

潜水服は蝶の夢を見る
LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON
監督:ジュリアン・シュナーベル
2007年 フランス・アメリカ
フランスELLE誌の編集長だったジャン=ドミニック・ボービーの自伝映画。脳出血で倒れた後、全身不随となってしまった男の片目だけの残りの人生をモノローグと映像に雄弁に語らせる。やりようによってはいくらでも泣きの方向へつっ走ることができたと思うけど、潔すぎるほど感情的に誘導する演出を避けてたのがとてもよかった。最後ぐらい熱くなってくれてもよかった気がしないでもないけど。一文字ずつのコミュニケーションを実現した主人公と仲間たちの生きる力と生きる絆に感銘を受けました。これもし日本語吹き替えが目玉おやじの声だったら怒られますかね。主演のマチュー・アマルリックは『そして僕は恋をする』の人でしたが、当初はジョニー・デップがやる予定だったみたい。ジョニー・デップじゃなくてよかったと思う。


ダージリン急行
THE DARJEELING LIMITED
監督:ウェス・アンダーソン
2007年 アメリカ
パート1でのナタリー・ポートマンの裸にさほど興奮するでもなく、結局たいしてテンション上がらずに映画全編も終わってしまった、なんとももやもやした気分が晴れない映画でありました。旅の恥はかき捨てとはいいますが、お金持ちの旅はかき捨て方が半端でなく、そういうのも含めてどうでもいい話のどうでもいい映画だったなぁ。インドでルイ・ヴィトンはないだろう。ウェス・アンダーソンのお坊ちゃん芸も、インドではなにひとつ響いてこなくて残念。アメリカ人は動き出した列車に飛び乗るのがホント好きだなぁ。


BROKEN SOCIAL SCENE / STARS 2008.03.07. 渋谷クラブクアトロ
BROKEN SOCIAL SCENEとSTARSという素晴らしいカップリングの素晴らしいライブを堪能。スターズは音源よりもずっとロックでポップで魅せるライブで、意外なくらい楽しかった! この勢いで「This Charming Man」もやって欲しかった。でもってブロークン・ソーシャル・シーン。おととしのフジロックでフィッシュマンズを選択して観れなかった悔しさが、9000%晴れましたよ! めちゃめちゃよかったー!! カナダ出身だけにニール・ヤングがとにかく楽しもうと、ヒリヒリしない曲を作ってバンドをやったような、ひと回りしてできあがった感じが爽快でありました。ペイヴメントに技術が加わって解散してなかったら、もしかしたら有り得た可能性のひとつなのかもなぁ。輝くおっさんバンドに感動いたしました。
STARS set list
1. Set Yourself on Fire 2. Elevator Love Letter 3. What I'm Trying to Say 4. Window Bird 5. One More Night 6. Bitches in Tokyo 7. The Ghost of Genova Heights 8. Going, Going, Gone 9. Midnight Coward 10. Take Me to the Riot 11. Ageless Beauty 12. Calender Girl


PINBACK / THE ALBUM LEAF 2008.02.28. 恵比寿リキッドルーム
アルバムリーフとのダブル・ヘッドライン・ツアーとのことでしたが、お目当てだったのにピンバック、短かった。アルバムリーフ、長かった。ピンバック、めちゃめちゃよかった。ピンバック、もっと聴きたかった。野郎ふたりの掛け合いボーカル。マイナーコードのアルペジオ。ベースのメロディアスなコードストローク。ノドをつぶさない熱いシャウト。スピッツにもバービーボーイズにも鳴らせない、オリジナルの世界というかコスモを感じる音楽でした。次こそは単独で! もっと長めで!
PINBACK set list
1. Bouquet 2. Torch 3. Non Photo-Blue 4. Penelope 5. Good To Sea 6. Loro 7. Fortress 8. Walters 9. Devil You Know 10. Tripoli 11. Off By 50 12. From Nothing To Nowhere 13. AFK
THE ALBUM LEAF set list
1. Into The Sea 2. Always For You 3. Shine 4. Writings On The Wall 5. Fear of Flying 6. San Simeon 7. Outer Banks 8. Red-Eye 9. Another Day 10. See In You 11. Wherever I Go
encore
12. Twentytwofourteen 13. Brennivin 14. Broken Arrow


THE POLICE 2008.02.14. 東京ドーム
東京ドームで念願のポリス。なんと27年ぶりの来日公演を観てきました。めちゃめちゃかっこよかったー! 本当に3人だけのロックバンドとして最高のカッコ良さを、バスドラムのポリスのロゴも含めて、惜しげもなく披露してくれましたよ。もともと抜群に上手かったわけですが、解散から24年でこのバンドマジックは凄まじいものがありました。スチュワート・コープランド(55歳)とアンディ・サマーズ(65歳)にくらべて、スティング(56歳)だけが異様に若かったなぁ。顔つき髪型ハイトーンボイスが小田和正に近いものを感じます。「De Do Do Do, De Da Da Da」が「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」じゃなかったのが、ちょっと残念でしたが、あの日本語歌詞は伝説のままでいいのかも。後ろの客が喜びすぎて、ずっと「フォー!!フォー!!」カラオケに来てるような合いの手入れて叫んでたのが、うるさかったりおかしかったり。
1. Message In A Bottle 2. Synchronicity II 3. Walking On The Moon 4. Voices Inside My Head~When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around 5. Don't Stand So Close To Me 6. Driven To Tears 7. Hole In My Life 8. Every Little Thing She Does Is Magic 9. Wrapped Around Your Finger 10. De Do Do Do, De Da Da Da 11. Invisible Sun 12. Walking In Your Footsteps 13. Can't Stand Losing You~Regatta De Blanc~Can't Stand Losing You 14. Roxanne
encore 1
15. King Of Pain 16. So Lonely 17. Every Breath You Take
encore 2
18. Next To You


ROGER JOSEPH MANNING JR. 2008.02.09. 渋谷O-EAST
ローランドのイベントで営業ライブにやってきてくれたロジャー・マニングを渋谷O-EASTで観てきました。タダだからといって、遠慮するのも失礼かと思い、並べられたパイプ椅子の最前列ど真ん中に座って拝んできました。キーボードの台を思った以上に前に設置してくれたので、ものすごく近くてローアングルからきれいな歯並びまで見えてしまいました。ジェリーフィッシュの2曲がやっぱり嬉しくてたまらなかったです。残るはアンディの復活だけなんだけど、いつまで待てばよいのやら。
1. The Land Of Pure Imagination 2. The Quickening 3. Too Late For Us Now 4. Farewell To The King (Linus Of Hollywood) 5. Love Is Never Half Ass Good 6. That Is Why 7. Lucky (Fantastic Black) 8. Down-n-front 9. The King Is Half-undressed


ARCADE FIRE 2008.02.11. 新木場スタジオコースト
アーケードファイアーのワールドツアーファイナル公演を観てきました。数年前のサマーソニックで大大大感動したこともあって、たとえ東京で同じ日にレディオヘッドがライブやってたとしても迷わずアーケードファイアを選ぶべし、ということで単独公演に行かない理由などつけられるはずもなく行ってきたわけですが、本当に今回ももんのすごく素晴らしかったーーー!! 期待を裏切らない今シーズン最高のライブバンドとしての実力を圧倒的に見せつけてくれましたよ。弾き語りカバー曲で聴いたことあるけど思い出せなくて悔やまれたのはマグネティックフィールズでした。レアすぎる! 今度はフジロックのトリとかで観たいです。今ならフェスティバルで伝説を残せるバンドだと思う。
1. Black Mirror 2. Keep The Car Running 3. Neighborhood #2 (Laika) 4. No Cars Go 5. Haiti 6. Black Wave/Bad Vibration 7. Neon Bible~All The Umbrellas In London 8. Ocean Of Noise 9. Neighborhood #1 (Tunnels)~Wave Of Mutilation 10. The Well And The Lighthouse 11. Headlights Look Diamonds 12. Antichrist Television Blues 13. Neighborhood #3 (Power Out) 14. Rebellion (Lies)
encore
15. Intervention 16. Wake Up


曽我部恵一ランデヴーバンド 2008.01.30. 九段会館
サニーデイ・サービスの『SunnyDayService』から10年ということで、最初はそのアルバム全曲を弾き語りだったのですが、不思議と感慨がわかないまま終了。「PINK MOON」はよかったけど。風邪なのかツアー最後の影響なのか昔とキーが変わってしまったのか、声がどうにもあがりきらず、なにかちょっと歌いにくそうではありました。で、ソロが終わった流れでそのままランデヴー・バンドのメンバーが登場して演奏スタート。ドラムのないアコースティック中心の編成で、曲もメロウでスロウなもので固まっているせいか、何度か目を閉じて聴く体勢になってしまいましたが、アンコールの「24時のブルース」は嬉しく聴けました。『SunnyDayService』からもう10年なのか・・・。
第1部 弾き語りソロ
1. baby blue 2. 朝 3. NOW 4. 枯れ葉 5. 虹の午後に 6. Wild Grass Picture 7. PINK MOON 8. 星を見たかい? 9. 雨 10. そして風は吹く 11. 旅の手帖 12. bye bye blackbird
第2部 曽我部恵一ランデヴーバンド
13. 女たち 14. our house 15. 雨の日の子供たちのための組曲 16. 太陽のある風景 17. 砂漠 18. 街の灯り 19. ふたりの恋はおわったよ 20. 長い髪の女の子 21. ドリームボート 22. テレフォン・ラブ 23. 遠い光
encore 1
24. LOVE SONG 25. 大人になんかならないで
encore 2
26. 東京 2006 冬 27. 24時のブルース


クイーン
THE QUEEN
監督:スティーヴン・フリアーズ
2006年 イギリス
フレディ・マーキュリーではない方のクイーン、最近Wiiにはまってるらしいイギリス女王エリザベス2世の物語。映画が描くのは彼女の伝記ではなくて、元プリンセスのダイアナが死んだ当時の前後のみですが、王室と国民と政治、それぞれの立場や思惑が錯綜しまくっていて、イギリスらしい下世話な再現ドキュメントのようでありながら、興味深く見入ってしまいました。コーギー×3が女王のまわりをチョロチョロするのがよかったです。


Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
MR. BEAN’S HOLIDAY
監督:スティーヴ・ベンデラック
2007年 イギリス
前作の映画版はそこまでの出来ではなかっただけに、今日び、ビーンてどうなん??とシニカルに思っている人にこそ観て欲しい! 相変わらずやってることは21世紀の精神異常者さながらで、目ん玉開きまくってますが、10年ぶりのビーン、結論としましては、やっぱビーン最高だぁー!! 手持ちビデオのアイデアもよかったし、ナルシスト芝居で笑わせてくれたウィレム・デフォーといい、チャーミングなエマ・ドゥ・コーヌといい、脇役のキャラもしっかりしててよかったです。コメディとして本当におもしろかったし、ロードムービーとしての完成度もかなりのものですよ。クマさんが出なかったのが唯一の心残りか。
