

Broken Rage
監督:北野武
2024年 日本
たけし版『PERFECT DAYS』とも思えた、どこかわざとらしい前半。そんな老いた殺し屋のルーティーンを前振り扱いにして繰り返す、たけし版『ポプテピピック』という不気味な仕上がり。


映画 からかい上手の高木さん
監督:今泉力哉
2024年 日本
映画に先駆けて放送されたドラマ版が十分に素晴らしかった今泉力哉監督による実写版プロジェクト。中学生だった高木さんと西片が、10年経ち永野芽郁と高橋文哉になっての、すてきな両想い。おでこ全開で高木さんを演じ切る永野芽郁が眩しい!最後の教室でのふたりには、長年見守ってきた他人として、素直にグッと胸にきて、ものすごく良かった!!


blur:To The End
Blur: To the End
監督:トビー・L
2024年 イギリス
『blur:To The End』と『blur:Live At Wembley Stadium』を、全席スピーカー内蔵で振動も起こるシートという、みなとみらいの映画館で、それぞれ別料金だけど連続で! とにかくファン冥利に尽きる作品だった。ずっとファンでいるなんて、どうかしてるけど、幸せなことなんだとも思う。正論では幸せにならない。それでもやるかやらないかという関係性。特別視されるウェンブリー・スタジアム。旨味 umami って英語になってるんだという発見。『くるりのえいが』との近さ。


安藤裕子 アコースティックツアー『アナタ色ノ街 vol.2』番外編 ~ A HAPPY NEW YEAR Mr.HOLLOW 〜 2025.01.28. 三越劇場
12月に観た佐賀公演があまりに素晴らしく、この東京公演が楽器が変わる番外編ツアーファイナルということ、加えて格式ある会場にも惹かれ、期待を膨らませて観に行ってきた。最終的には5人がステージに集う特別な一夜となり、豊潤な音色と圧倒的な声にうっとり。やはりとんでもなく凄い。アコースティックツアー『アナタ色ノ街 vol.3』もまたいつかどこかの街で。新しいスタンプがあるといいなぁ。
1. A HAPPY NEW YEAR
2. All the little things
3. スキスギてズキズキ
4. お誕生日の夜に
5. のうぜんかつら
6. 私は雨の日の夕暮れみたいだ
7. 夜の怪物
8. Last Eye
9. 飛翔
10. Guardian of Paradise
11. 海原の月
encore
12. STEP OUT
13. 問うてる


オルフェ
Orphee
監督:ジャン・コクトー
1950年 フランス
1950年の芸術家ジャン・コクトーによる監督作。The Smiths「This Charming Man」のジャケットのシーンが出てハッとする。このカットを抜き取るモリッシーのセンス! さらに鏡の中に入ったりの展開を見進めていくと、床の模様がツインピークス!! なんというタイミングだろう。まさしく芸術は永遠なのだなぁと強く感じた。


マイ・ボディガード
Man on Fire
監督:トニー・スコット
2004年 アメリカ
メキシコを舞台にした誘拐劇で、後に兄リドリー・スコットが撮った『ゲティ家の身代金』にも通じる話でもあった。デンゼル・ワシントンのここでの元CIAの凄腕工作員というキャラクターは、『イコライザー』シリーズにて見事に再生された原点だったように見て取れる。


世界の涯てに
Lost and Found
監督:リー・チーガイ
1996年 香港
1996年製作で公開当時は金城武フィーバーが凄くて観なかったんだと思う。これが最近アマゾンに追加されていて、観てみたらめちゃめちゃ良かった。美しきケリー・チャンの人気も爆発したのも納得。監督のリー・チーガイ作品では『月夜の願い』が大好きだったなぁ。トニー・レオンが過去にタイムスリップして父親レオン・カーフェイに会うという『異人たちとの夏』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな。


rockin’on sonic 2025.01.04-05. 幕張メッセ
The New Year! 新年早々デスキャブが観れるなんて、相当に縁起が良いのではないでしょうか!初日のSt.Vincentと双璧ともいえるモダンロックなパフォーマンスで素晴らしかった! 年末にギックリ腰をやってしまったものの、96年以来のPULPに飛び跳ねて楽しんだり、元気になれた二日間でありました。


不死身ラヴァーズ
監督:松居大悟
2024年 日本
最高な見上愛から一方的に惚れられるという、ファンタジーでしかない印象ではあるけれども、いまのところ見上愛にとって一世一代の映画と言えると思う。東海道新幹線の平塚あたりで見える三角屋根の住宅街の景色がロケに使われている。


安藤裕子 アコースティックツアー『アナタ色ノ街 vol.2』 2024.12.14. 佐賀・基山商店 基肄の蔵
『アナタ色ノ街』と題されたアコースティックツアー。ギターに市川和則(羊毛とおはな)、ベース&ギターにShigekuniという三人編成。酒蔵を改装した会場は、どこか厳かでありつつ寄り合いに呼ばれたような親密な空間。贅沢に間近で聴き入る音の調べ。歌がじかに伝わってくる。凄い。あまりにも良かったので、また小さいところをまわるツアーがあれば、何処かの旅先で観たいと思った。音楽は人生を豊かにする。
1. のうぜんかつら
2. All the little things
3. Family Ties
4. 私は雨の日の夕暮れみたいだ
5. 金魚鉢
6. スキスギてズキズキ
7. A HAPPY NEW YEAR
8. 人魚姫
9. 忘れものの森
10. 夜の怪物
11. Guardian of Paradise
12. 海原の月
encore
13. 雪が降る町
