

イカとクジラ
THE SQUID AND THE WHALE
監督:ノア・バームバック
2005年 アメリカ
監督は『ライフ・アクアティック』を共同脚本書いた人らしく、今作ではそのウェス・アンダーソンが製作でもあるということで、実に文系なねちっこい作品でありました。インテリ気取った男子が痛々しく描かれてまして、ジェフ・ダニエルズの哀れな父親っぷりが巧かったです。『ピアノレッスン』のアンナ・パキンが大学生役で出てて、クレジット見るまでわからなかったけど、キルスティン・ダンストやクリスティーナ・リッチもすっかり大人になってるように、彼女の成熟というか成長に驚きました。音楽はLUNAを解散させたディーン&ブリッタ夫妻が担当してまして、まあ何かと文系なツボをついた映画だったと思います。


ラブソングができるまで
MUSIC AND LYRICS
監督:マーク・ローレンス
2007年 アメリカ
ヒュー・グラントとドリュー・バリモアの共演ということで、期待を裏切らないラブコメの見事な仕上がり。いくつか曲を書いたファウンテインズのアダムもいい仕事しております。いまとなっては80年代もポジティブに理解されてきていると思いますが、高校や大学のころはまだまだ恥ずかしいという負のイメージが強くて、堂々というよりこっそりという気持ちで、80年代の音楽や青春映画を楽しんだものです。『フットルース』とか『恋しくて』とか『ルーカスの初恋メモリー』とか『君がいた夏』とか『ブレックファストクラブ』とか『旅立ちのとき』とか、あの辺の青春映画は傑作が多い! 80年代とメガネに対する評価は、昔とは随分かわったなぁと感じる今日この頃であります。


くるり 2007.12.11. パシフィコ横浜
パシフィコ横浜にてくるりのふれあいコンサート ファイナルを観てまいりました。ウイーンから弦楽隊16名+指揮者を加えたスペシャルな布陣で、後にも先にも今回のファイナル二日間でしかありえないスペシャルな内容の、スペシャルなライブでありました。気持ち良すぎて寝そうになったりもしましたが、泣きそうになるほど感動で満たされましたよ。「家出娘」がついに聴けたし、「東京」「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」がなかったのもよかった。貴重で豪華で素晴らしいライブに立ち会えたことを幸福に思う。
1. ハイリゲンシュタッド 2. ブレーメン 3. GUILTY 4. 恋人の時計 5. スラヴ 6. コンチネンタル 7. 春風 8. さよなら春の日
(15分休憩)
9. グッドモーニング 10. 惑星づくり 11. ARMY 12. アマデウス 13. 家出娘 14. アナーキー・イン・ザ・ムジーク 15. 飴色の部屋 16. WORLD'S END SUPERNOVA 17. ジュビリー
encore
18. ハローグッバイ 19. 言葉はさんかく こころは四角 20. ブレーメン


ダイ・ハード4.0
DIE HARD 4.0 / LIVE FREE OR DIE HARD
監督:レン・ワイズマン
2007年 アメリカ
運が悪いのか良いのかで区別したら、明らかに運が良すぎる超人ジョン・マクレーン刑事が久々の登場。今回も最早ギャグでしかない死ななさで盛り上げてくれます。マクレーンを一生懸命やっつけようと痛めつけても敵が死んでしまう儚さは、吉田戦車のいじめてくんを思い出させます。戦闘機に撃墜されても死なないなんて爽快だなぁ!


ELTON JOHN 2007.11.20. 日本武道館
いやー長かった! 終わったら10時前。完全にソロのピアノ弾き語りとあって、ロックコンサートというよりクラシカルなリサイタルの如き重々しさとユルさが、変な疲れや眠気を誘ってきたりもしましたが、還暦とは思えないタフな歌と演奏には感服せずにはいられません。でもやっぱりバンドで聴きたい曲はバンドで観たかったなぁ。声は出てたけど、彼独特の高いキーでの裏声を全く使わなかったことと、そのせいか「Goodbye Yellow Brick Road」をやってくれなかったのが心残りです。それ以外の選曲はほぼ申し分なかったかも。ヨージ・ヤマモトに捧げると言って始まった今日のライブ、一列前の席に山本耀司本人がおられました。


ボビー
BOBBY
監督:エミリオ・エステベス
2006年 アメリカ
ロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺された舞台となった、ロサンゼルスのアンバサダー・ホテルでの一日を描いた群像劇。父親マーティン・シーンや元恋人デミ・ムーアのみならず、出演者がとんでもなく豪華ですが、そんな俳優陣まかせではなく、今は亡きロバート・アルトマンが乗り移ったかのような出来映えでした。


世界最速のインディアン
THE WORLD’S FASTEST INDIAN
監督:ロジャー・ドナルドソン
2005年 ニュージーランド・アメリカ
愛する二輪マシン「インディアン」でもって世界最速記録に挑んだおじいさんの物語。かつて『ライトスタッフ』という音速に挑んだ男を描いた傑作がありましたが、これもまさに男のロマンとおじいさんならでは愛嬌がたっぷり詰まった胸熱くなる傑作! 男たるものチャレンジ&ユーモア精神を失ってはいかんなと。


THE SHINS 2007.11.13. 渋谷クラブクアトロ
CAKEのときを思い出すくらい欧米人たくさんいました。今年のフジロックでも観たばかりなのですが、やはりというか、さすがというか、かなりよかった! バンドの巧さもさることながら、よほど腕のいいエンジニアがスタッフにいるのか、もともとクアトロは音がいい方だけど、昨日のライブはさらに際立ってすんごい音がよかったです。途中で客に入り口でプレゼントされた風船が場内を舞ったはいいのですが、昨日ほど風船が邪魔に思えたライブはないかも。それだけいい曲ばかりで演奏だけで聞き飽きない素晴らしいバンドだと、改めて思い直しました。
1. Sleeping Lessons 2. Turn On Me 3. Gone For Good 4. Girl Sailor 5. New Slang 6. Sea Legs 7. When I Goose-Step 8. Mine's Not A High Horse 9. Girl Inform Me 10. Know Your Onion 11. Kissing The Lipless 12. Phantom Limb 13. A Comet Appears 14. Saint Simon 15. So Says I 16. Australia
encore
17. Caring Is Creepy 18. Girl On The Wing 19. One By One All Day


東京事変 2007.11.11. ZEPP TOKYO
ついに初の林檎詣でですよ。割と開演間近に入ったけど何とか一番前の右PA前で観れたので、右のお立ち台まで来たときなんか恐れ多くもすごく近くてやばかったです。昨日のファーギーと並んでも負けないくらい、セックスシンボルとして、ロックのシンガーとして、すさまじいオーラと美しさを放っておられました。そんな艶姿が拝めたのでそれで十分といえば十分なのですが、東京事変のファンかと問われると、そうとは言い切れないわけで、東京事変と椎名林檎の違いは単純にキラーチューンの数の差だと思う。どっちの形態でやろうがファンとしては過去もひと通り総括したものが観れれば、こんなに喜ばしいことはないわけで、昨日ファーギーがソロでありながらブラックアイドピースのメドレーをやってくれたけど、そういうのがあればいいなと思う。『娯楽』は東京事変の中でいちばんいいアルバムだと思います。
1. 復讐 2. 酒と下戸 3. 歌舞伎 4. OSCA 5. ランプ 6. ミラーボール 7. 金魚の箱 8. 群青日和 9. ピノキオ 10. 某都民 11. 月極姫 12. メトロ 13. 鞄の中身 14. 丸の内サディスティック 15. 閃光少女 16. 私生活 17. 修羅場 18. 黒猫道 19. キラーチューン
encore 1
20. 体 21. SSAW
encore 2
22. 透明人間


3 GREAT AMERICAN VOICES 2007.11.10. さいたまスーパーアリーナ
出演はキャロル・キング、メアリー・J・ブライジ、ファーギー。大変豪華でありながら、激しく疑問かつ心配なブッキングではありますが、協賛のキッコーマンのサイトの懸賞で当たって行ってるので文句はない。キャロル・キングが観れるという喜びのみであります。ありがとうキッコーマン。
出演順は日替わりのようで、今日はファーギーが一発目に登場。セクシーに動き回って、もりもりに盛り上げてくれました。見事な腹筋にホレボレ。ブラックアイドピースの曲もいろいろ織り交ぜて、最後はマネージャーの誕生日をステージで祝福したりとサービス満点でした。
セットチェンジでグランドピアノがお目見えして、二番目に本命キャロル・キング登場。いきなり『つづれおり』から「Beautiful」ですよ。有難すぎます! 65歳でも声も演奏も問題なし。1時間に凝縮された名曲の数々に浸りながら、涙腺を緩めつつステージをただただ凝視しておりました。本当に素晴らしかった。いつかは単独公演でもっとじっくり観たいです。他のふたりのギャラでジェームス・テイラーも呼べただろうに・・・。
三番目はメアリー・J・ブライジ。歌唱力は泣く子も逃げ出すくらい圧倒的というか破壊的というか、怖ろしいまでの声量でありました。U2のカヴァーもやってました。最後は三人揃って「ナチュラル・ウーマン」でフィナーレ。三者ともさすがとしかいいようのないくらい、本当にプロフェッショナルなステージでしたが、客層はそういうわけにはいかないからなぁ。とにかく今日は貴重な貴重なショーが観れてよかったです。
Carole King set list
1. Beautiful 2. Welcome To My Living Room 3. Up On The Roof 4. It's Too Late 5. So Far Away 6. Smackwater Jack 7. Will You Love Me Tomorrow 8. Love Makes The World 9. Sweet Seasons 10. You've Got A Friend 11. I Feel The Earth Move
encore with Mary J. Blige & Fergie
12. Dancing In The Street 13. (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
