

ロケットマン
Rocketman
監督:デクスター・フレッチャー
2019年 イギリス・アメリカ
そのままブロードウェイで舞台化されそうなエルトン・ジョン・ミュージカル。ライオンキング以前の世界一私生活滅茶苦茶なロックスター時代のエルトンにフォーカスされてて最高に楽しめた!!! 大好きな曲だけど「I’m Still Standing」がそんなに意味のある曲だったとは! 『キングスマン: ゴールデン・サークル』での縁もあって、タロン・エガートンも歌唱込みでのびのびエルトン化してて、素晴らしかった! 次はジョージ・マイケルの映画が観たいと思った。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
Once Upon a Time… in Hollywood
監督:クエンティン・タランティーノ
2019年 アメリカ
QTの新作を観る。ルーク・ペリーのラストスタンドをスクリーンで見届けた。彼もトライしたんだなぁ。カッコ良かったよ!!!


ザ・メイヤー 特別市民
The Mayor
監督:パク・インジェ
2017年 韓国
凄く面白かった! 韓国ソウル市長選を描いた政治劇。映画では殺人まで起こってしまうけど、選挙とは大なり小なり今作のように正義は二の次三の次で、権力と欲望のため勝つための手段は選ばない世界なのだろう。チェ・ミンシクの圧圧しい凄みたるや!
『新聞記者』が話題になってるけど、シム・ウンギョン使うなら東京都知事選の映画も作って欲しい。


バトル・オブ・ザ・セクシーズ
Battle of the Sexes
監督:ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
2017年 アメリカ
大傑作だった。先日の『いだてん』人見絹枝の傑作回にも通じる、女性としての尊厳を懸けた大勝負。エマ・ストーンの最高傑作でもあると思う。本当に素晴らしかった!


じゃりン子チエ
監督:高畑勲
1981年 日本
劇場版『じゃりン子チエ』を30年ぶりくらいに観る。物語は小鉄とアントニオジュニアの決闘まで。原作漫画にこの劇場版、そして後のテレビアニメと大好きだったチエちゃん。いま改めて観ても素晴らしく面白かった! 劇場版は吉本の豪華スター中心に凄すぎるメンツ。監督は高畑勲。個人的思い入れが強すぎる名作。それにしても大阪が誇る国民的作品でありながら、大阪でのキャラ展開が乏しすぎる『じゃりン子チエ』。街中にあふれるくらい、お土産とかグッズとかもっとなんとかなっていてもいいはずなのになぁ。


ゴッホ 最期の手紙
Loving Vincent
監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン
2017年 イギリス・ポーランド
俳優使って実写で撮影したものを元に、オーディションで選ばれた125名の画家がゴッホのタッチで62,450枚の油絵を描いて、それをアニメで動かすという、制作手法の凄まじい狂い方もさることながら、しっかりと引き込まれるストーリーになっていて、凄く面白かった!!! ゴッホのマスターピースとともに、「ポートピア連続殺人事件」や「さんまの名探偵」のような懐かしの推理ゲームをやってるのを見てる感じ。


モリーズ・ゲーム
Molly’s Game
監督:アーロン・ソーキン
2017年 アメリカ
アーロン・ソーキン初監督作『モリーズ・ゲーム』。抜群に刺激的で面白かった! 才女やればピカイチのザ・ジェシカ・チャステイン・ムービーでもあり、今回も勝ち負けあれどやはり正しい彼女でした。近作も見事なくらいハズレがない。


ファブリックの女王
Armi Elaa!
監督:ヨールン・ドンネル
2015年 フィンランド
マリメッコの創業者アルミ・ラティアの半生を芝居仕立てで描いたイレギュラーな作品。カワイイ程度のブランドイメージで見てたら、かなりのパンチを食らうだろう。戦争と家族の不幸。ゼロからの叩き上げによる野心と成功。激情と飲酒と浪費という彼女のスタイルは、女性経営者として対男性という意識も強かったように思う。監督のヨールン・ドンネルは初期マリメッコの役員でもあったらしい。


笑う故郷
El Ciudadano Ilustre
監督:ガストン・ドゥプラット 、マリアノ・コーン
2016年 アルゼンチン・スペイン
すっごい面白かった! 監督が『ル・コルビュジエの家』を撮った二人(ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン)で納得。今作もめっちゃブラック! 有名人との距離感を勘違いした人たちが、昨今のSNSでの問題を思い起こさせる。


ブレグジット EU離脱
Brexit
監督:トビー・ヘインズ
2019年 イギリス
スターチャンネルで緊急無料放送されたベネディクト・カンバーバッチ主演作『ブレグジット EU離脱』。イギリスのEU離脱国民投票を巡る両陣営の舞台裏が一気に描かれる興味津々な内容。データで権力を掴む時代を実感させられる。
