ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
THERE WILL BE BLOOD
2007年 アメリカ
PTA初の時代劇でありましたが、今までの作品と遜色ない、今回も力のある映画をみせつけてくれました。油田掘り当てたオイル成金の話ということで、かつての名作『ジャイアンツ』が思い浮かんできますが、作風は思いっきりスタンリー・キューブリックで、ゾクゾクしながら楽しめました。えげつなさ全開ですよ。おもしろい!
レッドクリフ Part I
監督:ジョン・ウー
RED CLIFF PART I
2008年 アメリカ・中国・日本・台湾・韓国
パート2を観ないとどうにもという感じですが、わざわざ分けずにもう少し短くできなかったのでしょうかね。金城武なにもやってないし。ハトはファンサービスというか、もはやギャグですか?
僕らのミライへ逆回転
監督:ミシェル・ゴンドリー
BE KIND REWIND
2008年 アメリカ
ミシェル・ゴンドリー版ニュー・シネマ・パラダイスとでもいうような、純粋すぎるラストシーンに涙があふれる素敵な映画でした。ジャック・ブラックが何者なのか最後までよくわからなかったけど。ミア・ファローがおばちゃんというかおばちゃまというかおばあちゃんでした。
ダークナイト
監督:クリストファー・ノーラン
THE DARK KNIGHT
2008年 アメリカ・イギリス
ダークナイトはDARK KNIGHTのノーラン監督版バットマン第2作。前作が素晴らしくて新生バットマンに惚れ込んだものですが、ジョーカーの登場を匂わせて終わったビギンズの続きを受けて、やってくれましたよ!! ものすごい傑作です!! ヒース・レジャーによるジョーカーだけの映画かと思いきや、トゥーフェイスにまで展開していく物語のボリューム。映像のみならず心理面でもわしづかみにしていく、映画のスケールの度合いが凄まじいレベルにあるだけに、もんのすごくおもしろかったです。話は相当重くてダークだけど、もんのすごく楽しかったです。ヒース・レジャー追悼、ジョーカー・フォーエバー。
崖の上のポニョ
監督:宮崎駿
2008年 日本
切符売場でひとつ前に並んでた外国人ファミリーが、その映画館でやってた洋画『ハムナプトラ3』と『セックス・アンド・ザ・シティ』をおさえてポニョだったのが驚きでしたが、言葉はわからなくとも世界のジブリ宮崎駿なんだなと実感。で、例の件ですが、アヒルと断言するのはどうなんですかね? むしろカエルっぽかったかも。映画としては、宮崎駿に対して構える必要のない、気楽に楽しめる作品だったと思います。オープニングのファンタスティックな海中イメージと、全体に漂うふわふわ感が心地よかったです。ポニョが荒波の魚の上を走ってやってくるところの迫力とバカバカしさは『エスケープ・フロム・LA』のワンシーンに匹敵しますね。
ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
監督:エドガー・ライト
HOT FUZZ
2007年 イギリス
友情・努力・勝利に加え、溢れんばかりのアイディアとユーモアとリスペクトでもって刻まれた、今すぐ映画館に走るべきイギリス訛りのポリスアクション超傑作!!!! 必然性のないカット割りや重低音・効果音ばかりかと思いきや、イギリス映画ってとこがミソだけど、現代に『わらの犬』や『ハートブルー』を甦らせる、圧倒的なガン・アクションのカタルシスへといざなう巧さに敬礼ですよ。本当におもしろい!! 数年前に同じ監督&主演コンビで作られた『ショーン・オブ・ザ・デッド』も必見です。
ザ・シンプソンズ MOVIE
監督:デヴィッド・シルヴァーマン
THE SIMPSONS MOVIE
2007年 アメリカ
公開時の日本語吹き替え声優をわざわざ芸能人使ってしまった騒動で、シンプソンズファンから総スカンをくらったいわく付きの一本。DVDには日本語吹き替えオリジナル声優で観れたのはいいけど、ゲスト出演のグリーンデイが日本語吹き替えだとこれまた違和感あったりして。面白かったけど、やっぱり映画は長い。
インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
監督:スティーヴン・スピルバーグ
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
2008年 アメリカ
たっぷりブランクあいての第4作。最初に原子爆弾くらっても死なないインディアナ・ジョーンズだけに、その後のダイ・ハードな大冒険も安心して楽しめます。宇宙人が出てきて結婚式で終わるという、スピルバーグとルーカスらしいザッツ・エンターテインメントな作品でありました。
JUNO
監督:ジェイソン・ライトマン
JUNO
2007年 アメリカ・カナダ
JUONとは正反対のハッピーないい映画でした。JUON観てないけど。未成年の妊娠の物語ながら、金八のような昭和な展開になることなく、本当はもっと重くて悩めるテーマをさらりとふわりといい話として、劇中の選曲も含めて上手くまとめてました。JUNOがいいキャラでみんなから守られてて、むしろ養子にする側の夫婦の物語が結構重くて、そっちもおもしろかったです。ジェイソン・ライトマン監督の父親アイヴァン・ライトマンが『ジュニア』というシュワちゃんが妊娠するヘンな映画撮ってましたね。
ホリデイ
監督:ナンシー・マイヤーズ
THE HOLIDAY
2006年 アメリカ
とっても素敵なラブストーリーでした。皮肉でもなんでもなく、素直にそう褒めたい良作。主演男優のふたり、ジュード・ロウとジャック・ブラックの好感度は、かなり上がったのではないかと思う。