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サーチャーズ 2.0
監督:アレックス・コックス
SEARCHERS 2.0
2007年 アメリカ
まさしく低予算の正統派B級映画でございました。ロードムービーといっても単なる映画好きなオヤジたちの知恵比べでしかなかったという、相当なくだらなさが好きです。モニュメントバレーにはあの宿も含めて行きたいぞと思いました。
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トロピック・サンダー 史上最低の作戦
監督:ベン・スティラー
TROPIC THUNDER
2008年 アメリカ
まさしくバカ映画の大傑作!! プラトーンに地獄の黙示録、ランボーあたりを下敷きにかませつつ、ハリウッド全体をネタにして笑わせてくれます。トム・クルーズの怪演もさることながら、何といってもロバート・ダウニーJr.の狂演がスバラシイです!! オーストラリア出身アカデミー主演男優賞5回受賞の演技派俳優役で、今回は黒人軍曹になりきるというムチャクチャな設定を完璧にやりきってます!
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生
監督:デヴィッド・フィンチャー
THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
2008年 アメリカ
『華麗なるギャツビー』のスコット・フィッツジェラルド原作みたいです。ギャツビーがロバート・レッドフォード主演で映画化されてましたが、ベンジャミン・バトンを演じるのがブラッド・ピットというのも数奇なつながりを感じさせます。映画は約3時間の長尺ながら、あまり長さを感じさせないものの、長さを感じない分、あっさりさっぱり終わったなぁという、終わってみて感動が薄い印象でありました。主人公の生まれ方こそかわいそうだったものの、若返りながらも割と普通に大往生した話だからかも。むしろ恋人のデイジーの人生がかわいそうに思える映画でありました。長生きしてればいいことあるということを如何に素直に受け入れられるか、いい人生を送りたいものです。
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007 慰めの報酬
監督:マーク・フォースター
007 QUANTUM OF SOLACE
2008年 アメリカ・イギリス
前作『カジノ・ロワイヤル』のまんま続編です。ダニエル・クレイグが引き継いだ新しいボンドシリーズは本当にカッコいい! カット刻みまくりでスローに早回しと魅せまくるアクションシーンの編集技は素晴らしすぎますね。とにかくカッコよかった!!!
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シェイン – THE POGUES: 堕ちた天使の詩
監督:サラ・シェアー
IF I SHOULD FALL FROM GRACE: THE SHANE MACGOWAN STORY
2001年 アイルランド
アイリッシュパンクの誇り、シェイン・マガウアンのドキュメント映画。酒とタバコとクスリに溺れ、精神の病を抱えながらも、魂をゆさぶる言葉と音楽をつむぐ才能に恵まれた男の生き様。歯が何本も抜けてて、鳥居みゆきより自然に目を見開き、ダース・ベイダーの呼吸音のように笑うシェインは、痛々しくもおもしろくて魅力的でありましたが、何といってもポーグスの音楽ですよ。劇中ニック・ケイヴが天才だと絶賛する歌詞が流れる曲の映像とともに字幕で対訳が出るのがよかったです。
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メタリカ 真実の瞬間
監督:ジョー・バーリンジャー、ブルース・シノフスキー
METALLICA: SOME KIND OF MONSTER
2004年 アメリカ
2003年のアルバム『セイント・アンガー』の製作過程を追ったドキュメント。メタリカファンでなくとも、すべてのバンドマン、すべての音楽ファン必見の傑作です!! 世界的な怪物バンドでありながら、音楽作品を生み出す人間メタリカの苦悩と葛藤と覚悟と私生活をえぐる、本音・本質を捉えたリアルすぎる映像。魂がひしひしと伝わってきますよ。
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グラストンベリー
監督:ジュリアン・テンプル
GLASTONBURY
2005年 イギリス
イギリス最大のロックフェスティバルのドキュメント。主催者マイケル・イーヴィスのインタビューはいいにしても、どうでもいい客の話と映像がほとんどで、頭に来るくらいつまらなかったです。観なきゃよかった・・・。いつかはグラストンベリーと思っている人も、これ観たら行く気失せるかもね。
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ONCE ダブリンの街角で
監督:ジョン・カーニー
ONCE
2008年 アイルランド
主人公ふたりの職業が掃除機の修理屋と花の売り子という、なんとも地味で渋い超低予算なホームビデオ画質の映画ではありましたが、音楽を通してちょっとだけポジティブに、ちょっとだけ無理をして、ちょっとずつチャレンジしながら生きていくところに、じんわりと感動でありました。この映画のまんまでの来日公演が先週だったのが悔やまれます・・・。
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ラースと、その彼女
監督:クレイグ・ギレスピー
LARS AND THE REAL GIRL
2007年 アメリカ
ダッチワイフとの恋人関係を描いたラブコメのようで、恋愛睡眠のススメより重い症状の、切なくてシリアスな感動作でありました。ビアンカはいい芝居してたけど、人付き合いは大事ですね。
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ウォーリー
監督:アンドリュー・スタントン
WALL-E
2008年 アメリカ
子供向けというより手塚治虫漫画のような深いテーマで、アニメーションとストーリーの完成度はさすがピクサー。ほとんどセリフなしのサイレント映画のようでしたが、ほろりほろりと泣かされてしまいました。エンディングテーマがピーター・ガブリエルだし。