ロシアン・ドールズ
監督:セドリック・クラピッシュ
LES POUPÉES RUSSES
2005年 フランス・イギリス
『スパニッシュ・アパートメント』の続編で主人公は30歳に。仕事もそこそこに女にも苦労せず友人にも恵まれ・・・。自分はまだまだだなと思い知らされる映画でした。前作のほうが圧倒的によいです。
40歳の童貞男
監督:ジャド・アパトー
THE 40 YEAR OLD VIRGIN
2005年 アメリカ
主人公が40歳ですが、これぞ青春ラブコメの傑作ですよ。何気にモテモテな主人公がそれでもボクはやってないところが、不思議といえば不思議ではありましたが、かなり面白かったです。
マンダレイ
監督:ラース・フォン・トリアー
MANDERLAY
2005年 デンマーク
怪作『ドッグヴィル』の続編で同じスタイルでやってますが、主役がニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワードに代わってましたね。それでも今回もたっぷりおもしろく観れましたよ。植民地主義や人種差別というテーマは先日観た『ナイロビの蜂』にも通じるものがありますが、上に立ちながらも精神的にいたぶられていくさまが、相変わらず嫌味たっぷりに真理を晒しつつ描いてくれてます。人間ダメなものはダメという踊るダメ人間絵巻、アメリカ三部作の次作が完結編ですが、ちゃんと完結してくれるのか静かに待ちたいと思います。
かもめ食堂
監督:荻上直子
2006年 日本
フィンランドが舞台ということで同じレストランが舞台だったアキ・カウリスマキの『浮き雲』を思い出させますが、哀愁が半端ない『浮き雲』とは雰囲気が全然違います。ノリはむしろというか必然というか『やっぱり猫が好き』ですね。なかなかよかったです。あったかいおにぎりが無性に食べたくなりました。あとやっぱ旅行したいなー。ひたすらドライブとかしたい。
ナイロビの蜂
監督:フェルナンド・メイレレス
THE CONSTANT GARDENER
2005年 イギリス
『シティ・オブ・ゴッド』がブラジル・スラムの物語だったけど、今回はアフリカ・ケニアのスラムの現実を描いています。ラブストーリーとしてパッケージなど紹介されておりますが、完全な社会派サスペンスドラマですね。甘くないです。レイチェル・ワイズがアカデミー最優秀助演女優賞を受賞。
GOAL!
監督:ダニー・キャノン
GOAL!
2005年 イギリス・アメリカ
ジーコ監督だったドイツワールドカップそのものが遠い昔のように思われ・・・。ほとんど現実味のないシンデレラストーリーではありましたが、それなりに楽しめたかな。ニューキャッスルが舞台だったけど、イギリス暗く描きすぎな気もする。三部作とのことですが、2の予告で主人公がレアルマドリッドに移籍してて、続きは多分観なさそう。そんな理由でジダン、ラウル、ベッカムがゲスト出演だったのか。
それでもボクはやってない
監督:周防正行
2007年 日本
裁判モノは有名事件はテレビ中継されることも当たり前なお国柄なだけに、アメリカ映画でよく観ることができますが、いざわが国のものを見せつけられると、こうも歯がゆいものなのかと思い知らされてしまいました。周防監督の執念なのか妥協しなかった結果、映画というよりドキュメントになりすぎな感もありますが、十分おもしろく素晴らしい作品でした。
クラッシュ
監督:ポール・ハギス
CRASH
2004年 アメリカ
『ショートカッツ』や『マグノリア』、あとローレンス・カスダンの『わが街』も似た感じだったと思う、どことなくシリアスな群像劇の秀作。すぐ興奮して口ゲンカが始まってしまうのは国民性なのか、役柄のせいなのか、社会のせいなのか、短気な人たちが多いのは困ったものです。
サムサッカー
監督:マイク・ミルズ
THUMBSUCKER
2005年 アメリカ
エリオット・スミスとポリフォニック・スプリーの音楽がグッとくる、ストーリーもどこか『グッド・ウィル・ハンティング』を思わせる少年の成長物語でありました。キアヌが思ってたほど出番が少なかったけど、「大切なのは答えのない人生を行きぬく力」という、物語の核となる最高のセリフを聞かせてくれます。
ゆれる
監督:西川美和
2006年 日本
猛烈に重い内容なのに、猛烈に素晴らしい作品で、人気衰えず満席でした。香川照之の芝居に触発されてか、オダギリジョーにとって決定打となる一本だったと思います。伊武雅刀のキレっぷりは2回目に笑えましたね。出番少なかったけど、瀧の腰回りというか腹はやばかったです。