

イ・スマン:キング・オブ・K-POP
Lee Soo Man: The King of K-Pop
監督:ティン・プー
2025年 アメリカ
SMエンターテインメントを創設し、K-POPを巨大事業へと世界的に発展させたイ・スマン。歌手時代からSMを去ってA2Oを始めた2025年現在まで、彼自身の語りを中心に綴られるドキュメント。キャスティング・トレーニング・プロデュース・マーケティングのシステムを確立させ、自分はエンジニアでもあると認識しているところが非常に興味深かった。時代と技術、そして先の未来への自信。


リトル・ウィング
Little Wing
監督:ディーン・イズラエライト
2024年 アメリカ
中学生女子が鳩レースに目覚めるという、観る理由としては十分すぎるではないか! 物語としては、部活とかではなく、窃盗犯罪やっちゃって、だいぶ無茶気味だったけど、後半の鳩と積極的になってからはとても良かったと思う。土鳩と違い、レース鳩が想像以上に高額な価値があることや、鳩レースの深い世界を少しだけ知ることができる。主演のブルックリン・プリンスは『フロリダ・プロジェクト』の子役で、『コカイン・ベア』にも出てた。


ライド・オン
Ride On
監督:ラリー・ヤン
2023年 中国
なんと初主演から50年の記念作品。ジャッキー・チェンの近作としては、ここ15年くらいのベストかもしれない。手応えとしてはリメイク版『ベスト・キッド』以来か。今作では生身のアクションで名を馳せた今は老いしスタントマン役を演じ、現在できうる最大限のアクションを披露している。加えてかつてのジャッキー作品のスタントシーンも差し込まれ、ジャッキーを観てきた僕らには、改めてジャッキー凄い!と思うに十分な作品だった。


ぼくのお日さま
監督:奥山大史
2024年 日本
主題歌となっているハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」が素晴らしい。奥山大史監督はこの曲にインスピレーションを受けて、今作の制作にあたったらしい。監督からの手紙を受け、主題歌とタイトルの使用を快諾し、佐藤良成が劇伴を担当するに至った。また監督は幼少期にスケートを習っていたという。前後のキャリアにおける米津玄師との関係。アニメ『メダリスト』主題歌「BOW AND ARROW」のMV(監督は林響太郎)での羽生結弦に迫る撮影を担当している。


ラブリーサマーちゃん Tour For Walking (Out Of The Woods) 2025.04.26. 渋谷CLUB QUATTRO
山田尚子監督と組んだ「Garden of Remembrance」を聴く悦びに満たされる。爆発するギター、飲みすぎたウォーター、マヨネーズのカバー、バラ撒かれるフェイクマネー。チケット完売めでたいし、もっと自信を与えたい。ライブはOK、ハチャメチャに楽しかった!
1. 普請中
2. 心ない人
3. AH!
4. (Song For Walking) In My Mind
5. PART-TIME ROBOT
6. OK, Shady Lane
7. ミレニアム
8. 海を見に行こう
9. ベッドルームの夢
10. わたしのうた
11. 歌詞のない日常
12. Garden of Remembrance
13. Mayonaise (org. The Smashing Pumpkins)
トイレ〜バンド紹介
14. あなたは煙草 私はシャボン
15. I Told You A Lie
16. The Great Time Killer
17. ヒーローズをうたって
18. (Song For Walking) Out Of The Woods
encore
19. GIMME MONEY
20. LSC2000
21. 青い瞬きの途中で


違国日記
監督:瀬田なつき
2024年 日本
両親を交通事故で失った少女が、温泉宿ではなく、新垣結衣に引き取られる物語。出だし、めちゃめちゃ暗くて重いのだったらどうしようと思ったけど、このキャストで『異端の鳥』のようになるはずもなく、甘々で安心して観れた。主演ふたりの関係性がとても良くて、日常モノとしてずっと観ていたくなる。劇中歌の担当は橋本絵莉子。


青春ジャック 止められるか、俺たちを2
監督:井上淳一
2024年 日本
1作目『止められるか、俺たちを』から10年後が舞台となる、1983年2月に若松孝二監督が立ち上げた名古屋の映画館シネマスコーレを中心に描いた続編。井浦新のマスターレベルに到達した若松孝二芝居が最高! 1作目とは独立した物語としても観れて、比べて申し訳ないが、こっちのが断然面白かった!


イ・チャンドン アイロニーの芸術
Lee Chang-dong: The art of irony
監督:アラン・マザール
2022年 フランス・韓国
イ・チャンドン自身が過去作の舞台に赴きつつ振り返るドキュメント。現時点での最新作『バーニング』に始まり、監督の語りに限らず、作品ごとのロケ地や主要キャスト等による話も興味深く、さらには映画監督以前の小説家時代、そのまたさらには幼少最初の映画体験まで遡る。ものすごく見応えあった!


タバコは咳の原因になる
Fumer Fait Tousser
監督:カンタン・デュピュー
2022年 フランス
一癖も二癖もある軽妙奇妙なカンタン・デュピュー監督作。これもめちゃめちゃ面白い!!戦隊モノへのこだわりはなく、脱線する怪談話の再現映像を畳み掛けるという離れ技。フランスのお笑い、大好きだ。カンタン・デュピューがMr.OIZOだってこと、さっき知った!


裁かるるジャンヌ
La Passion de Jeanne d’Arc
監督:カール・テオドア・ドライヤー
1928年 フランス
印象的なカットは、モリッシーがライブで使用していたのを憶えている。ジャンヌ・ダルクの実際の裁判記録をもとにカール・テオドア・ドライヤー監督によって映画化された1928年のサイレント作品。裁判といっても、教会の異端審問官に一方的に詰められ、歴史の通り火刑になる様は、『チ。』の世界そのものだった。
