わしながら(長年待ってたファンにとって、このふれあいは格別)、なつかしの曲では会場も盛り上がったりと、短い時間ながらも満足の楽しいライブだった。去り際にサマーソニックに来るようなことを言ってたけど、まだ発表されてないのが気がかり。グラストンベリーにはちゃんと出演するみたいだけど、バンド編成でまた来日して欲しいです。とにかく彼の新作『THE ALTERNATIVE TO LOVE』が素晴らしい!

posted on 2005/03/29
スピッツ [ 2005.03.17. NHKホール ]
LIVE

スピッツ [ 2005.03.17. NHKホール ]

バブルでもなんでもなく、しっかり結果を出し続けている売れっ子バンドでありながら、ライブでは小・中規模ホールを巡回するしかない頑固なビビリであるため、まともにチケット取れたためしがなく、ずっとライブに縁がなかったわけですが、今回ついにありがたい協力者のおかげもあって初スピッツライブを堪能することができました。新作『スーベニア』の楽曲を中心に並べられたセットを改めてみてみると、「渚」や「青い車」などもやってくれて、なんとも贅沢な感じもしますが、あまりに名曲が多すぎるせいかライブ終了時はちょっと物足りないよぉ、という思いも。オアシスのライブでセカンドまでの曲を全曲やるなんてことがないため満足できないようなものかもしれませんし、なんといっても草野マサムネのメロディとその歌声は聞き飽きることがないからなぁ。人前では威風堂々とはしてないながらも、王道であってしかるべき存在だと思う。

set list
1.春の歌 2.ワタリ 3.甘ったれクリーチャー 4.さわって・変わって 5.ありふれた人生 6.ベビーフェイス 7.ナンプラー日和 8.恋のはじまり 9.愛のことば 10.ほのほ 11.スターゲイザー 12.アパート 13.シュラフ 14.会いに行くよ 15.渚 16.夢追い虫 17.8823 18.今 19.俺のすべて 20.正夢
encore
21.テイタム・オニール 22.青い車
posted on 2005/03/18
R.E.M. [ 2005.03.16. 日本武道館 ]
LIVE

R.E.M. [ 2005.03.16. 日本武道館 ]

待ち焦がれてのR.E.M.来日公演はモンスターツアー以来の10年振り。確かその10年前は武道館2日のみのタイトなものだったと思う。宮崎にいたハタチ前の僕には観に行ける余裕はなく、上京して7年、今回ついにようやく訪れたチャンスだった。10年来てないといっても、『モンスター』以降も、『NEW ADVENTURES IN HI-FI』『UP』『REVEAL』とコンスタントにアルバムを発表し、ツアー活動も続けていただけに、新作『AROUND THE SUN』を引っさげての今回のライブは、何ら懐かしさを感じさせない、堂々と2000年代も君臨するR.E.M.の今を見せつけるものだった。それでいて程よく過去の必殺の曲がブレンドされているものだから、たまらない。また、マジメにとらわれがちなバンドではあれど、マイケル・スタイプはステージアクションともどもモリッシーと並び評される変わった人で(ふたりは文通してた過去がある)、その変人っぷりが確認できたのも嬉しかった。大好きなバンドが観れるのは、本当に幸せなことだと実感できる力強く感動的なライブだった。

set list
1.I TOOK YOUR NAME 2.BAD DAY 3.ANIMAL 4.THE OUTSIDERS 5.SEVEN CHINESE BROTHER 6.ELECTRON BLUE 7.DRIVE 8.HIGH SPEED TRAIN 9.ELECTROLITE 10.LEAVING NEW YORK 11.ORANGE CRUSH 12.I WANTED TO BE WRONG 13.FINAL STRAW 14.WALK UNAFRAID 15.THE ONE I LOVE 16.IMITATION OF LIFE 17.LOSING MY RELIGION
encore
18.WHAT'S THE FREQUENCY, KENNETH? 19.EVERYBODY HURTS 20.THE GREAT BEYOND 21.I'M GONNA DJ 22.MAN ON THE MOON
posted on 2005/03/17
ロスト・イン・ラマンチャ
CINEMA

ロスト・イン・ラマンチャ

監督:キース・フルトン、ルイス・ペペ
LOST IN LA MANCHA [ 2001年 アメリカ、イギリス ]
狂人「ドン・キ・ホーテ」の物語を映画化するという、テリー・ギリアム監督10年来の企画を実現すべく、ついに動き始めた制作現場のメイキング・ドキュメント。撮影わずかにして、テリー・ギリアムの余りある夢と野望を御破算にさせてしまった、容赦ない現実の記録が痛々しく刻まれている。笑おうが泣こうが、そこにはファンタジーの入り込む余地すらない。制作中止となったこの企画を再度映画化することを監督は決意したらしいが、監督自身がドン・キ・ホーテになってしまうのか、なんとも救いが見出せないのが残念だ。立派な絵コンテがあるだけに、宮崎駿が買って、この際共同監督とかでアニメでも作っちゃえばいいのになぁ。ドン・キ・ホーテの呪い、日本では無理か・・・。『未来世紀ブラジル』と『フィッシャー・キング』は本当に大傑作でした。

posted on 2005/03/08
音樂ノススメ / HALCALI
ALBUM

音樂ノススメ / HALCALI

昨年末にこれが出てから、会社に持っていっては何気にいちばんよく聴いているかもしれないハルカリのニューアルバム。そもそも昨年度に行なった二度の広島遠征時にKOBさん宅で流してたPV集DVDで、二度ともシングル曲「マーチングマーチ」のPVを見てしまい、そこで刷り込まれたのが大きいわけでして、こうしてアルバムを買ってしまいました。いやはや、これはすごく良いですよ。一時期の山下達郎のように、どうにも唸らずにはいられない高性能かつポップに彩られた、ハルカリの二人の歌いっぷりも含めてプロフェッショナルな仕事が詰まった音楽となっております。

posted on 2005/01/27
BEASTIE BOYS [ 2005.01.14. 日本武道館 ]
LIVE

BEASTIE BOYS [ 2005.01.14. 日本武道館 ]

仕事で都合がつかなそうだったのでチケットも買わず、大方諦めてましたが、どうにかこうにか思い立って武道館へ。前座のル・ティグラはダメでも、8時までに行けば何とか間に合うかなぁと思っていたものの、7時45分に当日券買って入ったらすでに開演中。あとからわかったのですが、前座が6時半開演だったらしい。金曜の平日だというのに、バカヤロー! 肝心のオープニングDJが観れなかったのは、かなり残念でありましたが、結果15分くらいの遅刻で「SURE SHOT」からパーティ突入。ビースティの3人にDJのミックスマスターマイクを加えたシンプルな構成で、ステージも4つのスクリーンがあるだけながら、思いっきりエンターテインメントであり刺激感じまくりのアートでもある面白さに感動。VJもいい仕事してるなぁ。途中、マニー・マークとパーカッションを加えたムーディなラウンジバンド仕様にセットチェンジして、彼らのリラックス具合もまた妙に良かったり。6年前に横浜アリーナで観たときより、今回はずっと良いんじゃないか。そして今回もミックスマスターマイクの超絶DJプレイはスゴかった。遅刻は残念だったものの、踊って、刺激受けて、ちょっとスッキリしました。

set list
1.MIX MASTER MIKE INTRO 2.BRASS MONKEY 3.ROOT DOWN 4.SURE SHOT 5.TRIPLE TROUBLE 6.THE BROUHAHA 7.PASS THE MIC 8.EGG MAN 9.SUPER DISCO BREAKIN' 10.SHAKE YOUR RUMP 11.MIX MASTER MIKE INTERLUDE 12.SABROSA 13.RICKYS THEME 14.LIGHTEN UP 15.SOMETHING'S GOT TO GIVE 16.AN OPEN LETTER TO NYC 17.BODY MOVIN' 18.ALL LIFESTYLES 19.RIGHT RIGHT NOW NOW 20.THREE MC'S AND ONE DJ 21.CH-CHECK IT OUT 22.SO WHAT'CHA WANT 23.INTERGALACTIC
encore
24.GRATITUDE 25.SABOTAGE
posted on 2005/01/18

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